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子どもの進路・進学にかかるお金の考え方は?家庭の事情はどこまで影響する?

執筆者:マネーFix 編集部

マネーFix 編集部

マネーFix 編集部は、FP有資格者や「ビジネス書」や「学習参考書」などさまざまなジャンルの編集経験者で構成されています。わかりやすく確かな情報を発信し「人生におけるお金の決断」の判断基準となる、信頼できるメディアを目指します。

子どもがいる家庭にとって、子どもの進学は大きなテーマです。特に私立へ通わせる場合には費用もかかるため、家計への影響も大きくなります。「義務教育から私立に行かせるか」「子どもの教育費をどうやって捻出すればよいか」など悩んでいる人もいるでしょう。

MoneyFixが実施したアンケート調査によると、中学校までは公立に通わせたいと考えている人が約6割でした。

この記事では、子どもの進路・進学にかかるお金の考え方や、お金のかからない勉強法について解説します。

この記事でわかること
  • 義務教育で通わせたい学校
  • 子どもの教育にお金をかけるべきか
  • お金のかからない勉強法

義務教育における学校選びの傾向


MoneyFixでは、小学校や中学校の選び方について調査しました。

子どもをどの学校に通わせたいかについては、「公立小学校・中学校」(60.3%)が最も多く、「公立小学校・私立中学校」(9.4%)、「公立小学校・国立中学校」(6.7%)と続きました。

約6割の人が義務教育は公立に通わせたいと考えていることがわかります。小学校から私立に通わせたい人は6.9%と少ないものの、中学校から私立に通わせたい人になると14.6%とほぼ倍増しています。

子どもの進学先を選ぶ理由として最も多かったのは「学費を抑えたい」(38.3%)で、「子どもに良い友人関係を築かせたい」(35.1%)、「子どもの教育環境・学習環境をよりよくしたい」(31.4%)と続きました。

前問で義務教育は公立に通わせたいと考える人が最多でしたが、その主な理由としては金銭面が挙げられることが伺えます。

進路・進学にかかるお金の考え方


次に、自身が子どもの頃にどうだったかも踏まえたうえで、自分の子どもに同じようにお金をかけたいかどうかについて調査しました。

自分は進路・進学でお金をかけてもらった?


子どもの頃にお金をかけてくれたと思うか聞いたところ、「思う」(77.8%)、「思わない」(22.2%)でした。8割近くの人が、親がお金をかけてくれたと自覚しているようです。


親がしてくれたように、自分の子どもにもお金をかけたいと思うか聞いたところ、「思う」(59.3%)、「少し思う」(32.1%)をあわせて約9割という結果でした。

親にお金をかけたもらったことに関して、どのように感じているかを自由回答形式で寄せてもらったので紹介します。

お金をかけてもらって良かったこと
  • 私立に行かせてくれて良かった。留学したので帰国子女枠で大学入学できた
  • 親になってみて、自分以上に子どもにもお金をかけてあげたいという気持ちが芽生えた
  • 私立中学、私立高校に通うことで質の高い授業を受けることができた
お金をかけてもらって良くなかったこと
  • 塾の予定があって友だちと遊ぶ時間が合わなくて寂しかった
  • お金をかけてもらった分、プレッシャーを感じた
  • お金はある程度はかけてくれたのに、現時点では生きて行くうえであまり役に立っていない

子どもの教育にはお金をかける?


教育費についての考え方に関しては、「負担にならない範囲内でお金をかけたい」(37.0%)が最も多く、「節約して何とかなる範囲内でお金をかけたい」(32.8%)と続きました。

一方で、「基本的にお金をかけたくない」「一切お金をかけたくない」は、あわせて5.4%と少数派です。負担の大小はあれども、子どもの教育費にはできるだけお金をかけてあげたい人が多いことが伺えます。

なお、「教育費のかけ方について、誰の意向が影響することが多いですか?」という質問をしたところ、「母親」と答えた人が最も多くいました。


教育費をどうやって捻出しているかについては、「節約をする」(71.9%)が大多数でしたが、「収入を増やす(転職、スキルアップ、投資など)」(52.6%)も約半数いました。教育費は家計からの支出でやりくりしている人が多いことが伺えます。

教育費の貯め方については、こちらの記事「教育資金の貯め方はどれがおすすめ?効率よく貯蓄して負担を軽減するポイントを解説」も参考にしてください。


世帯年収に対する教育費の割合については、「~5%」(23.0%)が最も多く、「6~10%」(25.7%)、「11~15%」(23.0%)と続きました。生命保険文化センターでも同様の調査をしており、平均14.9%となっています。

出典:生命保険文化センター「教育費が家計に与える影響は?」

みんなが実践しているお金のかからない勉強法

実践している(していた)お金をかけない教育方法について、自由記述方式で答えてもらいました。特に多かった回答は以下の通りです。

  • 通信教育を利用する
  • 図書館を利用する
  • YouTube動画で学習する
  • ドリルはネットにある無料のものを印刷する
  • 教材をフリマアプリで入手する

塾へは通わずに、通信教育を利用することで節約している人が一定数いました。

図書館で本を借りたり、自習したりするなど、図書館の活用については昔もいまも変わらない定番の方法といえるでしょう。

YouTubeで動画を見たり、無料のドリルをプリントしたりするなど、インターネットを活用する方法も人気です。

教材はメルカリなどで中古が安く売られていることもあります。ただし、中には再販が禁止されている教材が売られている場合があるため、中古品の利用には注意が必要です。

教育費のかけ方に関するみんなの教訓

教育費のかけ方に関して良かったことや、後悔しているエピソードについて自由記述方式で回答してもらいました。

良かったエピソード
  • 子どもが行きたいと思う塾に通わせてあげられたのが良かった。そのため、がんばって勉強してくれました。
  • 子どもに正直に教育費の話(塾の費用など)をしたら、真面目に勉強するようになった。
  • 節約のために通信教材をさせていたが、うちの子には合わず、塾に通わせたところ良い先生に出会えて通知表で5をもらってきた。
  • 子どもが苦手としている教科を伸ばすより、得意としている科目を伸ばす方が大事だと思いました。
後悔しているエピソード
  • 近くに私立がなかったので公立小学校に入れたけど、良かったのかいまだに悩んでいる。中学受験はしてほしい。
  • 私立に入れたら予備校に通わなくてもいいくらい、きちんとした教育がされるだろうと思っていたが、実際はそうでもなく予備校に通う事になってしまった。
  • 子どもに英語を習わせていたが、本人の意思ではなく、親が決めて習わせていたため、あまり身にならなかった。
  • 自分は奨学金を利用して学校に行ったが、33歳まで払うことになり大変だったので、子どもには負担させたくない。

まとめ

子どもの進学に関する教育費について、調査結果を交えながら解説しました。

義務教育は公立に行かせたいと考える人が約6割と多数派で、その主な理由は学費を抑えるためでした。子どもの教育費にお金をかけたいと考える一方で、家計への影響を懸念する声も多いです。

教育費を捻出するためには、節約をしたり、転職して収入アップをしたりする方法が主流です。図書館を利用したり、ネットの無料動画で学習したりするなど、お金のかからない勉強法を実践している人もいました。

調査概要
  • 教育費(勉学・経験)に関するアンケート
  • 【調査実施会社】株式会社ウェブクルー
  • 【調査期間】2024年2月9日(金)~2月15日(木)
  • 【調査方法】MoneyFixのLINE公式アカウントでのアンケート
  • 【調査人数】2,420人
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