※本サイトは一部アフィリエイトプログラムを利用しています

お金がない…生活が苦しい、どうする?生活費がないときの対処法

執筆者:マネーFix 編集部

【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩

一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。

厚生労働省の調査によると、令和5年5月時点で、生活保護の申請件数は対前年前月と比較して約11%増加しています。受給している数は約160万世帯、およそ200万人です。

昨今の物価高などの影響を受け、お金が足りないと感じている人もいるかもしれません。「お金がなく生活が苦しい」「どこに相談したらいいかわからない」というときは、どうすればよいのでしょうか。

まずは収入や支出を見直すことから始めましょう。また国の支援制度を利用する方法もあります。

この記事では、生活費が足りないときの対策と相談窓口について解説します。

この記事でわかること
  • 支出を減らす方法
  • 収入を増やす方法
  • 国の支援制度

支出を減らす

お金がない場合にまず取り組むべきは、毎月の支出を把握し、不要な出費をカットすることです。

固定費を徹底的に見直す

固定費とは、定期的に発生する以下のような支払い項目を指します。

  • 住居費
  • 水道・光熱費
  • 生命保険料
  • インターネット回線費
  • スマートフォンの利用料
  • サブスクリプションの利用料

固定費は、以下のような項目を見直してみると高い節約効果が期待できます。

  • 大手キャリアから格安SIMへの切り替え
  • 不要なサブスクリプションの解約
  • 家賃の低い部屋への引っ越し
  • 保険プランの見直し

クレジットカードの明細や銀行の引き落とし履歴を参照すると、支払っている固定費を簡単に洗い出せます。

日ごろから意識的に変動費を節約する

毎月支出する額が変動する以下のような項目を、変動費と呼びます。

  • 食費
  • 日用品費
  • 衣服費

変動費はイベントや気分によって、支払額が増える可能性があります。以下のような対策で、節約への意識を持つことが重要です。

  • 飲み会や外食の回数を制限する
  • コンビニや宅配サービスを避け自炊する
  • セールのタイミングを狙って服を購入する

あらかじめルールを決めて継続的に実行することで、大きな節約効果が見込めます。

収入を増やす

支出の削減と並行して収入を増やせると、家計に余裕が生まれてきます。

収入を増やす方法は、以下の通りです。

  • 不用品を売却する
  • 副業をする
  • 給料の高い職へ転職を検討する

不用品を売却する

自宅で眠っている不用品を売却することで、収入アップが可能です。自身では使っていないものでも値がつく可能性があります。

不用品を売却する手段としては、リサイクルショップやフリマアプリが便利です。フリマアプリは買い手が見つかるまでに時間がかかるケースがあるため、お金をすぐに確保したいときにはリサイクルショップの利用が適しています。一方、時間がかかってもいいので高い値段で売りたいと考える人は、フリマアプリを活用しましょう。

副業をする

副業をすることで収入が増えれば、生活に余裕が生まれます。

未経験でも始めやすい副業は、以下の通りです。

  • データ入力
  • Webライティング
  • 文字起こし
  • 動画編集

直近の生活費を稼ぐために副業を始める人は、即金性に注目して仕事を選ぶことが大切です。例えばブログや動画投稿(YouTubeなど)で広告収入を狙う場合、最初は閲覧者数が少ないため報酬が発生するまでに時間がかかります。

働いた時間や成果物に応じて、確実に収入が手に入る副業を選びましょう。

給料の高い会社に転職を検討する

給料の高い会社に転職すれば収入はアップします。ただし不用品の売却や副業に比べると時間がかかるため、長期的な視点で準備を進めることが大切です。

転職を検討する際は、転職サイトやエージェントサービスを活用して求人を探します。サービスによっては転職が決まった際にお祝い金が出るケースがあるため、チェックしておきましょう。複数のサービスに登録することで、希望に合う条件の求人を見つけやすくなります。

一時的に借入する

生活資金に困ったら、借入することで一時的にお金を工面できます。

借入の相談先として、まず考えられるのは家族や親族などの身近な人ですが、難しい場合はクレジットカードのキャッシング枠やカードローンを検討するのも手です。

家族や親族に相談する

すぐに現金が必要なときに、家族や親族を頼ることで、資金を工面できる可能性があります。

ただし、トラブルにならないよう誠実に依頼・返済することが重要です。お金を借りる理由が生活資金の不足である点を明確にしたうえで、返済計画書や借用書を活用しましょう。

クレジットカードのキャッシング枠

キャッシング機能が付いているクレジットカードを使うと、現金を借入できます。

キャッシングの主な利用方法は、以下の通りです。

  • 銀行やコンビニのATMから現金を引き出す
  • 電話で申し込み後、口座に入金される
  • Webサイトやアプリから申し込み後、口座に入金される

スピーディーに現金を調達できるため、急な出費に対応しやすい借入方法です。

ただし、キャッシング枠には限度額が設定されており、枠を超える借入はできません。また、キャッシングの金利は15?18%と高めに設定されています。返済期間が長くなるほど返済総額が増えるため、注意が必要です。

カードローン

カードローンとは、銀行や消費者金融からお金を借りる方法を指します。クレジットカードのキャッシング枠を使った借入とは、異なるサービスです。

専用のカードや銀行のキャッシュカードを利用して、契約限度額の範囲内でお金を借りられます。金融機関によってはカードを発行しない「カードレス」のサービスを提供しています。

カードローンで借りたお金の使い道に制約はなく、生活費以外の出費にも使える点が特徴です。ただし利用するためには審査を受けなければなりません。金利は3~18%と幅があり、契約限度額に応じて変動します。

国の支援制度を利用する

生活資金を補填するためには、以下のような国の支援制度を利用する方法があります。

  • 生活福祉資金貸付制度
  • 住居確保給付金
  • 求職者支援資金融資
  • 母子父子寡婦福祉資金貸付金
  • 生活保護

生活福祉資金貸付制度

生活福祉資金貸付制度は、都道府県の社会福祉協議会が貸し付けや相談支援をする制度です。

生活費として利用できる「総合支援資金」の概要は、以下の通りです。

対象者 ・低所得者世帯(必要な資金を借りることが困難な世帯)
・障害者世帯(障害者手帳などの交付を受けた人が属する世帯)
・高齢者世帯(65歳以上の高齢者が属する世帯)
借りられる資金の種類 ・生活支援費
・住宅入居費
・一時生活再建費など
借りられる金額 最大20万円/月(単身世帯は15万円)
借りられる期間 原則3ヵ月間(最大12ヵ月間まで延長可能)
相談先 ハローワーク

住居確保給付金

住宅確保給付金は、離職や廃業などにより収入が減少した世帯の家賃を支援する制度です。給付を受けられる額は市区町村ごとによって異なるため、自治体の窓口で詳細を確認してください。

対象者 主たる生計維持者が[1]もしくは[2]に該当する世帯
[1]離職・廃業から2年以内
[2]個人の責任・都合によらず給与等を得る機会が、離職・廃業と同程度まで減少
支給される資金の種類 家賃
支給される金額 市区町村ごとに定める額
支給される期間 原則3ヵ月間(最大9ヵ月間まで延長可能)
相談先 自立相談支援機関

求職者支援資金融資

求職者支援資金融資は、職業訓練受講給付金を受給する予定の求職者を対象にした貸付制度です。

対象者 ・職業訓練受講給付金の支給決定を受けた人
・ハローワークで、求職者支援資金融資要件確認書の交付を受けた人
借りられる資金の種類 生活費
借りられる金額 最大10万円/月または5万円/月
借りられる期間 受講予定訓練月数
相談先 ハローワーク

母子父子寡婦福祉資金貸付金

母子父子寡婦福祉資金貸付金は、20歳未満の子どもを扶養している「ひとり親世帯」に貸し付ける制度です。学校の授業料にあてられる「修学資金」や、就職するために直接必要な物品の購入を支援する「就職支度資金」など、用途に応じたさまざまな項目が設けられています。

ここでは、失業中の生活費を安定・継続させるために利用できる「生活資金」の概要を解説します。

対象者 ・母子家庭の母
・父子家庭の父
借りられる資金の種類 生活費
借りられる金額 一般:最大10万8000円/月
技能:最大14万1000円/月
借りられる期間 ・知識技能を習得する期間中5年以内
・医療または介護を受けている期間中1年以内
・離職した日の翌日から1年以内
相談先 最寄りの地方公共団体の福祉担当窓口

生活保護

生活保護制度は、生活に困窮する人を、程度に応じて保護する制度です。

対象者 資産や能力等すべてを活用してもなお生活に困窮する人
扶助の種類 ・生活扶助
・住宅扶助
・教育扶助
支給される金額 最低生活費から収入を差し引いた差額
支給される期間 原則として制限なし
相談先 現在住んでいる地域を所管する福祉事務所の生活保護担当

国や自治体からもらえる給付金・補助金には、さまざまな種類があります。この記事では、国や自治体から給付される補助金や助成金について解説します。

やってはいけないNG行為

以下の行為は、生活が苦しくても絶対にやってはいけません。

  • 一攫千金を狙ったギャンブル
  • 闇金からの借入
  • リボ払いなどで借金を重ねる

一攫千金を狙ったギャンブル

一攫千金を狙う方法として、宝くじを例に考えてみましょう。

ニッセイ基礎研究所の資料によると、2023年の年末ジャンボ宝くじで100万円以上の当せん金を当てられる確率は、0.002055%でした。

宝くじ1枚の価格は300円のため、計算上は1459万8600円分を購入すると100万円以上の当せんが期待できます。つまり100万円が1本当選しただけでは1000万円以上の赤字です。

ギャンブルは一気に状況を解決できる策に見えるものの、実際には回収できる期待値が低く、結果として資産を失ってしまう可能性があります。

闇金からの借入

闇金からの借入は違法です。法外な金利で返済総額が大きく膨らみ、支払えなければ厳しい取り立てにあうことになるため、たとえ生活が苦しくても絶対に手を出してはいけません。2010年に判決が出た裁判では、顧客5人は闇金業者に対し法定金利の約83~166倍にあたる利息を支払っていました。

同判決では、闇金業者が悪質で厳しい取り立てをしていたと明らかになっています。金銭面以外の負担を負うリスクもあるため、闇金からの借入は絶対にしないようにしましょう。

リボ払いで借金を重ねる

リボ払いはクレジットカードの支払方法の1つで、利用金額にかかわらず毎月の支払金額が一定になります。「毎月2万円ずつ支払う」といったように、毎月の支払金額は自身で設定可能です。

リボ払いは短期的に見ると、一括払いに比べて月々の返済額を軽減できます。しかしリボ払いを重ねると、返済が長期化するにつれて手数料の負担が増加するため注意が必要です。

60万円を毎月1万円ずつリボ払いで支払った場合をシミュレーションすると、以下のようになります。

利用金額(元金) 60万円
月々の支払額 1万円
手数料(実質年率) 年15.0%
手数料(合計) 22万7332円
支払い合計金額 82万7332円

リボ払いの完済が難しくなると、新たな借入やキャッシングの利用で借金を重ねる原因になります。たとえ短期的に資金が不足したとしても、リボ払いによる支払いは控えましょう。

生活が苦しいと思ったら…早めにFPへ相談

生活が苦しいと感じ始めたら、早い段階でお金のプロであるファイナンシャルプランナー(FP)に相談するのがおすすめです。FPに相談することで、客観的な視点から自身に合ったアドバイスを受けられます。

FPには、主に以下のような項目について相談できます。

  • 生活資金
  • 教育費
  • 住宅ローン
  • 老後資金
  • 保険の見直し
  • 資産運用
  • 相続

FP相談なら、おすすめはマネードクターです。マネードクターなら無料で何回でも相談できます。相談は対面だけでなく、オンラインでも可能なので、気軽に申し込んでみてください。

家計の悩みをプロに相談することで、苦しい生活から抜け出せるヒントが見つかります。生活が苦しいと感じている人は、ぜひFPに相談してみてください。

ファイナンシャルプランナーは、お金の専門家です。お客様のライフプランに沿った総合的なアドバイスを提供します。
マネードクターの無料相談では、お客様の現在の家計状況を分析し、キャッシュフロー表を作成、将来のライフプランを提案します。
家計の見直し、保険の見直し、教育資金、住宅ローンなど、あらゆるお金の不安を解消します。
お金の専門家に相談して、あなただけの「お金の羅針盤」を見つけ、幸せな未来を築きましょう!

まとめ

お金がない生活から抜け出すためには、支出の削減や収入アップに取り組むことが大切です。不用品の売却や副業など、すぐに収入をアップさせる方法はあります。要件にあてはまる人は、国の支援制度を使うのも効果的です。

どんなに生活が苦しくても、闇金を利用した借入や、一攫千金狙いのギャンブルは避けましょう。自身に合った、生活を立て直す方法を探してみてください。

キーワードで記事を検索