学生がお金を借りることができる方法は、以下の通りです。
- 消費者金融カードローン
- スマホ決済アプリのローン
- 学生ローン
- クレジットカードのキャッシング
- 担保自動貸付
- 質屋
- 内定者向けローン
それぞれの特徴を理解したうえで、自分に合った方法を選びましょう。ここでは、借入時の利用条件、親に知られずに済むか、メリット・デメリットなどについて解説します。
消費者金融カードローン
消費者金融とは、貸金業法に基づいてお金の貸付を行う事業者で、カードローンなどの個人向け融資を扱っています。原則として20歳以上で、アルバイトなどの安定した収入があれば利用可能です。
成人年齢の引き下げに伴い、大手消費者金融の一部では、18歳や19歳でもカードローンを利用できるようになりました。
消費者金融のメリットは、最短即日でお金が借りられる点です。コンビニのATMを利用して、申し込みから借入までをその場で簡単に行える業者もあります。返済期間を自由に選べる点も特徴です。
デメリットは、ほかの融資制度と比べると、金利が3~18%と高めに設定されている点です。学生で初めて消費者金融を利用する際は、信用力が低いため、上限となる18%の金利が適用される可能性が高くなります。
消費者金融でお金を借りることを、親に知られたくない場合には、以下の点に注意しましょう。
- アプリから申し込んで、コンビニATMでお金を借りる
- 申し込み時に、固定電話の番号を記載しない
- 郵便物が届かないサービスを利用する
- 督促状が届かないよう返済期日を絶対に守る
なお、カードローンには銀行から借りられるものもあります。銀行のカードローンは、消費者金融カードローンと比べて低金利なのが魅力ですが、学生は対象外というケースが一般的です。
スマホ決済アプリのローン
スマホ決済アプリを利用すれば、借りたお金をアプリにチャージして利用できます。
スマホ1つあれば、学生でも申し込みから借入まで完結するのが魅力です。即日融資にも対応しているため、すぐにお金が必要という場合に重宝するでしょう。
おすすめのスマホ決済アプリは、下表の通りです。
アプリ名 |
金利 |
限度額 |
審査 時間 |
dスマホローン |
3.9~17.9% |
1万~300万円 |
最短即日 |
au PAYスマートローン |
2.9~18.0% |
1万~100万円 |
最短30分 |
LINEポケットマネー |
3.0~18.0% |
3万~300万円 |
最短10分 |
メルペイスマートマネー |
3.0~15.0% |
5,000~50万円 |
最短3分 |
学生ローン
学生ローンとは、学生専門のローン商品です。学費だけでなく、運転免許や資格取得のための費用、旅行など、さまざまな使い道に利用できます。
学生ローンを利用する際には、安定したアルバイト収入があることが条件となっています。アルバイトをしていない学生は借りることができません。
学生ローンのメリットは、比較的審査が通りやすい点です。奨学金と比べて使用目的が幅広く、自由に使える点も魅力です。学生ローンの中には、借入内容を親に伝えないよう配慮しているところもあります。
デメリットは、通常のカードローンと比べて、融資限度額が低い(50万円程度)点です。金利が15~20%とやや高い点にも注意してください。
2022年4月より成人年齢が引き下げられたことで、18歳、19歳でもお金を借りることができるようになりました。ただし、20歳未満は申し込み不可としている学生ローンもあるので注意が必要です。
学生におすすめのカードローンについては、『学生ローンおすすめ12社を徹底比較!金利や親バレの可能性もチェック』をあわせてご覧ください。
クレジットカードのキャッシング
クレジットカードには、お金を借りることができるキャッシング機能が付いたものがあります。キャッシング機能があるクレジットカードを持っているのなら、学生ローンより手軽にお金を借りることが可能です。
クレジットカードのキャッシングのメリットは、すぐにお金が借りられる点です。お金を引き出すために、新たに手続きを行う必要はありません。利用方法も簡単で、提携ATMにクレジットカードを挿入し、暗証番号を入力するだけでお金が引き出せます。親に知られる心配もありません。
ただし、クレジットカードのキャッシング枠を使いすぎると、ショッピングで利用できる限度額が圧迫される点に注意が必要です。例えば、利用限度額がショッピング枠で50万円、キャッシング枠で30万円だった場合、キャッシング枠で30万円を借りると、ショッピングでは20万円しか使えなくなります。
また、金利が15~18%と高めに設定されているのもデメリットです。
担保自動貸付
担保自動貸付とは、貯金を担保にゆうちょ銀行でお金を借りる方法です。ゆうちょ銀行の総合通帳に貯金しておくことでお金を借りることができ、銀行カードローンのように厳しい審査はありません。
担保自動貸付のメリットは、金利が0.252~0.502%と非常に低い点です。ゆうちょ銀行に貯金があれば、アルバイトをしていない学生でもお金を借りることが可能です。審査がないため、親に知られることもありません。
ただし、担保となる貯金の90%までしか借りることができないため、まとまったお金を借りるには同額以上の担保を用意する必要があります。また、借入期間も2年間と短めです。
質屋
質屋では、質預かりという方法でお金を借りることが可能です。スマホ、ゲーム機、ブランド品など、価値のある品物を預けると質屋が査定してくれ、評価額の範囲内でお金を貸してくれます。
質屋は品物を担保にするため、アルバイトをしていない学生でも利用できるのがメリットです。ただし、指定期日までに借りたお金と利息を全額支払わないと、担保にした品物は没収されてしまいます。
内定者向けローン
内定者向けローンとは、就職先が決まった学生を対象としたローンで、銀行などで取り扱っています。融資額は100万円まで、金利は4~8%程度と、通常の学生ローンより低く設定されています。内定者向けのローンのため、申し込みの際には内定通知書の写しや学生証などが必要です。
内定者向けローンのメリットは、アルバイトをしていない学生でもお金を借りることができる点です。使い道も自由で、引っ越し費用や運転免許費用などにも使えます。
内定者向けローンでは、原則として親権者や就職先に連絡がいくことはありません。ただし、就職後の返済が滞り、強制執行となった場合は、給与が差し押さえられるため、就職先に知られることになります。