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ライフプランのFP相談はどこまで話す?メリットや注意点を解説

執筆者:マネーFix 編集部

マネーFix 編集部

マネーFix 編集部は、FP有資格者や「ビジネス書」や「学習参考書」などさまざまなジャンルの編集経験者で構成されています。わかりやすく確かな情報を発信し「人生におけるお金の決断」の判断基準となる、信頼できるメディアを目指します。

ライフプランに迷ったときは、ファイナンシャルプランナー(FP)などの専門家に相談するのがおすすめです。「相談するFPはどうやって選べばいい?」「そもそもライフプランって何?」「ファイナンシャルプランナーにどこまで話す?」という疑問を持つ人もいるでしょう。

FPに相談すると、プロの視点からアドバイスが受けられ、お金の損を防ぐことができます。

この記事では、ライフプランを考えるメリットや、相談先となるFPの選び方などについて解説します。

この記事でわかること
  • ライフプランの必要性
  • ライフプランをFPに相談するメリット
  • FPを選ぶときの注意点

ライフプランとは

ライフプランとは、「人生の設計図」のようなものです。自分の今後の人生で、いつ頃どんなことをしたいか、資金面も含めて計画を練ることを指します。

結婚、出産、子どもの教育、住宅購入、老後など、人生を左右するような大きな出来事(ライフイベント)は多数あります。それらは、多額の資金を必要とすることも多いです。

ライフプランは、長期的な視点で一生涯を通した計画を立てます。単にやりたいことを列挙するだけではなく、実現のためのお金が充分足りる状態なのか計算するところまで含むのが特徴です。

ライフプランを作る必要性

ライフプランを作ると、ぼんやりとしていた自分の将来がクリアに見渡せるようになります。作成する過程で、自分の本当の希望や価値観に気付くこともあります。

いつ、いくら必要になるか試算することも有益です。例えば、「このままでは○年後に赤字になって貯金が尽きる」と気付いて、早いうちから備えるきっかけになる人がいます。あるいは、「不安に思って貯金ばかりしてきたけど、意外ともう充分な水準だった」とわかって、安心してお金を使えるようになる人もいます。

ライフプランを作らずに「なんとなく」で人生の大きな決断を行うと、あとで困って「こんなはずではなかった」と思い悩んでしまうかもしれません。

ライフプランは、漠然とした不安を解消し、人生の中でやりたいことを確実に実現するために役立つものです。

ライフプランの作り方

ライフプランは自分で作成できます。まずは、いつ何をやりたいか考えて、できるだけ具体的に書き出してみましょう。例えば、以下の通りです。

  • 5年後に車を買い替える
  • 5年後にマイホームを買いたい
  • 子ども2人が大学に進学できるようにする
  • 3年に1回は海外旅行に行きたい
  • 老後は小さな家を買って夫婦で田舎暮らしがしたい

特に、お金がかかりそうな希望を重点的に書いておくとよいでしょう。リストアップできたら、次はそれぞれ、いつ、いくら必要になるのか考えます。家族の年齢と共に時系列に並べた「ライフプラン表」を作成すると、よりわかりやすくなります。

ライフプラン表の作り方については、こちらの記事ライフプラン表はライフイベントを把握して立てよう!作り方と活用方法を解説も参考にしてください。

ライフプランをFPに相談するメリット

ライフプランは自分で作成できますが、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談して作ってもらうこともできます。

FPはお金の専門家です。家計管理のほか、資産運用や社会保障、税金、相続などお金全般に関する知識があるため、ライフプランの精度や実現性を高めたいときに頼りになります。

ライフプランについてFPに相談するメリットは、以下の通りです。

  • プロの視点からアドバイスがもらえる
  • 把握していない課題や解決策が見つかる
  • 自分に合った提案をしてもらえる
  • お金の損を防げる

プロの視点からアドバイスがもらえる

FPはプロなので、初めてライフプランを作成する人よりも、蓄積してきた知識や経験があります。プロの視点からアドバイスをもらうことで、ライフプランを実現するために必要なものや不要なものの判断がつきやすくなるでしょう。

また、自分でライフプランを作成する際は、夫と妻で意見が割れて話し合いが進まなくなってしまうこともあります。この点、FPは第三者なので、中立的な立場からのアドバイスにも期待できます。

把握していない課題や解決策が見つかる

自分では「これで完璧だ」と思っていても、プロから見ると抜け漏れがあって危険な状態になっている可能性もあります。プロの目を通すことで、本当に問題ない状態なのか、このままだとどんな問題が発生する可能性があるのか、的確に診断してもらえるでしょう。

また、「資金的に実現できなさそうだから、あきらめよう」と思っていたことでも、FPに相談することで解決策が見つかり、実現できるようになるかもしれません。

本人や家族が把握していない課題や解決策を見つけられるのは、専門家だからこそです。

自分に合った提案をしてもらえる

FPはライフプランを作成する際、まずは依頼者の話をじっくりと聞き、希望や価値観などを把握します。

依頼者を理解することを徹底しているFPなら、大事にしていることを否定したり、「普通はみんなこうする」などの押し付けをしたりすることなく、本人や家族のためだけにオーダーメイドの提案をしてくれるでしょう。

本を読んだりインターネットで検索したりするだけでは、一般論はわかっても、「結局、我が家の場合はどうなの?」という肝心なところがわからないこともあります。そんな場合でも、FPに相談すれば解消できます。

お金の損を防げる

お金の制度や仕組みは複雑です。わからないままにしていると、損失につながる可能性もあります。例えば、以下のような事例は「よくある失敗」といえます。

  • 出費を予測しきれておらず、家計が圧迫されて苦しくなった
  • よかれと思って始めた投資で大きな損失が出た
  • 申請すれば受け取れる給付金があったのに、申請しなかった

FPに相談すれば、上記のような失敗や損失を防ぎやすくなります。ライフプランを作成する段階でも、その後に実行する段階でも、「いつでも頼れるお金の専門家」がいると安心につながるでしょう。

ライフプランの無料相談ならマネードクター

ライフプランについて相談できるFPを探すなら、「マネードクター」がおすすめです。

マネードクターは、無料でFPに相談できるサービスです。ライフプランの相談はもちろん、家計の見直しや資産運用なども含め、お金のこと全般の相談に乗ってくれます。無料ながら、いつでもどこでも何度でも相談できるという特徴があります。

また、キャッシュフロー表を作成してくれるのもメリットです。キャッシュフロー表は、ライフプランに収支や貯蓄の情報を加え、数十年先の推移がわかるようにしたものです。より具体的に家計を見通すことができるでしょう。

マネードクターでは一定の水準を満たしたFPがマッチングされるので、じっくりと話を聞いてもらいましょう。

年代別のライフプラン相談事例

ここでは、よくあるライフプランの相談事例やアドバイス例を年代ごとに紹介します。「FP相談でどこまで話すべき?」と悩んでいる方は、参考にしてください。

30代は教育資金準備や住宅購入の相談

30代において、最も相談が多い事例は「結婚や出産、住宅購入にともなうライフプランニング」です。ライフプランニングは、現在の収入や支出、資産や負債をもとに、将来どのような生活設計をするとお金に困らない生活が送れるのかを見通すために実施します。

今後、教育資金や生活資金が不足する可能性があるイベントに対して、どのような手段で対策するべきかを検討するための事前準備といえるでしょう。

ライフプランニングは、将来にわたる資産形成を始める第一歩です。結婚や出産を機に、理想の生活設計ができるように、ライフプランの作成や家計診断を希望する人が多いです。

主な相談事例
  • 教育資金はいくら貯めればいいか
  • 教育資金は、どのような手段で準備すればいいか
  • いくらの住宅なら買えるか
  • 戸建てとマンションのどちらがおすすめか
  • 住宅ローンは変動金利か固定金利どちらがいいか
  • どの金融機関で住宅ローンを組めばいいか
  • 毎月の投資額はいくらにするべきか
  • NISAやiDeCoをどのように活用すればいいか

40代は住宅ローン見直しと家計圧縮の相談

40代も30代と同じ相談事例が多いですが、傾向としては「一度作ったライフプランのメンテナンス」を希望する人が多いです。

住宅分野においては、「購入した住宅を売却して、新たに住宅を購入するべきか」「住宅ローンの見直しをするべきか」などの確認を希望する人が多いです。

また、30代で想定していたよりも支出に回る金額が多くなっている場合、改めて家計診断をし、どう家計を圧縮するべきかアドバイスするケースもあります。具体的には、支出面の項目を見直して生活費を削る方法のアドバイスや、保険の見直しで支出を減らすアドバイスなどです。

一方、想定していたよりも預貯金が貯まっている場合は、老後の生活資金を準備するために、どの金融資産を活用するべきかについてアドバイスします。

主な相談事例
  • 住宅ローンは借り換えした方がお得なのか
  • 住宅を購入したいが、頭金は払ったほうがいいのか
  • いま住んでいる自宅を売却して新たに購入したいが、生活は問題なくできるか
  • 生活費が思った以上に負担なので、全体的に支出を抑えたい
  • 老後資金を準備するために、どのような金融資産を活用すればいいか

50代は教育費のやり繰りと老後生活準備の相談

50代になると、今後の老後生活を見据えて「老後のために使えるお金を増やしておきたい」といった相談が多くなります。

また、「教育資金がかさんでおり、手元にあるどの資産を切り崩すべきか」や「住宅ローンを繰り上げ返済した方がいいか」といった相談事例も多くなります。

30代や40代と比べて、手元の現預金に余裕がある一方で、どのような手段で現預金を増やせばよいかについては、意外と無頓着なままここまで来ているケースもあります。そうした場合、家計診断に基づき、投資の基本や老後の準備で必要な対策などを伝えます。

主な相談事例
  • 老後資金の準備は何をすればいいか
  • 生活費が高いと預貯金がなくなりそうなので支出を減らしたい
  • 教育費の捻出のために、どの資産を切り崩すべきか
  • 住宅ローンの繰り上げ返済はするべきか

60代は退職金活用と相続・贈与の相談

60代の相談事例では、「いまある手元の資産をどのように運用するといいか」「運用せずにそのまま預貯金しておくといいか」といった相談が多くなります。

こういった話の中で最も多い質問が「退職金の活用」です。退職金というまとまった資金をどのように活用するといいのかは、多くの人が抱える悩みのようです。また、自己資産を上手に相続や贈与をしていきたいといった、相続税や贈与税対策の相談も多くなります。

不動産や金融資産のどちらで相続する方がいいか、暦年贈与を上手く活用した対策についてアドバイスを実施します。

主な相談事例
  • 退職金をどのように活用すればいいか
  • 手元にある資金は運用すべきか、銀行に預けておくべきか
  • 上手く相続や贈与をするにはどうしたらいいか

【調査データ】FPに相談したいと思った理由


ファイナンシャルプランナー(FP)に相談したいと思った理由について、アンケート結果をもとに紹介します。
「老後が心配だから」が圧倒的に多く、64.9%でした。
次いで、「資産運用の始め方を相談したかったから」が21.6%。「老後が心配だから」は、どの世代でも最も回答が多かったですが、年代が上がるほど割合が高い傾向にあります。
「資産運用の始め方を相談したかったから」については、40代以上が2割以上です。「家計が苦しいから」では、20代で割合が高めでした。
また、「結婚したから」も同様に割合が高く、結婚を機に家計について考え始めたことが推測できます。

【調査データ】FP相談で不安に思うこと


ファイナンシャルプランナー(FP)に相談するにあたって不安に思うことでは、「相談料がいくらかわからない」が52%、次いで、「お金を払ってそれ以上のメリットをうけられるのかどうか」が40.5%という結果でした。
なお、3番目に多かった「提案された内容を断りづらい」については、20~40代で割合が高い傾向にあります。

調査概要
  • 調査実施会社:株式会社ウェブクルー
  • 実施期間:2022年9月6日
  • 有効回答数:1007
  • 調査方法:インターネット調査(Surveroidを利用)

ライフプランの相談に準備するものや持ち物

「ライフプランを作成したい」「ライフプランについて相談したい」と思ったとき、あらかじめいくつかの準備をしておくとスムーズに進められます。やっておきたい事前準備や、当日の持ち物について紹介します。

事前に準備すべきこと

ライフプランを作成する際は、「現在の経済状況」や「今後の希望」ができるだけ具体的にわかる状態にしておくのがおすすめです。将来やりたいことをリストアップしておいたり、収支や貯蓄、資産などを表にまとめておいたりするとよいでしょう。

夫婦で相談するなら情報を共有し、お互いの意見をすり合わせておくと、相談時に「知らなかった」と動揺する事態を防ぎやすくなります。

事前準備は必須ではありませんが、相談回数を減らせる効果もあるので、できる限りやっておきましょう。

相談当日の持ち物

相談当日は、特に「お金に関する情報」が具体的にわかるものを持参すると、その後の相談やライフプラン作成に役立ちます。例えば、以下のようなものです。

  • 預貯金がわかるもの:通帳など
  • 収入がわかるもの:源泉徴収票や確定申告書など
  • 毎月の支出がわかるもの:家計簿など
  • 加入している保険の内容がわかるもの:保険証券など
  • 住宅ローンの内容がわかるもの:返済予定表など

わからない場合や不安な場合は、相談先のFPに事前に確認しておくと確実です。

ライフプランのこと一人で抱え込まず相談!

ライフプランについてFPを選ぶときの注意点

ライフプランの相談に対応しているFPは、全国各地に多数います。その中から、どうやって相談先を選んだらいいのか迷ってしまうかもしれません。FPを選ぶときの注意点は、以下の通りです。

  • 中立の立場で意見をもらえるか
  • 無料か有料か
  • ほかの専門家とのネットワークがあるか

中立の立場で意見をもらえるか

FPには、大きく分けて「企業系FP」と「独立系FP」がいます。企業系FPは、例えば銀行や保険会社など金融機関に所属しているFPのことで、独立系FPは特定の企業に属さないFPのことです。

企業系FPは、基本的に自社の金融商品の専門家です。そのため、それ以外の商品の説明ができない場合もあります。

ライフプランについて相談するFPを選ぶのであれば、独立系FPの中から選ぶのがおすすめです。独立系FPは特定の金融機関に限定せず、幅広くさまざまな選択肢を提案してくれる可能性が高いです。

無料か有料か

ライフプランに関するFPへの相談は、無料の場合もあれば、有料の場合もあります。有料の場合、「1時間あたり5,000~1万円」「1回あたり3万円」などの料金設定になっていることが多いです。

無料で相談できるFPもいますが、これは、そのFPが依頼者本人ではなく保険会社や証券会社などから報酬を得ているからです。

無料相談にも有料相談にも一長一短があります。気軽に試してみたいなら無料相談、中立に近い立場で幅広くアドバイスしてほしいなら有料相談など、使い分けるとよいでしょう。

ほかの専門家とのネットワークがあるか

FPを選ぶときは、そのFPが持っているほかの専門家とのネットワークに注目するのもおすすめです。

なぜなら、FPが対応するお金の相談は、専門的な内容になることもあります。税理士、弁護士、社会保険労務士といった領域の近い他業種と提携しているFPなら、より多様な相談に対応してもらいやすいでしょう。

確定申告が必要になったら税理士、訴訟や相続が発生したら弁護士など、自分で一から探さなくてもFPからスムーズに連携してもらえるかもしれません。

こうした提携の有無は、FPの公式サイトや自己紹介ページなどに記載されていることがあります。相談する前にそれらに目を通して、どんな人なのか、自分たちの相談に応えてくれそうか確認してみるとよいでしょう。

FPにライフプランの相談をする手順

FPにライフプランの相談をするときの手順は、以下の通りです。

  1. 相談に乗ってくれるFPを探す
  2. 相談を申し込む
  3. 事前準備
  4. ヒアリング(希望や現状の把握)
  5. ライフプラン作成・改善策の提案
  6. 実行の支援

すべての手順を終えるまでに、複数回の面談を経ることが多いです。ただ、近年はオンライン相談に対応しているFPも多く、忙しい人や家から出にくい状況の人でも相談しやすいでしょう。

まとめ

ライフプランは、今後の人生全体を見通して、希望を叶えていくために必要なものです。

自分で作成することもできますが、お金のプロであるFPに相談してみるのもおすすめです。専門家ならではの知識や経験をもとに、自分や家族の状況にあわせたライフプランを高い精度で作成してくれるでしょう。

マネードクターをはじめとした、無料で手軽にFPに相談できるサービスも便利です。上手く活用して、自分の理想のライフプランを実現しましょう。

ライフプラン相談におすすめのFP相談サービス

ライフプランの設計は、将来の不安を解消し、充実した人生を送るために重要です。しかし、自分一人では何をどのように進めればいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

そんな悩みを解消するために、FPへの相談がおすすめです。

FP相談では、以下のような内容について相談できます。

  • 家計管理
  • 資産運用
  • 老後資金
  • 教育資金
  • 住宅ローン
  • 保険

FPは、お金に関する専門知識を持つプロフェッショナルです。あなたのライフプランを一緒に考え、目標達成に向けて具体的なアドバイスを提供してくれます。

この記事では、おすすめのFP相談サービスを比較します。

こちらの記事FP相談おすすめ一覧!お金の相談ができるサービスを無料・有料別に紹介では、おすすめのFP相談サービスを無料・有料別に紹介しています。

ライフプランについて不安を抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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