美容専門学校に通いたいけれど、いくら学費がかかるか気になるという人もいるのではないでしょうか?「必要な道具をそろえたら費用がかさみそう…」「学費を用意できるだろうか」など、不安に感じるかもしれません。
美容師や理容師の国家資格を取るためには、美容専門学校に通う必要があります。
この記事では、美容専門学校の学費の相場や、学費の準備が難しいときの対策について解説します。
- 美容専門学校の学費の相場
- 美容師国家試験にかかる費用
- 美容専門学校の学費が準備できないときの対策
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【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩
一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。
美容専門学校に通いたいけれど、いくら学費がかかるか気になるという人もいるのではないでしょうか?「必要な道具をそろえたら費用がかさみそう…」「学費を用意できるだろうか」など、不安に感じるかもしれません。
美容師や理容師の国家資格を取るためには、美容専門学校に通う必要があります。
この記事では、美容専門学校の学費の相場や、学費の準備が難しいときの対策について解説します。
美容専門学校とは、理容師や美容師、ネイリストやメイクアップアーティスト、エステティシャンなど、美容に関わる職業の知識や技術が学べる学校です。
理容師や美容師になるには国家資格が必要です。美容専門学校では、こうした国家取得を取得するためのカリキュラムも整っています。
美容専門学校は、進学する学校のタイプによって「昼間部」「夜間部」「通信課程」の3つに分けられ、それぞれ学費や卒業までにかかる期間が異なります。
美容専門学校の昼間部は基本的に2年課程で、かかる学費の総額は平均で約200万~300万円です。費用の中には、入学金や授業料、施設使用代、教材費、国家資格受験費用などが含まれています。
夜間部も多くの場合2年課程ですが、2年半通う学校もあります。18時~21時30分と授業時間が短いのが一般的です。夜間部の学費の相場は平均150万~200万円で、昼間部に比べて安いです。
夜間部は仕事と掛け持ちで学びたい人、学費を抑えたい人に向いている課程といえるでしょう。
通信課程の相場は平均50万~70万円です。通信課程では、動画や教材を使って学習します。動画や教材では習得しにくい「実技」については、年に数回のスクーリング(対面授業)で学ぶことができます。
学習期間は最短3年と長めですが、基本的に自宅で学べる点がメリットです。その分プロから直接、技術指導を受ける機会が少ない点はデメリットといえるでしょう。
通信課程は、費用を抑えて学びたい人や、既に現場で働いていて技術などを直接習得できる環境が整っている人に向いています。
美容師になるためには、美容師国家試験に合格して美容師免許を取得しなければなりません。試験は春期と秋期の年2回開催され、実技試験と筆記試験が実施されます。
実技ではカッティングや、オールウェーブセッティングまたはワインディングの技術試験が行われます。筆記試験ではマークシート回答方式で、関連法規・制度や運営管理、衛生管理、保健などの分野から55問が出題されます。
試験にかかる費用は、以下の通りです。
美容専門学校の学費は、原則、毎年分割で支払います。1年間で支払う金額の目安は、以下の通りです。
分割で納めるとはいえ、学費が準備できないこともあるかもしれません。経済的な理由で学習をあきらめることがないよう、学費が用意できないときは支援制度やローンの活用を検討しましょう。
教育ローンは学費を借りる仕組みで、元本と利息を返済します。一方、専門学校独自の支援制度や奨学金制度は返済不要、あるいは無利息で利用できるタイプがあります。
学校への入学意欲や、学習意欲がある学生を対象に支援制度を用意している学校もあります。
例えば山野美容専門学校の「総合型選抜学費支援」は、書類選考や個人面談を行い、合格すると1年次の納入金から10万8000円が減額されます。
また大宮理容美容専門学校の「優秀賞」のように、各学年で人物・学業成績ともに優秀な生徒に返済不要の奨学金を給付する学校もあります。
提携教育ローンとは、主に信販会社と美容専門学校が提携して学生に提供するローンのことです。
例えばオリコの学費サポートプランは、オリコが契約者に代わって学校に入学金や授業料を振り込みます。ライフプランや家計の状況に合わせて、さまざまな返済方法が選択可能です。通常返済のほか、在学中は分割払手数料のみの支払いで、卒業後から通常返済がスタートするステップアップ返済などがあります。
またSMBCファイナンスのセディナ学費ローンも同等のサービスを提供しています。
奨学金制度とは学費の貸与や給付を行う制度で、日本学生支援機構(JASSO)が運営しています。
奨学金は、返済が必要な「貸与型奨学金」と返済不要の「給付型奨学金」の2種類があり、さらに貸与型奨学金は無利子で借りられる「第一種奨学金」と利息が発生する「第二種奨学金」に分かれます。
奨学金を利用するためには、学力基準と家計基準を満たす必要があります。奨学金制度は経済的理由で修学が困難な学生の進学をサポートすることを主旨としており、所得が低い人でも利用可能です。
なお、奨学金の支給は入学後になります。入学金や入学前に必要な費用には充てられないことは理解しておきましょう。
JASSOの奨学金については、『JASSO(日本学生支援機構)の奨学金とは?成績の基準や打ち切りの条件』では、それぞれの学力基準や家計基準など解説しています。
教育ローンは、政府系金融機関である日本政策金融公庫が提供している「国の教育ローン」と、民間金融機関が提供している「金融機関の教育ローン」の2種類があります。
国の教育ローンは、教育費にかかる経済的負担を軽減することを目的としており、前年の年収が一定額より多い世帯は申し込めません。一方、金融機関の教育ローンは返済能力に関する審査が行われ、安定した収入が求められます。
教育ローンは奨学金と異なり、進学のための学習費や入学金、受験費用など幅広い用途に利用できます。
ただし、教育ローンは奨学金に比べて金利が高めです。また、奨学金は貸与が終わるまで利息が発生しないのに対し、教育ローンは借りた翌月から利息が発生する点も注意しましょう。
教育ローンの借り方については、『教育ローンの賢い借り方を解説!借りている割合や平均借入額はいくら?』では、それぞれの学力基準や家計基準など解説しています。
教育ローンは日本政策金融公庫のほか、多くの民間の金融機関でも取り扱っており、それぞれ借入期間や金利などが異なります。教育ローンは最初から1社に決めず、複数社を比較したうえで自分に合ったものを選びましょう。
美容専門学校の費用のためにローンを探す場合、クラウドローンがおすすめです。クラウドローンとは、希望するローンの条件を登録しておくだけで、条件に合った銀行から最適なプランの提案を受けられるサービスです。
利用者は提案されたローンの中から、借入希望額、金利などの条件に合ったものを選べます。色々な金融機関で相談したり、1件1件インターネットで自分の条件に合ったローンを探したりする手間が省けます。
美容専門学校は昼間部、夜間部、通信課程があり、それぞれ学費が異なります。学費の準備が難しいと感じたら、早めに奨学金制度や教育ローンの利用を検討しましょう。
奨学金は金利が低い反面、入学金や入学前に必要な費用には利用できません。一方、教育ローンは金利が高いものの、用途が幅広いうえ入学金や入学前の費用に備えられます。奨学金と教育ローンのメリット・デメリットを理解して、自分に合った方法を選びましょう。
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