試算の結果、所得制限以上となってしまう場合は、対策をすることで翌年の児童手当の支給を受けることができるかもしれません。
ここでは、所得制限ギリギリとなっている場合の対策について解説します。
控除額の見直し
所得控除の適用は自己申告となります。対象となる控除にどのようなものがあるのかを知っておく必要があります。
例えば、ふるさと納税や住宅ローン控除は、児童手当の所得制限の算出においては控除の対象外となります。
児童手当の所得制限の算出において対象となる控除は以下の通りです。
- 雑損控除
- 医療費控除
- 小規模企業共済掛金控除
- 障害者控除
- ひとり親控除
- 寡婦控除
- 勤労学生控除
確定申告の見直し
総所得額には、事業所得・不動産所得・雑所得などの所得が含まれます。これらの所得は、収入から必要経費を差し引いて計算するので、所得額を減少させるためには、必要経費をより多く計上する必要があります。
所得額が高くなりそうな場合は、翌年に予定していた経費を前倒しにする等をして、所得額を見込み額よりも減少させることも可能です。
所得分散の検討
児童手当の所得制限判定は、夫婦のどちらか高い方の所得金額で判定されます。所得を分散できれば、所得制限に引っかかる可能性は下がります。
例えば、事業を行っていて青色申告をしている場合は、青色専従者給与の支給をすることで、所得を分散させることが可能です。
また、給与所得者の場合は、共働きにして仕事量を調整できる場合もあるでしょう。