1世帯あたり7万円と10万円の給付金の申請が、全国の自治体でスタートしています。
申請が必要な場合、原則として郵送手続きが必要です。
しかし、自治体によっては「ファストパス制度」を利用することで、給付金を早く受け取ることができます。
この記事では、ファストパス制度の概要や、実施している自治体について解説します。
1世帯7万円の給付金については、こちらの記事で確認してください
1世帯10万円の給付金については、こちらの記事で確認してください。
7万円・10万円の給付金が早くもらえる。「ファストパス制度」で手続きを簡略化
【記事執筆】FP川辺 拓也
3,000人を超える顧客からの相談実績をもとに、社会保障制度や家計に必要な金融知識を分かりやすく提供。2級ファイナンシャルプランニング技能士。金融全般から、お金に関する政策まで幅広く専門領域があり、複数の金融メディアに多数寄稿。
ファストパス制度とは?
ファストパス制度は、オンラインで給付金の申請ができる制度です。
通常、給付金の申請手続きは、自治体から申請書類を受け取ったら、必要事項を記入して郵送する必要があります。
ファストパス制度の場合、給付金の「お知らせ」に記載されているQRコードを読み取ることで、簡単に申請することができます。
郵送の申請では、給付金が支給されるまで2週間ほどかかりますが、ファストパス制度を利用すれば、給付金の支給を早めることができます。
例えば、東京都江戸川区の場合、1世帯10万円の給付金をファストパス制度で申請すると、約1週間で支給されます。
ただし、ファストパス制度が利用できるかどうかは、自治体によって異なります。
住んでいる自治体で実施されていないか、確認しましょう。
自治体の通知より早く申請可能な「スーパーファストパス制度」も検討中
ファストパス制度は、自治体の通知や案内が届いてから申請を行います。
一方、スーパーファストパス制度は、自治体からの案内や通知が届く前に申請手続きができる制度です。
スーパーファストパス制度を利用することで、ファストパス制度よりもさらに早く、給付金を受け取れるメリットがあります。
例えば、岡山県総社市では、1世帯7万円の給付金において、スーパーファスト制度を導入しています。
申請手続きの流れは、以下の通りです。
まず、マイナンバーカードを準備して、LINE公式アカウントから事前登録します。
次に、総社市LINE公式アカウントから届くメッセージを確認すれば、手続き完了です。
「ファストパス制度」や「スーパーファストパス制度」が導入されれば、申請手続きも早くでき、給付金も迅速に支給されます。
制度の導入が、今後どのように進められていくのか、注目が集まります。