近年、一人暮らしのお年寄りが孤独死するケースが増加傾向にあります。
少子高齢化や核家族化により、「おひとり様」の老後は誰にとっても身近な問題です。
そこで気になるのが、老後のお金の不安です。
この記事では老後資金について、以下の内容を解説します。
- 「おひとり様」の老後の生活費はいくらかかるのか
- 老後資金の準備方法
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マネーFix 編集部
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近年、一人暮らしのお年寄りが孤独死するケースが増加傾向にあります。
少子高齢化や核家族化により、「おひとり様」の老後は誰にとっても身近な問題です。
そこで気になるのが、老後のお金の不安です。
この記事では老後資金について、以下の内容を解説します。
燦ホールディングス株式会社は、終活をひとりで行おうと考えている40~70歳代の1,000名を対象に「おひとりさまの終活に関する意識調査」を実施しました。
出典:燦ホールディングス株式会社「おひとりさまの終活に関する意識調査」(以下同)
調査によると、老後の金銭面で「非常に不安」と感じている人は20%、「不安」と感じている人は24%でした。
半数近い人が老後の金銭面での不安を抱えていることがわかります。
具体的なお金の不安としては「これからの人生で必要な金額がわからない」(77%)が最も多く、「終活にかかる金額がわからない」(47%)と続きました。
では、老後の生活費はいくらかかるのでしょう。
総務省統計局が「家計調査年報 2021年(令和3年)」で公表している、65歳以上の単身無職世帯のひと月あたりの家計収支は以下の通りです。
毎月、9,402円の赤字が出る計算です。
仮に65~85歳までの20年間暮らすとしたら、赤字の補填に225万6480円必要です。
将来、年金などの社会保障給付額が減ることを想定すると、赤字はもっと高額になるでしょう。
収入を考慮に入れず、貯蓄だけで生活すると仮定した場合、20年間で必要な生活費は約3470万円です。
65歳までに3470万円を作るには、現在30歳の場合、毎年約100万円ずつ貯蓄する必要があります。
出典:株式会社林商会「老後資金の準備についてのアンケート調査」(以下同)
株式会社林商会が、20代~60代以上の男女180名を対象に行った「老後資金の準備についてのアンケート調査」(2023年3月)によると、公的年金以外の方法で老後資金の準備をしている人の割合は72%でした。
老後資金の準備方法については、「預貯金」(80人)が最も多く、「準備できていない」(48人)、「つみたてNISA」(41人)と続きました。
4人に1人は「準備していない」と回答していますが、なぜでしょうか。
以下、「準備していない」と答えた人のコメントです。
将来への不安や危機感を感じながらも、差し迫った生活費や教育資金にお金を回さざるを得ない現実が浮き彫りになっています。
老後の資産形成は、闇雲に投資をしたり危機感を募らせたりするのではなく、まずはいくら必要なのか知ることが重要です。
「貯蓄するお金がない」と思っていても、FPなどの専門家に相談し、家計を見直すことでお金を捻出することができるかもしれません。
FP相談については、こちらの記事「FPへの相談料金の相場。無料と有料どちらがおすすめ?」も参考にしてください。
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