保険の見直しのタイミングとは?必要性や検討のポイントを徹底解説

執筆者:マネーFIX 編集部

生命保険にはさまざまなものがあり、時代に沿って保障の内容は変わります。

そのため、かなり前に加入した保険の保障内容が、現在の状況に対応していないことも十分に考えられます。

また、年齢によって考えなければならない保障や、ライフステージの変化によって不要になる保障もあります。

本記事では、保険の見直しがなぜ必要なのかについて解説するとともに、見直しに適したタイミング、見直すポイント、注意点などについて紹介します。

保険を見直す必要性

保険の保障内容は時代によって変わります。

特に医療保険は、医療技術の進歩や治療方法の変化に伴い、保障内容の変化が顕著に見られます

さらに、年齢やライフステージによって必要な保障も異なってくるため、現在加入している保険の保障が不要になることもあれば、新たな保障が必要になることもあるでしょう。

適切なタイミングで保険を見直すことで、不要な保障の保険料を削減できます。

また、新たな保障を追加するにしても、若いうちの方が保険料を抑えることができます。

保険を見直すタイミングを知っておいたうえで、そのときの状況に合った保障内容に変更することは、保障の無駄をなくすとともに、必要な保障を見逃さないといった意味でも重要です。

保険の見直しのタイミング

保険の見直しのタイミングとしては、以下の7つが挙げられます。

  1. 保険を更新するタイミング
  2. 結婚するタイミング
  3. 子どもが生まれるタイミング
  4. 子どもが独立するタイミング
  5. マイホームを購入するタイミング
  6. 働き方を変えるタイミング
  7. 定年退職するタイミング

それぞれのタイミングについて、解説します。

保険を更新するタイミング

定期保険などの更新が必要な保険に加入している場合は、更新するタイミングで見直すことをおすすめします。

基本的に更新前より年齢が上がるぶん、同じ保障で更新すると、保険料が上がります

保険料が上がらないようにするためには、保障内容を減らす必要がありますが、十分な保障を得られなくなる可能性もあります。

保険の更新時のポイント
  • 保険料がどのくらい上がるのかについて確認したうえで、「高い」と感じたら保障内容を減らし、支払えるだけの保険料まで抑える。
  • 今後も定期的に更新しなければならないことを考えたうえで、更新のない保険に切り替える。

年齢が上がるにつれて保険金額が減少する「逓減(ていげん)定期保険」に切り替えると、一般的な定期保険よりも保険料を抑えることができるほか、保険期間を「子どもの独立まで」「リタイアするまで」などと自由に決められるため、その後の更新が不要となります。

更新型の保険に加入しているのであれば、見直してみましょう。

結婚するタイミング

結婚すると、家族の生活に対する責任が生じます。

自分に万が一のことがあったときに、残された家族が生活していくうえでどのくらいの保障が必要になるかを考え、生命保険(死亡保険)を準備しておきましょう

現在加入している生命保険(死亡保険)の保障が十分でない場合は、保険金額を増やすなどの対策が必要です。

子どもの出産を想定するのであれば、加入している医療保険に加え、女性特有の病気に備えた「女性疾病特約」を付けておくことをおすすめします。

また、独身の時期にがん保険に入っていなかった人は、結婚のタイミングで加入を検討しても良いでしょう

子どもが生まれるタイミング

子どもが生まれると、子育てにかかる費用と併せて教育費用の準備も必要です。

それらがどのくらい必要なのかを考え、十分な保障が受けられるように準備しておきましょう。

子どもが生まれるタイミングで考える保険としては、「逓減定期保険」「学資保険」があります

・逓減定期保険
生命保険(死亡保険)の保障を増やすことを考えても良いですが、そのぶん増加する保険料額と逓減定期保険の保険料を比較して決めると良いでしょう。

・学資保険
保険料を一括で払い込むことで割引を受けられますが、一時的に手持ち資金が減るため、自分の資産状況を確認したうえで、無理のない払い込み方法を選択してください。

子どもが独立するタイミング

子どもが独立すると、子どもの生活費や教育費用を考える必要がなくなるため、このタイミングで逓減定期保険を解約したり、生命保険(死亡保険)の保険金額を減少させたりすることを考えても良いでしょう。

死亡時の保障額を減らすことで、保険料を抑えられます。

子どもが独立するタイミングでは、自分はある程度高齢になっているため、病気に罹患するリスクが高くなります。

医療保険の保障内容を確認し、気になる部分は保障を厚くするなど見直しておきましょう。

マイホームを購入するタイミング

マイホームを購入する際には、住宅ローンを利用する人が多いでしょう。

住宅ローンの利用は、原則として「団体信用生命保険(団信)」への加入が必須となります。

最近の団体信用生命保険には、契約者が亡くなった際の保障だけでなく、がんや特定の病気に罹患した際に返済の一部を保障してくれるものもあります

ただし、注意点があります。

注意点①

保障が手厚くなるにつれて、上乗せ金利が発生します。

現在加入している保険内容を確認し、重複する部分がないように注意したうえで、団体信用生命保険のプランを選ぶようにしましょう。

団体信用生命保険のプランに加入する方が保険料を抑えられるのであれば、現在加入している保険で保障が重複している部分を解約することも同時に検討しましょう。

注意点②

団体信用生命保険は、住宅ローンを完済したら、その保障がなくなります。

完済後に新たに保険に加入しようとしても、年齢が上がっていることから、保険料が高額になる可能性があるため、団体信用生命保険に保障を偏らせすぎるのはおすすめできません。

現在加入している保険の保障内容とのバランスを考えたうえで、見直すことが大切です。

働き方を変えるタイミング

会社員を辞めて家業を継いだり、フリーランスとして独立したりするときは、保険を見直すタイミングです。

会社員でなくなることで受けられなくなる保障について考えなければなりません。

特に大事なのが、病気やけがで働けなくなった際の保障です。

会社員であれば、加入している健康保険組合から最長1年6ヵ月間は「傷病手当金」が支給されますが、自営業者や個人事業主にはこのような制度がありません。

そのため、働けなくなったときの保障として「就業不能保険」への加入を検討しましょう。

定年退職するタイミング

定年退職するタイミングは、保険について見直す大切な時期です。

特に、加入している保険期間が定年退職のタイミングで終わる場合は、その後の保障をどうするか、考えなければなりません。

死亡保障は、自分の葬儀代がまかなえる程度に抑えるのか、配偶者にもある程度の金額を残したいのかによって、負担する保険料が変わります。

また、医療保険の保障内容の見直しも併せて行っておきましょう。

死亡保障、医療保険の保障の見直しと併せて、介護問題に不安があれば、「介護保険」への加入も検討すると良いでしょう。

保険の見直しで検討するべきポイント

保険を見直す際に検討するポイントは、大きく3つ挙げられます。

以下、これらのポイントについて説明します。

保障の内容

保険を見直すには、まず自分の年齢やライフステージに合った保障を把握する必要があります

生命保険を検討する際は、「死亡保障」と「医療保険」については最低限理解しておきましょう。

死亡保障には、子どもが独立するまでに必要な保障額を一括で受け取るもの、年金形式で受け取るものなどがあります。

できるだけ受け取り方の選択肢が多く用意されているものが良いでしょう。

医療保険は、手術や入院に対する保障だけで良いのか、通院に対する保障も必要なのかによって用意する保険プランが変わります。

必要な保障を無駄なく用意するためにも、どのような保障のタイプがあるのかをしっかりと把握しておきましょう。

保険金額/保障額

必要な保障が確定したら、どのくらいの保障にするのか、その金額を決めなければなりません。

もちろん、保障が手厚い方が安心できますが、そのぶん保険料が高くなります。

無理なく支払える保険料かどうかを考えたうえで、自分や家族が安心して生活できる保障額を決めるようにしましょう。

保障期間

更新型の定期保険を契約するのであれば、保障期間を確認しておきましょう。

定期保険は保険料が比較的安く設定されていますが、更新の際に保険料が上がる点は要注意です

実際にどのくらい保険料が上がるのか確認しておきましょう。

増加額によっては、定期保険であっても60歳前後までを保険期間とした逓減定期保険の活用を考えた方が良いケースもあります。

保険の見直しを行う際の注意点

ここでは、保険の見直しを行う際の注意点について解説します。

無保険期間を作らないこと

加入する保険に申し込んでから、すぐに契約が成立するわけではありません。

そのため、申し込んですぐに既存の契約を解約することは避けてください。

既存の保険を解約するのは、新しく加入した保険の成立の連絡が来た後にしましょう。

がん保険に加入する際も、注意が必要です。

がん保険については、どの保険会社も原則、契約後90日間の免責期間があります。

契約が成立しても、成立後90日以内にがんが見つかった場合は、保障されません。

そのため、がん保険については、免責期間である90日間は既存の保険も継続させておく必要があります

また、新しい保険に申し込んだとしても、「告知内容に問題がある」などといったことから加入できないケースも考えられます。

その際に、万が一既存の保険を解約してしまえば無保険となり、新たに次の保険に加入するまでは、保障のないまま過ごさなければなりません。

そのような不安な状態を作らないためにも、既存の保険の解約は慎重に行いましょう。

即決せず、必ず比較検討しよう

保険の保障内容は、各保険会社の保険商品によって異なります。

場合によっては、同じ保険商品で条件を見直すよりも、別の保険商品に変えた方が、より適した保障や保険料になる可能性があります。

ほかの保険会社の商品のシミュレーションを行ったうえで比較検討することも忘れないようにしてください。

保険の見直しはプロに相談してみることもおすすめ

保険会社はたくさんあり、それぞれ多くの保険商品を用意しているため、どの商品を選べば良いのか分からないことがあります。

そのような場合は、保険会社、保険代理店などにいる保険のプロに相談すれば、自分が必要としている保障内容、保険金額、保険料の予算に合った商品を紹介してくれます。

保障に関する基本的な考え方を教えてもらえたり、具体的な設計書などの資料をもらえたりすることもあるため、持ち帰って比較検討する際に役立ちます。


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まとめ

保険の見直しは、現在の経済状況や家族構成、将来への備えを踏まえて検討することが大切です。

勧められるがまま更新したり、保障額を単純に増やしたりすると、不要な保障が増えて保険料が上がったり、逆に保障が充足していないといったことが起こります。

更新のタイミングや、見直しのポイント、注意点を参考にしたうえで、自分に合った保障になるように見直しを行いましょう。

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