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家計のやりくりが苦しい!家計管理のやり方を2ステップで解説

執筆者:マネーFix 編集部

【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩

一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。

「なぜかお金が貯まらない」「家計のやりくりが上手くいかない」家計が火の車になり、このような悩みをかかえていませんか?

家計のやりくりにはコツがあり、方法を知っていれば改善ができます。

この記事では、家計管理のやり方について解説します。

この記事でわかること
  • 家計のやりくりが上手くいかない理由
  • 家計管理のやり方
  • 具体的な家計管理のコツ

家計が毎月赤字!家計のやりくりが上手くいかない理由

家計が毎月赤字で火の車という人は、家計のやりくりを見直す必要があります。

家計のやりくりが上手くいかない主な理由は、以下の通りです。

  • 家計のやりくりを管理していない
  • 支出の把握ができない
  • 収入が安定していない
  • 目標が決まっていない

家計のやりくりを管理していない

毎月のように家計が火の車になっている理由は、そもそも家計のやりくりを管理していない可能性が挙げられます。

週に一度や月に一度など、家計管理の時間を確保しましょう。

家計管理には、家計簿帳やアプリ、Excelなど自分が使いやすいツールを探してください。毎月の収支確認を習慣にすると、改善策を立てられるでしょう。

支出の把握ができない

毎月の支出が把握できていない場合は、支出を管理するようにしましょう。

無駄遣いしていないはずなのに、なぜか赤字が続いている場合は、何にお金をかけているか把握できていない可能性があります。

  • なんとなく食費を削っている
  • 家賃や通信費など固定費の見直しはしていない
  • お酒やタバコなど趣味・嗜好品は削れていない

このような場合、毎月の支出を明確にすると、無駄になっている部分がわかるため、家計を改善できます。

収入が安定していない

家計のやりくりが上手くいかない理由には、収入が安定していないことも挙げられます。

支出を抑えても、家計のやりくりが上手くいかないときは、収入が足りていなかったり、予測しにくい収入を計画に入れていたりする可能性もあるため確認しましょう。

収入が安定していない場合の対策は、以下の通りです。

  • 収入が不足している:転職、副業、共働きを検討する
  • 予測しにくい収入が計画にある:残業、ボーナスを計画に入れない

目標が決まっていない

家計のやりくりは目的ではなく手段です。それをすることで、「楽しいこと」「やりたいこと」が実現するのであれば前向きに取り組めますが、単なる数字の把握だけだとつまらなくて長続きしません。

例えば、「お金を貯めて海外旅行したい」など、具体的な目標が決まっているとモチベーションも維持できるでしょう。何の目標もなく、なんとなく家計のやりくりをしていても、上手くいかない可能性があります。

【2ステップ】家計管理のやり方を解説

ここでは家計管理のやり方について、以下の2ステップで解説します。

  • 現状を把握する(見える化)
  • 定期的に見直す(実践)

現状を把握する(見える化)

まずは家計の現状を把握しましょう。何に支出しているのかわからないと、家計を見直せません。

支出を以下のように仕分けて、何にいくら使っているのか明確にするとよいでしょう。

  • 固定費:家賃、住宅ローン、水道・光熱費、携帯料金、保険料
  • 食費:食材、飲料
  • 日用品費:洗剤、シャンプー、歯ブラシ
  • 特別費:冠婚葬祭、車検、旅行
  • 教育費:子どもの学費、塾や習い事の費用

支出を仕分けする際には、自分が記録できる範囲で行い、細かく分け過ぎないのがポイントです。

特に、食費や日用品費などの変動費は、細かく分け過ぎると記録が面倒になって挫折してしまう可能性があります。

定期的に見直す(実践)

現状が把握できたら、毎月の収支を定期的に見直すようにしましょう。

例えば、以下のような見直しが可能です。

  • 飲み会や外食の支出が多いので、1ヵ月あたりの回数を制限する
  • 交通費が高いので、タクシーの利用回数を減らす
  • サブスクリプションの契約を見直す

書き出してみると、思ったよりも使い過ぎていたり、無駄遣いしていたりする費用を明確にできます。

家計管理を継続するコツ

家計管理を継続させるコツは、以下の通りです。

  • 自分に合った家計簿ツールを活用する
  • 家計簿に記録するタイミングを決める
  • 家計のやりくりルールを継続できるものにする

自分に合った家計簿ツールを活用する

1つ目のコツは、自分に合った方法で家計簿をつけることです。

家計簿は手書きのほか、エクセルやアプリを使う方法もあります。それぞれの方法のメリット・デメリットは、下表の通りです。

家計簿の種類 メリット デメリット
手書き ・自由に書き込みできる
・データが消える心配はない
・自分で集計する必要がある
・手元にないと記入・確認ができない
Excel ・自動で計算してくれる
・フォーマットを自分好みにできる
・Excelの操作に慣れる必要がある
・PCがないと利用できない
アプリ ・クレジットカードと自動連携できる
・外出先で都度入力できる
・レシートを自動読み取りできる
・スマホの操作が苦手だと扱いにくい
・機能が多く、使いこなせないこともある
・セキュリティ面のリスクがある

例えば、「クレジットカードの利用が多いから連携できた方がいい」「手書きの方がシンプルで続けやすい」など、人によって向き不向きがあります。

無理なく記録し続けるために、自分に合う方法を見つけましょう。

家計簿に記録するタイミングを決める

2つ目のコツは、家計簿に記録するタイミングを決めることです。

定期的に記録する習慣をつけることで、支出の記録漏れを防げます。

例えば、1日の終わりに記録する、使うたびに記録するなど、自分がやりやすいタイミングを決めておきます。

毎日記録するのが難しい場合は、あとから見直しやすいようにレシートを整理したり、利用履歴が残る決済方法を活用したりするなど工夫するとよいでしょう。

家計のやりくりルールを継続できるものにする

3つ目のコツは、継続できるルールにすることです。家計管理を細かくつけるのは大切ですが、こだわり過ぎずに、できる範囲で継続しましょう。

例えば、以下のようなルールは継続が難しいでしょう。

  • 収支を1円単位で合わせる
  • すべての収支を完璧につける
  • 項目を細かく分類する

家計管理は、大まかにお金の流れが確認できていれば問題ありません。完璧なものを作るよりも継続できる方が、長い目で見て家計のやりくりは上手くいくことが多いです。

夫婦での家計管理のやり方

夫婦で家計管理を行う際には、主に以下の2つのやり方があります。

  • 夫婦で別々に家計を管理する
  • 夫か妻のどちらかが管理する

どちらのやり方にしろ、夫婦で共通の口座を作って管理する方法もおすすめです。共通口座にお互いが一定額を入れるルールを定めることで、貯蓄が進みやすく、家計のやりくりがしやすくなります。

夫婦で別々に家計を管理する

夫婦で別々に家計を管理する場合は、生活費の担当を割り振り、それ以外は自分で使えるお金にします。

夫は家賃、妻は食費を管理といったように担当する項目を決めましょう。

夫婦別々に家計を管理する場合のメリット・デメリットは、以下の通りです。

メリット
  • 管理が難しくない
  • 生活費以外は自由に使える
デメリット
  • 世帯の収支が把握できない
  • 貯蓄目標がないと支出が増える

夫婦別々に管理する場合は、お金は独身時代と同様に自由に使えますが、世帯の収支を確認できずに貯蓄が進まないケースもあります。

夫か妻のどちらかが管理する

夫婦どちらかが家計管理をする場合、毎月一定額を管理する人に渡します。あるいは、夫婦で共通の口座を作って管理する方法もあります。

夫婦どちらかが家計管理をする場合のメリット・デメリットは、以下の通りです。

メリット
  • 生活費を一定額にできる
  • 夫(妻)の収入を貯蓄に回せる
  • 貯蓄目標に到達しやすい
デメリット
  • 夫(妻)の収入が把握できない
  • 夫(妻)が生活費を節約しても効果が見えない
  • 片方の不満がたまる可能性がある

さらに具体的な夫婦のお金の管理方法を知りたい方は、夫婦でお金の管理をする方法でも解説しているので、参考にしてください。

家計のやりくりが上手くいく具体的な方法

家計のやりくりを上手に行うための方法は、以下の通りです。

  • 生活費と貯蓄用の口座を分ける
  • クレジットカードを積極的に使う
  • 費用ごとに予算を分けて現金保管する
  • 副業や共働きで世帯収入を増やす
  • 車や家などの高額な支払いの費用を抑える

生活費と貯蓄用の口座を分ける

1つ目のポイントは、生活費と貯蓄の口座を分けることです。

すべてを同じ口座で管理していると「生活費を使い過ぎた」「今月あといくら使えるのかわからない」など、家計を把握できません。

生活費と貯蓄の口座を分けておくと、使える金額が明確になり、管理も簡単です。

例えば、給料日に生活費と貯蓄分を別の口座に分ける方法があります。毎月定額で自動送金するサービスを活用するのもよいでしょう。

また貯蓄用口座には。ATMの引き出し手数料が高いものをあえて選択するのもコツです。手数料が高いため、お金を引き出す回数が減ります。

貯蓄用口座の選び方やメリットについて詳しく知りたい人は、こちらの記事貯金におすすめのネットバンクも参考にしてみてください。

クレジットカードを積極的に使う

2つ目のポイントは、クレジットカードを積極的に使うことです。

いつ何に使ったか利用明細を簡単に確認できるため、家計簿をつける際にも集計が簡単にできます。家計簿アプリの連携機能とあわせて活用すれば、管理もしやすいでしょう。

また、ポイント還元や割引制度などを活用してお得に買い物できる点もクレジットカードのメリットです。

カードを選ぶ際には、よく利用する店舗でのポイント還元率が高いものを選ぶとお得に活用できます。

ただし、クレジットカードの使い過ぎには要注意です。こまめに利用状況を確認して予算を超えないようにしましょう。また、リボ払いや分割払いなど支払い方法によっては手数料が発生するので、注意が必要です。

費用ごとに予算を分けて現金保管する

3つ目のポイントは、費用ごとに予算を分けて現金で管理することです。現金で管理すれば、視覚的にいくら使えるのか把握しやすくなり、計画的にお金を使えます。

例えば、以下のように仕分けした現金を予算ごとに封筒などに入れ、使う際は混同しないようにします。

  • 食費:5万円
  • 生活費:3万円
  • 娯楽費:2万円
  • 特別費:2万円

副業や共働きで世帯収入を増やす

4つ目は副業や共働きを検討して、世帯収入を増やすことです。支出を見直してもやりくりが難しい場合は、収入が足りていない可能性もあります。

収入を増やすための具体的な対策は、以下の通りです。

  • 転職をする
  • 共働きをする
  • 副業に挑戦する

転職をしたり、共働きを始めたりすると、生活環境が変化する可能性もあります。しかし、収入が増えれば見直しも楽になり、選択肢も広がります。

車や家などの高額な支払いの費用を抑える

車や家にかかる費用は、以下のような対策を考えるとよいでしょう。

  • レンタカーやカーシェアで対応する
  • 維持費の負担が少ない車種に変更する
  • マイホームの購入ではなく賃貸を選択する

家や車は生活環境によって選択肢が変わるため、無理のない範囲で費用を抑えましょう。

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家計管理を上手に行い貯蓄を増やす方法

家計管理が上手くできると、収支のバランスがとれて貯蓄が増やせます。ここでは家計管理を行い貯蓄を増やす方法について紹介します。

  • 家計は定期的に見直して改善点を見つける
  • 金額を決めて先取り貯蓄する
  • 貯まったお金は投資に回す

家計は定期的に見直して改善点を見つける

家計は一度上手くいっても、定期的に見直して改善点を見つける必要があります。

以下のように収支状況は日々変化するため、目標との差がないか都度確認しましょう。

  • 季節が変わって生活費の増えた
  • 子どもの成長で、教育費が変化した
  • 昇給して収入が増えた

家計のやりくりが上手くできていない場合は、改善点を見つけて対策が必要です。改善点は状況によって変化するため、定期的に見直しましょう。

金額を決めて先取り貯蓄する

金額を決めて先取り貯蓄すると、強制的に貯蓄を増やせます。毎月の収入から一定額を貯蓄に回すようにし、残った分を生活費に回しましょう。

以下のような方法を用いて貯蓄を自動化することで、強制的に先取り貯蓄ができる仕組みを作るとよいでしょう。

  • 財形貯蓄
  • 定額貯蓄
  • 自動入金

生活費の削減は、口座から引き出す回数を制限するのも1つの方法です。手元にあるお金でやりくりすると、自然に無駄遣いを防げます。

貯まったお金は投資に回す

貯まったお金は投資に回すと、資産を増やせる可能性が高まります。

株式投資や不動産投資など、専門性の高い投資をする必要はありません。

NISAやiDeCoなどの税制優遇制度を活用して、積立投資を行うとよいでしょう。

おすすめの資産運用法については、こちらの記事おすすめ資産運用方法5選|投資先の選び方や初心者に役立つ相談先などを紹介も参考にしてください。

家計のやりくりで悩んだらFPに相談しよう

家計のやりくりを工夫しても「予算オーバーしてしまう」「どの費用を削るべきか判断できない」など、家計管理が上手くいかない場合はファイナンシャルプランナー(FP)への相談も有効な方法です。

FPなら、お金のプロの視点から、客観的に家計の改善点についてアドバイスを受けられます。家計管理が難しくて悩んでいる場合は、ぜひ相談を検討してみてください。

FPに相談できるサービスについては、こちらの記事FP相談おすすめ一覧!お金の相談ができるサービスを無料・有料別に紹介も参考にしてください。

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まとめ

家計が火の車で悩んでいる人に向けて、やりくりについて解説しました。家計を上手くやりくりするためには、以下の流れで取り組む必要があります。

  1. 家計簿で収入と支出を把握する
  2. 対策をする
  3. 定期的に見直す

家計が上手くやりくりできない人の中には、毎月の収支を記録していないケースもあります。そのため、まずは家計の「見える化」から始めましょう。いきなり完璧にする必要はなく、継続できて大まかにお金の流れが把握できるだけでも十分です。

毎月のお金の流れが把握できて、対策はしてもやりくりが上手くいかない場合は、ファイナンシャルプランナー(FP)への相談もおすすめです。相談は無料でもできるため、家計のやりくりに関する悩みを解決したい場合は活用してみましょう。

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