住宅ローンについてFPがアドバイスできることは、以下の通りです。
- 頭金の考え方や工面の仕方
- 適切なローンの選び方
- 無理のない返済計画の立て方
- 金利変動に関するアドバイス
- 団体信用生命保険の必要性
頭金の考え方や工面の仕方
頭金とは、住宅の購入価格から住宅ローンの借入額を差し引いた金額のことをいいます。頭金を多く支払うほど、住宅ローンの借入額を減らせるため、可能な限り多くの頭金を準備したいと考える人は多いでしょう。
「自分の資産状況からどのくらいの頭金を準備できるか」「より多くの頭金を準備するためにはどうするべきか」といった悩みは、FPに相談することで解決できます。頭金を多く入れすぎて家計を圧迫しないためにも、頭金に関する悩みは、FPに相談するのがおすすめです。
適切なローンの選び方
住宅ローンの負担を大きくしないためには、適切なローンの選び方を押さえておくことが大切です。
中には、不動産会社から紹介された住宅ローンを選ぶ人も多くいるでしょう。しかし担当者によっては、予算以上のローンを強引に勧めてくることもあるため、不動産会社が勧めている住宅ローンが必ずしも最適とは限りません。
FPに相談すれば、家計状況や将来のライフプランを踏まえたうえで、どの住宅ローンが適切であるかのアドバイスをもらえます。自分の状況に合った住宅ローンを知りたい人は、FPに相談してみるのがおすすめです。
無理のない返済計画の立て方
住宅ローン返済の不安を軽減するには、無理のない返済計画を立てることが大切です。FPに相談すれば、家計状況や今後のライフイベントなどを考慮したうえで、世帯状況に合わせた返済計画を提案してくれます。
すでに住宅ローンを組んでいる人も、FPに相談することで借り換えのアドバイスを受けられます。住宅ローン返済の負担が大きいと感じたときは、FPへの相談を検討してみましょう。
金利変動に関するアドバイス
住宅ローンの金利は、景気動向や金融政策によって変動します。
借入金額が大きい住宅ローンは、金利が数%動くだけで返済額が大幅に変動することになります。以下の条件で住宅ローンを借りたときに、金利が1.5%から2.0%に上がった場合の影響を見ていきましょう。
借入条件
- 借入金額:3000万円
- 借入期間:35年
- ボーナス返済なし
- 元利均等返済
金利 |
月返済額 |
返済総額 |
1.5% |
9万1855円 |
3857万9007円 |
2.0% |
9万9378円 |
4173万8968円 |
こちらのケースでは、金利が0.5%上がることで返済総額が約316万円増えました。FPに相談すると、このような金利変動によるシミュレーションも行ってくれます。
また、繰り上げ返済によってどのくらい利息が軽減するかなどの複雑な計算も代わりにしてくれます。あらかじめシミュレーションをしておくことで、無理のない返済計画を立てやすくなるでしょう。
団体信用生命保険の必要性
団体信用生命保険(以下、団信)とは、住宅ローンの契約者が死亡したり高度障害になったりしたときに、ローン残債を保険会社が弁済する保険商品です。団信に加入しておけば、住宅ローンの契約者に万が一のことがあっても、家族はローン返済をすることなく、そのまま家に住み続けられます。
団信の加入は必須ではありませんが、ほとんどの金融機関が団信の加入を融資の条件としています。ただし、加入プランによっては保障が手薄になる可能性もあるので注意が必要です。万が一の事態に適切な保障を受けるためにも、団信の必要性やプランを比較するときのポイントなどをFPに聞いておきましょう。