東京都に在住の子どもに月5,000円が支給される「018サポート」が、2024度も実施されます。
すでに2023年度の申請をしている人は、新たに申請が必要なのでしょうか。
この記事では、2024年度「018サポート」の対象者や申請方法について解説します。
年6万円給付の「018サポート」2024年度分の申請開始。2023年度もらい忘れた人はどうすればいい?
【記事執筆】FP川辺 拓也
3,000人を超える顧客からの相談実績をもとに、社会保障制度や家計に必要な金融知識を分かりやすく提供。2級ファイナンシャルプランニング技能士。金融全般から、お金に関する政策まで幅広く専門領域があり、複数の金融メディアに多数寄稿。
対象者
018サポートは、東京都内に在住する18歳以下の子どもを対象に支給します。
以下のいずれにも該当する子どもが対象です。
- 0歳から18歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にある
- 2024年度中に都内に住所がある
2024年度中に生まれた人や、都内に引っ越した人も対象となります。
2023年度中に申請手続きをしている場合は、新たに申請する必要はありません。
一方、2024年度に子どもを出産したり、都内に引っ越したりした場合は、申請手続きが必要です。
また、留学や寮生活で、一時的に親元から離れて暮らしている子どもがいる場合も対象です。
同居していない場合でも、親が東京都に在住していれば対象になるので、忘れずに申請しましょう。
なお、所得制限はありません。
申請期日
2024年度に子どもが生まるなど、新たに申請する必要がある場合は、6月11日からの受付となります。
支給時期は、8月、12月、2025年4月に分けて支払われます。
支給時期ごとに申請期限があるので注意してください。
- 8月支給の申請期限:2024年7月15日
- 12月支給の申請期限:2024年11月15日
- 2025年4月支給の申請期限:2025年3月15日
申請方法
018サポートは、「申請方法が難しい」と話題になっていましたが、今回から親子のマイナンバーカードをスマホにかざすだけで申請できるようになります。
公金受取口座が登録されていれば、マイナンバーカードを読み取るだけで手続きが完了します。
マイナンバーカードを活用した申請は、6月11日に開設する特設サイトから行うことができます。
そのほかの方法で申請する場合、以下の書類が必要となります。
- 申請者の本人確認書類:マイナンバーカード、運転免許証、パスポートなど
- 申請者と子どもとの家族関係を確認できる書類:子どもの医療証、健康保険証など
- 振込口座を確認できる書類:通帳やキャッシュカードなど
2023年度申請を忘れた人は?
2023年度の申請手続きを忘れてしまった人でも、期日までに申請手続きを行えば、2023年度分と2024年度分がまとめて支給されます。
2023年度分の申請期日は2025年3月15日までなので、まだ申請ができていない人は、期日までに対応するようにしましょう。
児童手当とあわせていくら受け取れる?
児童手当と018サポートをあわせると、1ヵ月あたりいくら受け取れるのか確認しましょう。
児童手当は、中学生まで受け取れますが、子どもの人数や養育者の所得によって支給額が異なります。
ここでは、通常給付の世帯、特例給付の世帯、児童手当が支払われない世帯に分けて支給額をシミュレーションします。
なお、児童手当の所得制限については、こちらの記事「児童手当の所得限度額の計算方法」を参考にしてください。
通常給付の世帯
通常給付の場合、3歳未満は1万5000円、3歳から小学生までは1万円(第3子以降は1万5000円)、中学生は一律1万円を支給します。
018サポートとあわせた給付額は、下表の通りです。
合計支給額は、月2万円から1万5000円となります。
特例給付の世帯
特例給付の場合、中学生まで一律5,000円が支給されます。
018サポートとあわせた給付額は、下表の通りです。
特例給付の場合、中学生までは合計1万円、高校生は5,000円が支給されます。
児童手当が支払われない世帯
018サポートは所得制限がないので月5,000円支給されますが、児童手当は一定の所得を超えると支払われません。
児童手当とあわせると、最大で子ども1人あたり年間24万円を受給できます。