2024年1月から新NISAが始まります。
新NISAに関するニュースや記事を目にする機会が増え、NISAについて気になっている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「NISAという言葉を初めて聞いた」「難しくてまったくわからない」という初心者に向けて、制度の概要をわかりやすく解説します。
第1回の「NISAって何?」では、NISAの概要や口座の作り方について説明しました。
第2回は「いくらまで投資できるか」について説明します。
【誰でもわかるNISA解説】第2回:いくらまで投資できるの?―――年間360万円、生涯1800万円
マネーFix 編集部
マネーFix 編集部は、FP有資格者や「ビジネス書」や「学習参考書」などさまざまなジャンルの編集経験者で構成されています。わかりやすく確かな情報を発信し「人生におけるお金の決断」の判断基準となる、信頼できるメディアを目指します。
NISAってどんな制度?
NISAは日本個人貯蓄口座といい、「投資をして利益が出ても税金がかからない口座」です。
そのため、資産形成したい人に向いている口座です。
例えば、投資で100万円の利益が出たときに受け取れる金額はこんな感じ。
通常の口座
- 税金:100万円×20%=20万円
- 受け取れる金額:100万円-20万円=80万円
NISA
- 税金:0円
- 受け取れる金額:100万円
利益が出ても税金がかからないため、NISAの口座でたくさん投資した方がお得だと思いませんか?
しかし、NISAの口座で投資できる金額には上限があります。
いくらまで投資できるの?
NISAには「年間投資枠」という、1年間(1~12月)に投資できる金額の上限があります。
NISAの年間投資枠は360万円です。
年間投資枠の範囲であれば、1年間のうちいつ投資をしても大丈夫です。
例えば、8月からNISAを始めた場合も、その年の12月までに利用できる年間投資枠は、360万円ということです。
360万円を超えた分は、NISAの口座ではなく通常の口座を利用したことになります。
では、年間360万円以内の制限があるとして、複数年にわければ、いくらでも税金がかからずに投資できるのでしょうか。
実は、生涯を通じて投資できる「非課税保有限度額」あります。
NISAの非課税保有限度額は1800万円です。
超過するとどうなるの?
では、年間投資枠や非課税保有限度額を超えるとどうなるのでしょうか。
年間投資枠や非課税保有限度額を超えた分の投資で得た利益については、税金がかかります。
例えば、1年間で400万円投資をした場合、超過した40万円に対して出た利益については、税金がかかります。
ここでは、退職金の2000万円を全額投資して、10%の利益が出た場合を考えてみましょう。
税金がかからない利益
- 利益:1800万円×10%=180万円
- 税金:0円
- 受け取れる金額:180万円
税金がかかる利益
- 利益:200万円×10%=20万円
- 税金:20万円×20%=4万円
- 受け取れる金額:20万円-4万円=16万円
このように、上限額を超えた場合は、税金がかかってしまいます。
今回は、NISAの「年間投資枠」と「非課税保有限度額」について解説しました。
次回は、「成長投資枠とつみたて投資枠」について解説します。
あわせて読みたい
初心者がNISA口座を作るのにおすすめの証券会社については、「投資初心者におすすめの証券会社をランキング形式で紹介!ネット証券を利用するメリットも解説」で詳しく解説しています。