結婚や出産、転職などを迎え、これから将来の計画を立てるときに、人生設計に役立つアプリを知りたいという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、人生設計や計画の実行に役立つアプリ6選を紹介します。人生設計の方法や、達成するためのポイントを把握すると、より充実した生活を送れるようになるでしょう。
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【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩
一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。
結婚や出産、転職などを迎え、これから将来の計画を立てるときに、人生設計に役立つアプリを知りたいという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、人生設計や計画の実行に役立つアプリ6選を紹介します。人生設計の方法や、達成するためのポイントを把握すると、より充実した生活を送れるようになるでしょう。
人生設計とは、結婚や出産、マイホームの購入、介護、老後といったライフプランを立てることです。具体的には、「20代で転職をする」「30歳までに子どもを2人作る」「40歳までに家を建てる」「老後は年に1回夫婦で旅行をする」などが挙げられます。
人生設計の目的は、「より充実した人生を送る」ことです。計画を立てることで、目標を実現するために必要なお金が明確になります。
人生設計が重要な理由として、「社会保障制度の変化」や「平均寿命の延伸」などが挙げられます。
例えば、高齢者の労働環境の整備などをきっかけに、2022年4月から老齢年金の繰下げ年齢の上限が70歳から75歳に引き上げられました。自分が老後を迎えたときにはさらに社会保障制度が変わり、働く期間が長くなる可能性があります。
また、厚生労働省の発表によると、2021年の平均寿命は男性81.47歳、女性87.57歳でした。下表の通り、平均寿命は年々延びており、2040年の平均寿命は男性83.27歳、女性89.63歳と推計されています。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
2040年(推計) | 83.27歳 | 89.63歳 |
2021年 | 81.47歳 | 87.57歳 |
2019年 | 81.41歳 | 87.45歳 |
昨今は「人生100年時代」といわれています。「自分は90歳まで生きるかもしれない」「年金の受給額は少なくなっているかもしれない」などと予測し、人生設計を立てることが大切です。
人生設計は、以下の順序で立てましょう。
立て方の手順がわかることで、実現性の高いライフプランを作ることができるでしょう。現実的なライフプランであるほど続けやすくなります。家族と一緒に考えるのもおすすめです。
はじめに、自分が理想とする将来の姿を考えてみてください。最初に理想像を明確にすることで、情報収集やお金の計算などで軸がぶれずに進められます。
具体的には、自分の性格や仕事をしていく中で感じたことなどを振り返り、理想像を作り上げましょう。両親や尊敬する人の生き方からヒントを得るのもおすすめです。
「バリバリ働きたい」「仕事よりも家族との時間を大事にしたい」など、漠然としていても問題ありません。家族や友人の意見も取り入れて、理想の姿を思い描くことをおすすめします。
次に、「30歳までに子どもを2人作る」「40代で独立してカフェを開く」「両親に車をプレゼントする」など、人生で叶えたい夢を書き出してみてください。目標がより明確になれば、逆算して計画を立てやすくなります。
日記を見返したり、家族や友人との会話を思い出したりすると、漠然と考えていたことが自分にとって本当に大切なのか確認できます。
「紙に箇条書きでまとめる」「スマートフォンのメモ機能を使う」など、自分のやりやすい方法で頭の中を整理し、具体化してみてください。
次に、理想の姿や夢を実現するために必要な情報を集めましょう。適切な情報が手元にあることで、計画やお金の計算がしやすくなります。
例えば、「30歳までに子どもを2人作る」ことを叶えたい場合には、出産や育児にかかるお金について情報を収集しましょう。
また、子どもを作るなら、将来の教育資金についても考えておく必要があります。国公立か私立の学校に行くかでどの程度学費が違うのかなども調べておくと安心です。
情報を集めたら、具体的な行動計画を立てましょう。「いまやるべきこと」「1年後でもよいこと」を明確にすることができ、理想の人生に近づきやすくなります。
例えば、40代で独立してカフェを開くことが目標であれば、家族の年齢や退職金、預貯金額も考慮して実現できそうな時期を考えてみてください。具体的な時期がわかることで、「物件を40歳までに見つける」「週に1回は税金の本を読む」など、事前にやるべきことが見えてきます。
最後に、夢を叶えるために必要なお金を計算します。そのうえで、「支出の見直し」「副業をする」などの必要な対策を考えましょう。
例えば、45歳で独立してカフェを開くという目標を立てるなら、開業費用(物件・広告宣伝・調理台など)を算出します。そして、現在の預貯金額や開業費用以外のお金(教育費や親の介護費用など)を計算し、お金が足りないときには家賃や食費を下げるなどの対策を考えます。
ネットで相場を調べたり、専門家に相談したりして、できるだけ正確な金額を算出してください。
具体的なライフプランの立て方については、『ライフプランの必要性やメリット・作り方・テンプレートを解説』で詳しく解説しています。
人生設計におすすめのアプリは、以下の6つです。
「マネーフォロー」はライフプランや資産の実績を入力することで、表やグラフで将来の見通しを確認できるアプリです。
はじめに「ライフプラン」にて、以下の項目を入力します。
次に「資産の実績」にて、以下の項目を入力します。
わからない支出や年金の項目は国のデータをもとにした平均値で自動入力されるため、簡単にライフプランをシミュレーションしたい人におすすめです。
「夢が、かなうアプリ。」は、GMOインターネットグループ代表の熊谷正寿氏が作った手帳「夢が、かなう手帳。」のメソッドが詰め込まれたアプリです。「夢が、かなう手帳。」は夢を叶えることをコンセプトにした手帳で、高い評価を得ています。
「やりたいこと」の入力や、1日・1週間・1ヵ月・1年のToDoリストの作成など、夢を叶えるためにさまざまなことをメモできます。
「やりたいこと」の入力では、夢の登録日や実現日、優先度、目標、メモなどを詳細に記入できます。入力した「やりたいこと」はピラミッドや未来年表で確認でき、視覚的にも楽しみながら使えるのが魅力です。
「Dreamscope」は目標を設定し、逆算してタスクを組み立てられるアプリです。
タスク設定では、所要時間やメモ、リンクなども合わせて入力できます。Googleカレンダーとの同期も可能です。
「Dreamscope」はほかのアプリと異なり、アイデンティティ(現在の役割や将来なりたい自分)と価値観を設定できます。目標設定やToDoリストだけではなく、自分の理想像や気持ちも大事にしながら、目標達成に向けてがんばりたい人にぴったりです。
「継続する技術」は、決めた目標を30日間継続させることに特化したアプリです。
はじめに「30日間続けること」と「やる時」を設定し、記録を開始します。アプリ内にはモチベーションを上げてくれるコラムがあるので積極的にチェックしてみてください。
このアプリでは目標の例として「運動」や「読書」が挙げられており、「毎日100円を貯金する」「毎日マイボトルを持ち歩く」など、節約の習慣をつけるためにも向いています。画面のデザインや色がシンプルで使いやすく、無料版でも広告がないのがポイントです。
「あなたの「残り」の人生時計」は、「残りの人生時計」を作成するアプリです。アプリを開くとしんみりとした音楽が流れます。
生年月日と性別を入力することで、「残った時間」「使った時間」が簡単にわかるため、人生設計を計画通りに実行していきたいときに重宝します。「40歳までに独立したいのに準備が進んでいない」など、自分の行動を見直したい人におすすめです。
「自分ルール」は、行動とご褒美を登録し習慣化を目指せるアプリです。
はじめに「貯める」で習慣化したい行動とそのときの獲得ポイントを入力し、次に「使う」でご褒美とそのときの消費ポイントを入力します。
例えば、習慣化したい行動として「税金の勉強をする」を15ポイントで登録し、ご褒美として「コンビニで好きなものを1個買う」に15ポイントを消費するといった具合に活用できます。
カレンダーや目標設定機能もあり、習慣化しやすいよう工夫されているのがポイントです。
人生設計を立てるときのポイントは、以下の通りです。
人生設計を立てる際には、必ずシミュレーションを行いましょう。それにより、自分や家族に無理のない範囲での計画かどうかがわかります。
例えば、「1年で100万円を貯める」と目標設定した場合は、1年間の収入と支出の見通しを計算します。無理のない計画であれば、続けやすく、目標を達成しやすくなります。引っ越しなどで大きな出費が生じる場合は、ほかの固定費を削減するなどの対策を考えてみてください。
あらゆるライフイベントを書き出して、何度もシミュレーションしてみるのがおすすめです。
一度作った人生設計は、定期的に見直すことが大切です。収入や支出などは当初の予想から変動するケースも多いです。そのため、定期的に見直さないと、だんだんと計画がずれてしまい、目標を達成できない可能性があります。
例えば、転職や引っ越し、出産など、ライフイベントに大きな変化があった際には見直すのがおすすめです。「月末に見直す」など時間を設けられれば、習慣化しやすいでしょう。
最新のライフプランにするためにも、自分のやりやすい方法で見直してみてください。
人生設計は一人で作らずに、家族やパートナーと話し合いながら作成することが大切です。一人で決めてしまうと自分の考えだけが反映されてしまい、のちにトラブルになる可能性があります。
特にお金の面では、一緒に計算した方がより正確な金額を算出できるでしょう。家族やパートナーと話し合うことで、自分だけでは気づかなかった改善点が見つかり、より良い人生設計が立てられます。
お金の計画を立てるのが難しいときには、信頼できるファイナンシャルプランナー(FP)に相談するのもおすすめです。
お金の専門家であるFPなら、保険や教育資金、住宅ローンなどお金に関するあらゆる悩みに対して、状況に合ったアドバイスをしてくれます。困ったときにはFPに相談し、より現実的な人生設計を立てることをおすすめします。
人生設計を立てる際には、理想の将来像や叶えたい夢を書き出し、必要な情報を集めることが大切です。そして、具体的なスケジュールを決め、お金の計算をしましょう。
この記事で紹介したアプリも活用しながら、自分に合った人生設計を立ててみてください。お金の悩みが出てきたときには、信頼できるFPに相談し、適切なアドバイスをもらうのもおすすめです。
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