おすすめの教育ローンランキング|金利の低さや審査方法を徹底比較!

執筆者:マネーFix 編集部

【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩

一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。

住宅ローンやマイカーローンなど特定の目的を持った高額な費用に対して、専用のローンがあることは一般的に知られています。

同じように、大学卒業までに1000万円かかるといわれている教育費用も、教育ローンとして借りることが可能です。

この記事では、教育ローンの詳しい内容や、自分に合った教育ローンの選び方を解説します。教育ローンに申し込む際の注意点やおすすめの教育ローンも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

教育ローンとは

教育ローンとは、教育にかかる費用をローンとして借りられる金融商品のことです。

比較的低金利でローンを組め、借りたお金の利用用途が幅広いことから根強い人気を誇ります。

例えば、勉強に必要な教科書や筆記用具はもちろん、大学入学にあたって一人暮らしを始めるための引っ越し費用も教育ローンの対象範囲内です。

また、教育に必要な備品であれば、パソコンやタブレットも対象になります。

お金がなくて進学を諦めていた家庭でも、学びの機会を得られる魅力的な教育ローンですが、取り扱い先によって申し込み条件が異なることには注意が必要です。

特に、民間の教育ローン国の教育ローンとの違いは、年収制限や借入上限金額の差にあることはぜひ知っておきましょう。

民間の教育ローンの場合、借入上限金額が1000万円以上ですが、金利が2~5%と高い傾向にあります。

一方、国の教育ローンは、金利が1.95%と民間の教育ローンに比べて低いものの、借入上限金額は最大350万円と低く設定されています。

民間の教育ローン 国の教育ローン
運営機関 民間の金融機関 日本政策金融公庫
金利 2~5% 年1.95%
(条件により1.55%)
申し込み条件 金融機関により異なる 世帯年収の上限790~1190万円
(子どもの人数で変動。緩和要件あり)
借り入れ金額の上限 1000万円以上 最大350万円

教育ローンの選び方

教育ローンを選ぶポイントは、「必要な費用が把握できているか」「返済金額を一定にしたいか」という2点です。

ここでは、お金の借り方と金利の2つの側面から、教育ローンの選び方を解説します。

教育ローンの選び方
  • お金の借り方
  • 変動金利か固定金利か

お金の借り方

教育ローンのお金の借り方には、証書貸付方式の一括借入型と、カードローン型があります。目的に応じて、どちらのタイプを選択するべきか変わってきます。

一括借入型は返済金額が明確なため、返済計画をしっかりと立てたい人におすすめです。

ただし、一括借入型は借入金を満額使わない場合でも、借入金全額分の利息を支払わなければなりません。

一方、カードローン型の場合、必要になったときに必要な分だけお金を借りることができるので、支払う利息は借りたぶんに対する利息だけで済みます。

また、一括借入型では再度借り入れする場合に改めて申し込みが必要ですが、カードローン型ではその手間がかかりません。

必要な金額が不明な人には、その都度借り入れができるカードローン型がおすすめです。

一括借入がおすすめの人 カードローン型がおすすめの人
  • 必要な金額が決まっている
  • 計画的に返済していきたい
  • 再度ローンを組むことが苦痛でない
  • 使わなかったぶんの利息は払いたくない
  • 必要な金額がわからない
  • 在学期間が長い(医学部など)

固定金利か変動金利か

教育ローンの利息には、完済まで金利が変わらない固定金利と、市場の変動により金利が変わる変動金利があります。

固定金利は金利が上がらないメリットがある一方、設定されている金利が高い点がデメリットです。

これに対して変動金利は一般的に金利が低い傾向にありますが、市場価格の高騰により金利が上がる可能性があるため、注意しなければなりません。

メリット デメリット
固定金利 金利が一切上がらない 元々の金利が高い傾向にある
変動金利 金利が低い傾向にある 金利が上がる可能性がある

変動金利を選んだとしても、金利が倍以上になるようなことは滅多にありません。

少しでも金利の低い教育ローンを組みたいなら、変動金利を選ぶことも1つの方法です。

しかし、金利が上がる可能性が捨てきれないため、不安に感じるようであれば固定金利を選択することをおすすめします。

教育ローンを申し込む前に知っておきたいこと

教育ローンを申し込む前に知っておきたいのが、申し込みのタイミングと、団信(団体信用生命保険)についてです。

それぞれについて、解説します。

教育ローンを申し込むタイミング

教育ローンの手続きには、国の教育ローンが1ヵ月程度、民間の教育ローンは2週間程度かかります。

しかし、合格発表から1週間以内に入学金を支払うよう指示される学校もあるため、入学金用に借りたい場合には合格発表より早い段階で申し込んでおくことが必要です

教育ローンを契約するかどうかは、審査通過後でも決められます。

そのため、先に教育ローンの審査だけ通過させておいて、合格発表を待ってから本契約を交わす方法がおすすめです。

返済時の万が一に備えるなら団信付きが安心

綿密な返済計画を立てていたとしても、人生に何が起こるかはわかりません。

不慮の事故や急な病により死亡してしまった場合など、万が一に備えて団信(団体信用生命保険)付き教育ローンに申し込むことも検討してみてください。

団信付きの教育ローンであれば、借入人が死亡した際に、融資残高を保険金で返済してくれます

一般的な保険と違い、団信付き教育ローンの保険料は金利に上乗せする形で支払われるケースがほとんどです。

例えば、みずほ銀行教育ローンの場合、団信に加入するためには基準金利に年0.3%が上乗せされます。

500万円を借り入れした場合、500万×0.03=1万5000なので、団信の保険料は年間1万5000円です。

月に換算すると1,250円で加入できる計算になります。

借りられる教育ローンがまとめて届く。金利と借入可能額を比較!

金利が低いおすすめの教育ローン3選!

金利の低い教育ローンを探している人におすすめできる、変動金利の教育ローン3選を紹介します。いずれも一括借入型、カードローン型の両方から選べます。

対応している地域についても注目してみてください。

横浜銀行教育ローン

横浜銀行教育ローンのカードローン型であれば、医学部や航空系学校などの特別な学部でなくても、最大1000万円まで借入可能です。

一括借入型の場合は、医学部、歯学部、薬学部のいずれにも該当しない場合、借入可能上限額が最大500万円です。

また、一括借入型の最低金利は1%未満で、民間の教育ローンの中で抜群に低い金利です。

ただし、固定金利ではないため、必ずしも返済期間内ずっと1%未満を保てる保証はありません。

金利タイプ 変動金利
金利率 0.9~2.9%
借り入れタイプ 一括借入型・カードローン型
借り入れ上限金額 1000万円
団信の加入 不可能
元金の据え置き カードローン型は可能一括借入型は元利均等返済のため不可
対応地域 神奈川県・東京都(一部地域を除く)群馬県(前橋市、高崎市、桐生市、みどり市)

常陽教育ローン「学援生活」

借り入れしたい金額が少ない人には、最低1万円から借りられる常陽教育ローン「学援生活」がおすすめです。

資金は幅広い用途で利用でき、子どもの生活費や通学のための定期券購入などにも活用できます。

店舗で申し込む際の金利は3.975%ですが、申し込みからすべての手続きをネットで完結すれば金利が2.2%まで下がります。

学費が高額になる医学部、歯学部、薬学部の場合は、最大3000万円まで借り入れが可能です。

仮審査の結果は6ヵ月有効なので、合格発表まで時間がある場合にはあらかじめ仮審査を済ませておくとよいでしょう。

金利タイプ 変動金利
金利率 1.95~2.7%
借り入れタイプ 一括借入型・カードローン型
借り入れ上限金額 1000万円(医歯薬学部の場合3000万円)
団信の加入 不可能
元金の据え置き いずれのタイプも可能
対応地域 日本国内

関西みらい教育ローン

学生のための教育ローンは多くありますが、社会人が資格取得費用やキャリアアップの教育資金に困っている場合には関西みらい教育ローンがおすすめです。

学生支援の教育ローンと違い、本人名義での借り入れもできます。

さらに、住宅ローンを組んでいれば金利が1.8%まで下がるため、戸建てや分譲マンションなどを持っている人にもおすすめです。

一括借入型であれば団信にも加入できるため、必要資金が定まっている人はぜひ検討してみてください。

金利タイプ 変動金利
金利率 1.8~2.2%
借り入れタイプ 一括借入型・カードローン型
借り入れ可能金額 500万円
団信の加入 一括借入型は可能
元金の据え置き 可能
対応地域 大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・和歌山県・愛知県・東京都

団信加入ができる教育ローン2選!

万が一の返済不能に備える、団信付き教育ローン2選を紹介します。

どちらも金利は3%以上と比較的高めですが、日本全国どこでも申し込みできる教育ローンです。借入可能額や申し込み条件の違いに注目して、比較検討してみてください。

楽天銀行教育ローン

楽天銀行教育ローンの魅力は、申し込みから借り入れまで最短2営業日で完了する迅速さです。さらに、提携大学への振り込みは楽天銀行から直接行えます。

金利は3%超と高めの設定ですが、楽天銀行と提携している大学60校への進学であれば割引が受けられます。

また、元金を在学中は据置にして、卒業後から返済する方法もあるため、子どもの就職後に自分で支払わせたい人はぜひ検討してみてください。

金利タイプ 変動・固定金利
金利率 3.224~3.9%
借り入れタイプ 一括借入型
借り入れ可能金額 500万円(医歯薬学系大学は1000万円)
団信の加入 可能
元金の据え置き 可能(在学中元金据え置き)
対応地域 日本国内

みずほ銀行教育ローン

信頼できるメガバンクから借りたい人には、みずほ銀行教育ローンがおすすめです。

みずほ銀行でマイカーローンや住宅ローンなどのローンを組んでいれば、金利が0.1%割引されます。

借入可能上限は300万円とあまり高額ではないものの、団体信用生命保険付きで、メガバンクならではの充実な保障内容です。

金利タイプ 変動・固定金利
金利率 3.475~4.45%
借り入れタイプ 一括タイプ
借り入れ可能金額 300万円
団信の加入 可能
元金の据え置き 可能(借入から最長5年)
対応地域 日本国内

借り入れ上限額が高い教育ローン4選

以下下に紹介する4つの教育ローンは、借入金額の上限が1000万円と比較的高めです。ただし、利用できる居住区が制限されていることがあるので確認してください。

借入金額の上限が1000万円の教育ローン
  • 横浜銀行教育ローン(横浜銀行)
  • 常陽教育ローン学援生活(常陽銀行)
  • スーパー教育ローン(千葉銀行)
  • 朝日教育ローン(朝日信用金庫)

借入金額の上限は1000万円ですが、希望借入金額を1000万円で申し込んだとしても、必ず満額借りられるわけではありません。

審査で返済能力があると認められた金額が、借入上限金額になるので注意してください。

教育ローン選びで迷ったらクラウドローン


教育ローンを検討するなら、クラウドローンもおすすめです。

クラウドローンは、低金利のローンを複数比較できるサービスです。基本情報や希望内容を登録すれば、複数の金融機関から条件に合うプランの提案を受け取れます。

各銀行の融資可能な金額や金利のプランを比較して、どこがいいのか検討できます。

クラウドローンを利用することで、比較検討の時間を大幅に削減でき、自分に合ったローンが見つかる可能性が高くなります。教育ローン選びで迷ったら、クラウドローンの利用がおすすめです。

クラウドローンの詳しい内容を知りたい人はこちら

まとめ

民間と国の教育ローンでは申し込み条件が異なり、国の教育ローンと比較すると民間の教育ローンの方が申し込みしやすい条件が揃っています。

お金の借り方や金利変動の有無、団体信用生命保険に加入できるか否かについて比較検討してみてください。

教育ローンを上手に活用して、学びの機会を増やしてみてはいかがでしょうか。

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