ライフイベントに変化があると、家族構成や収入が大きく変わる可能性があるため、保険の見直しの良いタイミングといえます。
保険を見直すべきライフイベント
- 社会人になったとき
- 結婚したとき
- 子どもが生まれたとき
- マイホームを購入したとき
- 転職や独立などで働き方が大きく変わったとき
- 子どもが進学したとき
- 子どもが独立・定年退職したとき
社会人になったとき
社会人になり親から独立すると、家計も親と別々になるため、自分自身で万が一に備える必要があります。
配偶者など養うべき人がいない場合は、死亡保障の必要性は低いでしょう。定期保険に入っておくと、万が一死亡した場合、死後整理金が入るため葬儀代をまかなえます。
ほかには、使わなければ貯金代わりにもなる終身保険で備えておくのもおすすめです。
結婚したとき
結婚をすると、夫婦での共同生活になります。けがや病気の医療費で相手に負担をかけないよう、お互いに未加入の場合は医療保険で備えましょう。
どちらかが専業主婦(夫)となる場合、働き手に万が一のことがあると遺族は生活に困ります。夫婦のうち働き手となっている側は、万が一のことがあっても遺族が生活できる分の生活費を死亡保障で用意しておくことが必要です。
夫が会社員であれば万が一のことがあった場合、子どもの有無にかかわらず遺族年金のうち遺族厚生年金が妻に支払われます。しかし妻が会社員の場合、夫の年齢が55歳以上でなければ、遺族厚生年金が支払われません。
夫婦で死亡保障を検討するときは、余分な保険料が発生しないよう、遺族年金をふまえて検討することが大切です。
子どもが生まれたとき
子どもが生まれると生活費が増えるうえ、教育費の備えも必要です。
どちらかが専業主婦(夫)である場合、遺族に残すべき生活費は子どもがいないときよりも多くなるため、死亡保険の増額を検討しましょう。保険料が負担にならないよう、割安な定期保険で備えるのがおすすめです。
また18歳以下の子がいる場合は、遺族年金のうち遺族基礎年金も配偶者に支払われます。子どもが生まれたのを機に死亡保険を検討するときも、遺族年金を考慮して保険を検討しましょう。
マイホームを購入したとき
マイホームを購入する際、住宅ローンを利用するのが一般的です。
住宅ローンを利用する場合、万が一のことがあったときに残債がゼロになる団体信用生命保険(団信)への加入が必須となっているケースがほとんどです。そのため、これまで加入していた死亡保険金額を減額できる可能性があります。
死亡以外にも、ガンになったときや八大疾病に罹患したときに残債がゼロにできる団信もあるため、必要に応じてこうした特約の上乗せを検討しましょう。ただし、団信はローン返済が終わると保障がなくなるため、老後も引き続きガンや八大疾病などに備えたいときは注意が必要です。
転職や独立などで働き方が大きく変わったとき
転職をすると収入が増減するため、保険金額の見直しが必要になる場合があります。会社の福利厚生で従業員の死亡退職金や弔慰金を用意していたり、病気やケガ・死亡保障などに任意で加入できたりすることもあります。転職をして制度内容が変わるときは保険の見直しが必要になるでしょう。
また、独立をして個人事業主になったときも、死亡保険金額の見直しが必要です。個人事業主が一般的に加入する国民健康保険は傷病手当金がありません。そのため、ケガや病気で働けずに収入がなくなったときに備えて、就業不能保険への加入も検討しましょう。
子どもが進学したとき
死亡保険に加入する目的の1つに、万が一のことがあったときの子どもの教育費確保があります。
大学に進学したときにすでに卒業までの学費が確保できているのであれば、万が一のときの教育費として加入していた死亡保険は解約や減額を検討しましょう。
子どもが独立・定年退職したとき
子どもが独立すると、子どもの分の生活費や教育費の負担がなくなります。また子どもが独立する時期は、ある程度預貯金ができていれば、配偶者の生活資金を保険で用意する必要性は低いでしょう。
定年退職をしたときも、子どもが独立したケースと同様、死亡保険の必要は低下するため解約、減額を検討しましょう。死亡保険は解約または、葬儀代などの死後整理に必要な金額まで減額を検討します。
高齢になるほどケガや病気で医療費がかかるケースが増えるため、不安な場合は医療保険やガン保険は残しておきましょう。