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自動車保険を乗り換えるデメリットとは?最適なタイミングや注意点について徹底解説

執筆者:マネーFix 編集部

【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩

一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。

自動車保険の満期が近づいている場合、「このまま同じ保険を継続していい?」「他社の保険に乗り換えるべき?」と迷う人もいるのではないでしょうか?

自動車保険は、途中解約すると等級の引き継ぎで不利になる可能性があります。また、乗り換える際には重複期間や空白期間を作らないなど、注意すべき点も多いです。

この記事では、自動車保険を乗り換える場合のデメリットや注意点について解説します。乗り換えるべきか迷っている人はぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
  • 自動車保険を乗り換えるデメリット
  • 自動車保険を乗り換える際の注意点
  • 自動車保険を乗り換える手順
目次 [開く]

自動車保険を乗り換える際の基礎知識

自動車保険は、「満期」で乗り換える場合と「途中解約」で乗り換える場合の2パターンがあります。多くの自動車保険は1年契約で、1年ごとに満期を迎えて契約が切れます。

現在の契約をそのまま継続したいなら、契約を更新します。満期のタイミングで契約を更新せずにほかの自動車保険に加入する場合は、「満期での乗り換え」となります。

一方で、満期以外のタイミングで自動車保険を見直すこともあるでしょう。車を買い替えたり、ライフスタイルが変わったりすると、必要な補償内容も変わるためです。保険期間中に別の自動車保険に切り替えれば、「途中解約での乗り換え」となります。

自動車保険を乗り換える5つのデメリット

自動車保険を乗り換える際、デメリットが気になる人も多いでしょう。以下の5つのデメリットを考慮し、乗り換えをするかどうかの判断をしてください。

  • 途中解約をすると等級の引き継ぎで不利になる
  • 一部の共済からは等級を引き継げない場合がある
  • 解約返戻金は月割よりも少ない
  • 必要な補償が外れてしまうことがある
  • 手続きの手間がかかる

途中解約をすると等級の引き継ぎで不利になる

自動車保険料の割引率や割増率を決めるための評価に「等級」があります。等級は事故歴によって決まり、乗り換えの際も次の保険会社に引き継がれるようになっています。

この等級引き継ぎが、途中解約だと不利になる場合があるので注意しましょう。無事故の場合と事故を起こした場合の2パターンで対応が異なるため、それぞれ詳しく解説します。

保険期間中、無事故だった場合

無事故で保険金を受け取っていない場合、満期での乗り換えなら同時に等級が上がります。乗り換え先の保険契約では等級が1つ上がり、割引率も上がって保険料が安くなります。

一方、途中解約での乗り換えだと翌年の満期日まで等級が上がりません。本来であれば等級が上がるタイミングを逃しているため、不利になるということです。

例えば、満期日が2024年6月1日で10等級だった場合、下表の通りです。

満期日 乗り換えた日 乗り換え前の
等級
乗り換え先の
契約時の等級
等級が上がる
タイミング
2024年6月1日 2024年6月1日 10等級 11等級 2024年6月1日
2024年6月1日 2024年2月1日 10等級 10等級 2025年2月1日

満期日より前に保険を乗り換えると、等級が上がるタイミングが1年遅れるので、乗り換え時の契約で割引率が上がらないというデメリットがあります。ただし、現在の等級がすでに最大の20等級などになっている場合は気にする必要がありません。

保険期間中、事故を起こした場合

事故を起こして保険金を受け取ると、等級が下がります。満期日に保険を乗り換える場合は、満期日と同時に等級が下がります。

途中解約での乗り換えだと、乗り換えた時点で等級が下がるため、等級が下がった状態で新たな契約がスタートすることになります。

例えば、満期日が2024年6月1日で10等級だった場合で考えると、下表の通りです。

満期日 乗り換えた日 乗り換え前の
等級
乗り換え先の
契約時の等級
等級が下がる
タイミング
2024年6月1日 2024年6月1日 10等級 9等級 2024年6月1日
2024年6月1日 2024年2月1日 10等級 9等級 2024年2月1日

本来であれば、等級ダウンするのが2024年6月1日だったところ、2024年2月1日に早まります。

一部の共済からは等級を引き継げない場合がある

自動車保険には「こくみん共済」や「JA共済」といった自動車共済もあります。

通常であれば、自動車保険は契約する保険会社を変更しても等級を引き継げますが、一部の共済からの乗り換えでは、等級を引き継げない場合があるので注意しましょう。

例えば「こくみん共済で22等級の状態から、事故なしで損保保険へ乗り換える」という場合、20等級までしかない保険会社だと20等級に下がって契約することになります。

また、中小規模の共済だとそもそも等級の継承ができないこともあります。現在、自動車共済に入っている人やこれから自動車共済に乗り換えようか検討している人は、等級が引き継げるのかを確認しておきましょう。

解約返戻金は月割よりも少ない

自動車保険の保険料は年払いのケースが多く、途中解約をすれば残りの契約期間に応じた金額が「解約返戻金」として払い戻されます。

しかし、解約返戻金は残りの期間分の月割で戻ってくるわけではなく、「短期率(短期料率)」を使って計算されることがほとんどです。

短期料率は保険会社によって条件が異なる場合がありますが、チューリッヒ自動車保険の場合だと、以下の短期料率(一般)が適用されます。

期間 短期料率(一般)
7日まで 10%
15日まで 15%
1ヵ月まで 25%
2ヵ月まで 35%
3ヵ月まで 45%
4ヵ月まで 55%
5ヵ月まで 65%
6ヵ月まで 70%
7ヵ月まで 75%
8ヵ月まで 80%
9ヵ月まで 85%
10ヵ月まで 90%
11ヵ月まで 95%
12ヵ月まで 100%
出典:チューリッヒ「契約後のご案内

例えば、契約開始日から6ヵ月で解約した場合、解約返礼金は「年間保険料×(1-短期料率)」で計算されるため、保険料の30%が戻ってくることになります。保険料が仮に年間3万円だった場合、月割で考えると解約返戻金は1万5000円になりますが、実際の解約返戻金は3万円の30%に当たる9,000円です。

タイミングによっては損をする金額が大きくなるため、注意しましょう。

必要な補償が外れてしまうことがある

乗り換えの際は、新しい保険会社で新しい契約プランを提案されます。類似した補償内容のプランで契約できればよいですが、保険会社の商品によっては類似の補償内容が存在せず、必要だった補償が外れてしまう可能性もあります。

必要な補償が網羅できているかを確認したうえで、契約するようにしましょう。

手続きの手間がかかる

途中解約をする場合は、自ら契約中の保険会社に連絡をして解約手続きをしたうえで、さらに新しい保険会社で契約の手続きをする必要があります。

満期で更新せずに乗り換える場合なら面倒な手続きはありませんが、途中解約の場合は手続きに手間がかかることもあります。

一般的な手続きは、以下のような流れです。

  • 現在加入中の保険会社に連絡する
  • 解約の必要書類を取り寄せる
  • 書類に必要事項を記入する
  • 保険証のコピー等を同封して返送する

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自動車保険を乗り換える際の注意点

自動車保険を乗り換える際は、以下に注意しましょう。

  • 自動継続特約がある場合は解約の連絡をする
  • 重複期間や空白期間を作らないようにする
  • 空白期間がある場合は「中断証明書」を発行する
  • 事故歴はありのままに正しく申告をする

自動継続特約がある場合は解約の連絡をする

自動継続特約が付いている保険に加入している場合は、自動でそのまま更新されます。

通常であれば、満期日に乗り換えた場合はもとの保険会社に解約の意思を伝える必要はありません。しかし、自動継続特約が付いている場合は、解約することを伝えないとスムーズに乗り換えができなくなってしまいます。

不安であれば、保険会社に自動継続特約の有無を確認するとよいでしょう。

重複期間や空白期間を作らないようにする

保険を乗り換える際は、「重複期間」や「空白期間」があるとデメリットが生じます。

重複期間とは、2つの自動車保険が同時にかけられている期間のことです。例えば、満期日が6月10日だった場合、次の保険の開始日を6月9日以前にしてしまうと6月10日までの期間が重複期間となります。

2つの保険に入っても二重に保険金を受け取ることはできず、保険料が無駄になります。

空白期間とは、何も自動車保険がかけられていない期間のことです。空白期間中に車を運転して事故などを起こした場合、補償をまったく受けられません。満期日と次の保険の開始日が8日以上空くと、等級の引き継ぎができないリスクもあります。

満期日と次の契約の補償開始日は同じ日にするのがおすすめです。

空白期間がある場合は「中断証明書」を発行する

空白期間は作らないのがおすすめですが、海外赴任でしばらく車に乗らないなど、次の保険の開始日までに期間が空く場合は「中断証明書」を発行しましょう。

原則は7日以内に次の保険を開始しないと等級の引き継ぎができませんが、中断証明書を発行しておけば、最長で10年まで等級の引き継ぎ期間を延ばせます

中断証明書の発行手順

中断証明書の発行手順は以下の通りです。

  1. 保険会社に連絡し、中断証明書の発行を依頼する
  2. 廃車証明書や登録事項等証明書など、中断証明書の発行条件を満たしていることがわかる書類を提出する
  3. 保険会社から中断証明書を受け取る

中断証明書の発行条件は保険会社によって異なりますが、廃車や盗難、海外渡航などが条件として認められます。再契約する際は中断証明書が必要になるため、発行後は大切に保管しておきましょう。

事故歴はありのままに正しく申告をする

新しい自動車保険に乗り換える際は、いままでの事故歴は正しく申告しましょう。

保険会社の間では、必要に応じて個人の等級情報は開示されるようになっており、再度事故を起こした際に必ず発覚します。

事故歴があるのに無事故であると虚偽申告をしてしまうと、告知義務違反として保険金が支払われず、契約解除につながることもあるので注意しましょう。

自動車保険を乗り換える3つのメリット

自動車保険を乗り換えるデメリットについて解説してきましたが、以下のようなメリットもあります。

  • 保険料が安くなる場合がある
  • 新規契約特典を受けられる
  • 自分にぴったりな補償やサービスを受けられるようになる

保険料が安くなる場合がある

自動車保険は、同じ補償内容でも保険会社によって保険料が違います。補償内容はそのままで、保険会社を変更することで安くなるケースもあります。

特に代理店型の自動車保険に加入している場合、ダイレクト型の自動車保険に変更すると安くなる可能性が高いでしょう。

自動車保険の見直しにより、50%以上の人が安くなったと回答したデータもあります。詳しい内容については、自動車保険の見直しはいつする?タイミングや見直し方を徹底解説の記事をご覧ください。

新規契約特典を受けられる

乗り換え先の保険会社によっては、新規契約者に対して割引やプレゼントが当たるなどのキャンペーンを行っていることがあります。

お得なキャンペーン期間中に契約すれば、保険料を下げつつ、さまざまな特典が受けられるかもしれません。キャンペーン内容や対象期間もチェックしながら、乗り換え先を選ぶのがおすすめです。

自分にぴったりな補償やサービスを受けられるようになる

保険会社によって、補償内容はさまざまです。例えば、ロードサービスにおけるレッカー移動での無料牽引距離や、移動費用の補償額などが異なります。

また、家族構成やライフスタイルの変化にあわせて見直すと、条件に合った割引や手厚い補償が受けられることもあるでしょう。

自動車保険は新しい商品が次々と発売されています。ほかの自動車保険もチェックし、定期的に見直すことで自分にぴったりな補償を受けられるようになるでしょう。

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自動車保険の最適な乗り換えタイミング

自動車保険の最適な乗り換えタイミングは、以下の通りです。

  • 車の使用頻度が変わったとき
  • 車の運転者が変わったとき

車の使用頻度が変わったとき

自動車保険の保険料は、年間走行距離によって変わってきます。保険料は、年間走行距離が減れば安くなり、増えれば高くなります。

例えば、これまで車通勤だったのが電車通勤に変わったり、在宅勤務になって車の使用回数が減ったりした場合には、保険を見直してみましょう。

車の運転者が変わったとき

自動車保険は、運転者の範囲によって保険料が異なります。例えば、子どもが結婚して補償対象から外れる場合、自動車保険の補償範囲から子どもを除外すれば保険料が安くなります。

実際には運転しない家族も補償範囲に入れていると、保険料がその分高くなって無駄です。車を運転する人を絞り込んで、必要最小限の補償範囲に調整しておきましょう。

満期で乗り換える場合、検討や契約はいつまでにすべき?

乗り換えるタイミングを把握したら、乗り換えをいつからにするか検討し、いつまでに対応すべきか考えてみましょう。

自動車保険の乗り換えはいつから検討するべき?

自動車保険の乗り換えをする場合、満期日の60日前から本格的に検討するのがおすすめです。

正しい見積もりは契約希望日の3ヵ月前ぐらいからしか取れません。乗り換え時期より半年~1年前など情報収集するのが早すぎると、保険料が改定されたり、新しい契約プランができたりして、最適な保険が見つけづらくなります。反対に乗り換え時期から近すぎると、焦って乗り換え先を探すことになります。

満期日の2ヵ月ほど前になると、保険会社から「満期日と更新のお知らせ」が届くため、それを合図に情報収集し始めるとよいでしょう。上手くタイミングを合わせられれば、満期日の30日前特典など、早割の対象となることもあります。

自動車保険の乗り換えはいつまでに対応するべき?

遅くても満期日の前日までには申し込みを終わらせるようにしましょう。

満期日を過ぎてから自動車保険の乗り換えを行った場合は、空白期間が生じてしまいます。空白期間では、万一事故を起こしてしまった場合に補償が受けられないリスクがあるため、避けたいところです。

自動車保険の乗り換え先はダイレクト型?代理店型?

自動車保険には「ダイレクト型」と「代理店型」があります。違いをまとめると、下表の通りです。

ダイレクト型 代理店型
加入方法 Webや電話などで保険会社と直接契約する 代理店を通して契約する
補償内容の決め方 自分の知識や調べた内容で決める 代理店担当者と相談して決められる
保険料 中間コストが抑えられるため、比較的安い 人件費などの中間コストが高く、割高な傾向
事故後のやりとり 保険会社と直接やりとりをする 代理店の担当者を通してやりとりをする

ダイレクト型が向いている人

ダイレクト型の自動車保険が向いている人の特徴は、以下の通りです。

  • 保険料を安くしたい人
  • オンライン上で手続きを済ませたい人
  • 契約内容について自分で調べて理解できる人

ダイレクト型は、自分でWebや電話を通して手続きをして直接契約する保険です。間に入る人の人件費や手数料が抑えられるため、保険料を安く抑えられます。

手続きをする際はWebまたは電話で対応することになり、お店に出向く必要はありません。対面での手続きが苦手な人や、お店に行く時間がない人にもおすすめできます。

ダイレクト型のデメリットとしては、契約内容や補償内容をきちんと自分で理解する必要がある点です。必要な補償内容が入っているか、契約日に間違いはないかなど、特に注意して契約するようにしましょう。

代理店型が向いている人

代理店型の自動車保険が向いている人の特徴は、以下の通りです。

  • オンライン上の手続きが不安な人
  • 担当者と相談しながら契約プランを決めたい人
  • 事故後のやりとりは代理店に任せたい人

代理店型は、保険会社と直接やり取りするのではなく、代理店の担当者とやり取りすることになります。

代理店を介してやり取りをする手間はかかりますが、ダイレクト型よりもサポートが手厚いのが特徴です。自動車保険について知見が浅くて不安であったり、契約プランについて相談しながら決めたかったりする場合におすすめの契約方法です。

ただし、サポートが充実している分、保険料は割高になる傾向があるので注意しましょう。

乗り換え先の比較は、一括見積もりサイトの利用も効果的

自動車保険は種類が多く、乗り換え先を検討する際に1つひとつの保険会社を見ていくのは大変でしょう。そこでおすすめなのが、一括見積もりサービスです。

一括見積もりサービスを使うことで、一度の入力で複数社の補償内容や最適なプランをチェックできます。

保険スクエアbang! 自動車保険」であれば、無料で最大16社の見積もりをとることができます。多くの保険会社を一斉に比較できるので、乗り換え先に迷っている人はぜひ利用してみてください。

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自動車保険の乗り換え手順4ステップ

自動車保険の乗り換え手順は以下の4ステップです。

  1. 乗り換え先の保険会社を決める
  2. 乗り換え先の保険会社に申込みをする
  3. 現在契約中の保険会社に解約の連絡をする
  4. 契約・解約手続きをする

1.乗り換え先の保険会社を決める

まずは、乗り換え先の保険会社を決めます。気になる保険会社があればその保険会社を中心にリサーチし、見当がついていない場合は「保険スクエアbang!」などの一括見積もりサービスを利用してみましょう。

保険会社や保険の比較サイトではお得なキャンペーンを実施していることがあります。キャンペーンを行っている具体的な保険会社については、自動車保険の見積もりキャンペーン一覧!選び方や注意点も解説の記事をチェックしてみてください。

見積もり前のチェックポイント

自動車保険の見積もりをする前には、以下2点を押さえておくとよいでしょう。

  • 必要な情報をメモに残しておく
  • 30分程度のまとまった時間を作る

見積もりには、現在加入中の保険会社の保険証券や、車検証などの情報が必要です。実物を常に持っておく必要はありませんが、保険証券や車検証の必要事項をメモしたりスマホで写真を撮ったりしておくと便利です。

また見積もり自体は数分で終わりますが、申し込みまで進むのであれば、30分程度の時間を確保して一気に進めるとよいでしょう。

見積もり時のチェックポイント

見積もり時は以下の6点をチェックしましょう。

  • 現在の契約の等級
  • 保険を使った際の事故の種類
  • 年間走行距離
  • 運転者範囲
  • 車両保険の種類
  • 保険料が大きく変わっていないか

現在の等級は、保険証券に記載されています。満期案内書には次の等級が記載されていることがあるので注意しましょう。

また、事故の種類や年間走行距離、運転者範囲、車両保険の種類によって保険料が大きく異なります。正しい情報をチェックし、見積もり金額が現在の保険料と大きく変わっていないかの確認しましょう。

2.乗り換え先の保険会社に申し込みをする

乗り換え先が決まったら、乗り換え先の保険会社に連絡し、乗り換えで契約することを伝えます。

手続きには以下3つの書類が必要です。

  • 運転免許証
  • 車検証
  • 保険証券

保険証券については、証券番号がわかれば手続きができるため、メモに残しておくだけでも大丈夫です。

3.現在契約中の保険会社に解約の連絡をする

乗り換え先の保険会社で申し込みを済ませて次の契約が確定したら、現在契約中の保険会社に解約の連絡をしましょう。

解約の手続きには、以下2つの書類が必要です。

  • 車検証
  • 保険証券

満期日に乗り換える場合、原則は解約の連絡は不要ですが、自動継続の特約を付けていれば連絡する必要があります。現在加入中の保険の解約ができていないと、あとから申し込んだ保険契約が無効になってしまうため、注意しましょう。

4.契約・解約手続きをする

契約と解約の手続きを済ませたら、新しい保険契約が成立します。契約や解約に必要な書類がある場合は、必要事項を記入して返送してください。

また、支払期限までに乗り換え先の保険会社に保険料を支払うのを忘れないようにしましょう。

自動車保険の乗り換えによくある質問

最後に自動車保険の乗り換えに関して、よくある質問に回答します。

  • 自動車保険を途中解約すると違約金は発生する?

    自動車保険の途中解約に違約金は発生しません。年払い契約であれば、残りの月分の解約返戻金を受け取れます。

    ただし、解約返戻金は月割ではなく「短期率(短期料率)」を使って計算された金額で返金されます。

  • 車を乗り換えたら自動車保険料はどうなる?

    自動車保険の保険料は車種・年式・グレードによって変わるため、車を買い替えると保険料も変わります。

    車を買い替える前よりも保険料が高くなる場合は、納車前に差額分を支払う必要があり、反対に安くなる場合は、保険会社から差額分が返金されます。

  • 自動車保険の乗り換えは何日前からできる?

    自動車保険の乗り換えはいつでもできます。ただし、一番手間がかからずお得に乗り換えができるのは満期を迎えたタイミングです。

    途中解約をして乗り換える場合は手続きの手間がかかったり、等級で不利になったりとデメリットがいくつかあります。

まとめ

自動車保険を乗り換える場合、以下の5つのデメリットがあります。

  • 途中解約をすると等級の引き継ぎで不利になる
  • 一部の共済からは等級を引き継げない場合がある
  • 解約返戻金は月割よりも少ない
  • 必要な補償が外れてしまうことがある
  • 手続きの手間がかかる

特に、等級の引き継ぎには注意しましょう。途中解約で乗り換える場合は、等級が上がるタイミングが遅れ、保険料の割引率が変わってきます。

また、自動車保険の乗り換えをすると、以下3つのメリットが期待できます。

  • 保険料が安くなる場合がある
  • 新規契約特典を受けられる
  • 自分にぴったりな補償やサービスを受けられるようになる

最適な乗り換えタイミングは満期日です。できるだけ途中解約ではなく、満期日に新しい保険会社へ乗り換えられるようにタイミングを考慮できるとよいでしょう。

乗り換え先に迷っている人は、以下の記事も参考にしてください。

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