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【誰でもわかるNISA解説】第7回:長期投資って何?―――20年、30年と長い時間かけて投資すること

執筆者:マネーFix 編集部

マネーFix 編集部

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2024年1月から新NISAが始まります。

新NISAに関するニュースや記事を目にする機会が増え、NISAについて気になっている人もいるのではないでしょうか。

この記事では、「NISAという言葉を初めて聞いた」「難しくてまったくわからない」という初心者に向けて、制度の概要をわかりやすく解説します。

第6回目の「株式と投資信託」では、株式と投資信託の概要について説明しました。

第7回目は「長期投資」ついて説明します。

投資のリスクを回避するには

第5回の「投資って危なくないの?」では、「投資には元本割れのリスクがある」ことを解説しました。

元本割れとは、商品が購入したときよりも値下がりして、損失が生まれること。

NISAはリスクが少ない商品がラインナップされていますが、「絶対」ではありません。

リスクをより少なくするためには、「長期投資」「積立投資」「分散投資」の3つを行うことが重要です。

今回は「長期投資」について解説します。

長期投資でリスク回避


「長期投資」をすると、なぜリスクが少なくなるのでしょうか。

一言でいうと、株の値段は、長期で見ると上がる可能性が高いからです。

株の値段は毎日変わります。

1年などの短期間で見ると、価格はめまぐるしく、上がったり下がったりしています。

そのため、短期間で株を売買すると大きく収益を得ることもあれば、元本割れすることもあります。

しかし20~30年と長い目で見ると、値段が上がることもあるため長く保有すればするほどリスクを回避できます

金融庁の資料を見てみましょう。
 
出典:金融庁「はじめてみよう!NISA早わかりガイドブック」

100万円を5年間で保有した場合は、元本割れしている層が見られます。

一方、20年間保有した場合、元本割れしている層は見られませんでした。

長期投資のメリットは?


通常、長期投資の場合、毎月定額を長期間にわたって投資をします。

例えば、月1万円ずつ、30年間支払い続けるイメージです。

このように行う長期投資には「複利効果が大きくなる」というメリットがあります。

複利効果とは、投資で得た収益をふたたび投資に回すことで、「利子にも利子がつく」ことです。

ここでは、「複利」についての詳しい解説は省略しますが、投資期間が長ければ長いほど、複利の効果は大きくなります。

次の図は、毎月3万円ずつ30年間長期投資をした場合のシミュレーションです。(年3%で運用)

出典:金融庁「資産運用シミュレーション」

年数が後ろにいくほど、運用収益(黄色の部分)が大きく増えています。

これが長期投資による「複利の効果」です。

転がすと大きくなることから、「雪だるま式」ともいわれています。

このように、長期投資をすることで、リスクが低くなるうえ、お金が増える可能性が高まります。

今回は、「長期投資」について解説しました。

次回は、「積立投資」について解説します。

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初心者がNISA口座を作るのにおすすめの証券会社については、「投資初心者におすすめの証券会社をランキング形式で紹介!ネット証券を利用するメリットも解説」で詳しく解説しています。

出典
  • 金融庁「はじめてみよう!NISA早わかりガイドブック」
  • 金融庁「資産運用シミュレーション」

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