電気代の平均額を世帯人数別・月別・地域別に紹介|平均より高いときの確認ポイントとは?

執筆者:マネーFix 編集部

【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩

一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。

電気代は家計への影響が大きい固定費の1つです。昨今は物価高騰にともない、電気代の値上げも行われ話題となりました。「こんなに高いのは我が家だけ?」「ほかの人は毎月いくらくらいだろう?」と気になっている人もいるでしょう。

電気代は、住んでいる地域・季節・家族の人数などによって変動します。

この記事では、1ヵ月の電気代の平均値について解説します。

この記事でわかること
  • 家族の人数別や地域別、月別の電気代の平均値
  • 電気代が高いと思ったときに確認すべきポイント

電気料金の内訳を理解しておこう

まずは、毎月支払っている電気料金について、内訳を理解しておきましょう。電気料金は、大きく分けて「基本料金」「電力量料金」「再エネ賦課金」の3つで構成されています。

  • 基本料金:電気の使用量にかかわらず常に一定額を支払う。金額は契約容量によって決まる
  • 電力量料金:電気の使用量に応じて支払う。燃料費変動の影響を受ける「燃料費調整額」も含む
  • 再エネ賦課金:太陽光など再生可能エネルギー発電を促進するための費用。電気の使用量に応じて支払う

基本料金は、契約容量を見直すと安くなる可能性があります。電力量料金や再エネ賦課金は、節電して電気の使用量を抑えるほど安くなります。

【世帯人数別】1ヵ月の電気代の平均額

1ヶ月の電気代の平均値について、世帯人数別に見ていきましょう。なお、電気代は季節によっても変わる傾向があるため、ここでは四季ごとに紹介します。

季節別の電気代平均額
世帯人数 春(4~6月) 夏(7~9月) 秋(10~12月) 冬(1~3月)
1人暮らし 6,333円 6,418円 6,557円 9,340円
2人家族 1万657円 1万446円 1万910円 1万5577円
3人家族 1万2599円 1万2062円 1万2648円 1万8356円
4人家族 1万2713円 1万2922円 1万3871円 1万9941円
5人家族 1万4529円 1万4038円 1万4860円 2万1763円
6人家族以上 1万6764円 1万5874円 1万7654円 2万7267円
出典:総務省「家計調査(家計収支編)

上記の統計を見ると、住んでいる人の数が多いほど電気代が高くなること、冬は特に高くなりやすいことがわかります。

電気使用量の世帯別平均

電気使用量の平均についても見てみましょう。自分の電気使用量を知りたいときは、電力会社のWebサイトや検針票などで確認できます。

世帯人数別の1ヵ月あたりの電気使用量は、下表の通りです。

世帯人数 戸建住宅 集合住宅
1人暮らし 219 kWh 186 kWh
2人家族 331 kWh 272 kWh
3人家族 386 kWh 313 kWh
4人家族 436 kWh 316 kWh
出典:東京都「家庭のエネルギー消費動向実態調査(平成26年度実施)

上記の統計では、集合住宅よりも戸建住宅の方が電気の使用量が多く、概ね1.2倍となっています。そのため、電気代は集合住宅より戸建て住宅の方が高くなる可能性があるといえるでしょう。

また、前述の統計と同様に、世帯人数が多くなるほど使用量が増えますが、1人あたりの使用量としては少なくなります。

【月別】1ヵ月の電気代の平均額

続いて、2人以上の世帯の、月別電気代の平均額を紹介します。

電気代平均
1月 1万2938円
2月 1万5331円
3月 1万6273円
4月 1万3931円
5月 1万1811円
6月 9,990円
7月 9,869円
8月 1万1914円
9月 1万3202円
10月 1万2805円
11月 1万1560円
12月 1万2514円
出典:総務省「家計調査(家計収支編)

基本的には、空調がいらない快適な気候の月には電気代は安く済みます。逆に、冷暖房が欠かせない夏や冬は、エアコン・扇風機・電気ストーブ・床暖房などが稼働するため電気代が高くなりがちです。

夏よりも冬の方が電気代が高くなる理由

夏も冬も空調を使いますが、なぜ冬の方がより電気代が高い傾向があるのでしょうか。

その理由は、冬の方が部屋の中と外の気温差が大きく、空調に必要な電力量が大きくなりやすいからです。同じエアコンでも「35℃→28℃(-7℃)」にするのと、「5℃→25℃(+20℃)」にするのとでは、後者の方がエネルギーを使います。

もちろん、電気代は利用する冷暖房器具の種類や使用頻度によっても異なります。家庭によっては、夏の方が高いケースも考えられます。

【地域別】1ヵ月の電気代の平均額

電気代は、住んでいる地域によっても差が出ます。地域別の電気代の平均額は、以下の通りです。

地域 冬(1~3月の平均) 夏(7~9月の平均)
北海道 1万2905円 8,956円
東北 1万3889円 8,714円
関東 1万1863円 9,771円
北陸 1万4620円 1万10円
東海 1万2679円 1万109円
近畿 1万2545円 9,743円
中国 1万3149円 1万760円
四国 1万1933円 9,998円
九州 1万959円 9,541円
沖縄 6,990円 1万650円
出典:総務省 「家計調査(家計収支編)

東北や北陸など雪が多く寒い地域は、冬の電気代が全国平均に比べ数千円程度高くなっています。一方、冬でも暖かい沖縄は、暖房器具の利用を抑えられるためほかの地域より安くなる傾向です。

夏の電気代は、北海道や東北で安い傾向があるものの、その他の地域ではそこまで大きな差はありませんでした。

【オール電化の場合】1ヵ月の電気代の平均額

オール電化の住宅は、その他の住宅に比べてガスに頼らない分、電気の使用量が多くなりやすいです。1ヵ月の光熱費はどれくらい違うのか、都市ガスやLPガスを利用している家庭と比較して確認してみましょう。

タイプ 戸建住宅 集合住宅
オール電化 1万170円 9,874円
都市ガス+電気 1万2686円 1万882円
LPガス+電気 1万3777円 1万2276円
出典:日本生活協同組合連合会「『わが家の電気・ガス料金しらべ』報告書

比較した3パターンの中で、最も光熱費が安かったのは「オール電化」でした。電気の使用量は多くなりやすいですが、ガス代がないことや、オール電化による割引プランがあることなどが理由として考えられます。

電気代が高いと思ったら確認すべきポイント

「我が家の電気代は平均よりも高いな」と感じたら、以下のポイントを確認してみましょう。

  • 電気料金プランがライフスタイルに合っているか
  • 漏電の可能性がないか
  • 電気代を節約できないか

電気料金プランがライフスタイルに合っているか

電気料金にはいくつかのプランがあります。契約している電力会社によっても異なりますが、例えば、「よく家電を使う人向けのプラン」「オール電化向けのプラン」「主に夜に電気を使う人向けのプラン」などです。

あまり家電を使わないのに「よく家電を使う人向けのプラン」になっていたり、日中に電気を使うことが多いのに「主に夜に電気を使う人向けのプラン」になっていたりすると、余計な料金を支払うことになりかねません。

料金プランは、自分や家族のライフスタイルに合わせて選びましょう

比較サイト「セレクトラ」にて、安い電気会社ランキングを公開しています。このランキングを参考に自分のライフスタイルに合ったプランを見つけましょう。
参考:おすすめ電力会社ランキングと地域別・世帯別に電気料金を徹底比較

漏電の可能性がないか

「料金プランは適正で、一般的な使用量のはずなのに、なぜか電気代が高い」といった場合は、漏電の可能性がないかチェックしてみてください。まれに、電化製品やコンセントの劣化などが原因で、漏電してしまうことがあります。

通常は、漏電が発生するとブレーカーが落ちるようになっています。漏電の有無を確認する方法は次の通りです。

  • 分電盤で安全ブレーカー、漏電ブレーカーを順にオフにする
  • 漏電ブレーカー、安全ブレーカーを順にオンにする

途中で漏電ブレーカーが勝手に落ちた場合は、漏電しているので注意が必要です。

漏電チェック用の専用のテスター(クランプメーター)もあります。ただし、心配な場合は電気の専門知識を持つ業者に調査してもらうと確実です。

電気代を節約できないか

電気代の節約術はたくさんあります。代表的なものは、以下の通りです。

  • エアコンの使い方を見直す
  • 古い家電から最新の省エネ家電に買い換える
  • LED照明に切り替える
  • こまめに電源を抜く

特にエアコンは消費電力が大きく、電気代が高くなる要因なので、サーキュレーターを併用するなど工夫してみましょう。

ちょっとした習慣や心がけでも節電につながります。電気代を気にするあまり「真夏の昼間にエアコンをつけない」など、健康を害するような極端な節約にならないよう注意してください。

電気代の節約方法については、電気代を節約する方法|少しでも料金を抑えるコツと工夫を紹介も参考にしてみてください。

まとめ

電気代の平均額は、春の場合、1人暮らしだと6,333円、2人世帯だと1万657円、3人世帯だと1万2599円でした。家族が多いほど電気代の合計額が高くなりますが、1人あたりの電気代は抑えられる傾向にあります。

また、電気代は季節や地域によっても変わります。冬は1年で最も電気代が高く、特に北海道や東北地方など寒い地域ほど高くなりやすいです。なお、オール電化の家庭は、ガス代と合わせた光熱費全体で見ると、オール電化ではない家庭より安く済んでいるというデータもありました。

「電気代が高い」と感じたら、料金プランは適正か、漏電していないか、節電できないかを確認してみることをおすすめします。

一人暮らし向けのおすすめの新電力・電力会社と選び方については、こちらの記事で詳しく解説されています。あわせてご確認ください。
参考:一人暮らしでも電気代が安くなる!初めての一人暮らしにおすすめ電力会社と知っておくべき落とし穴と注意点 | CHOOSENER+

食費を節約したい人は合わせてこちらもご覧ください。
参考:ストレスなく食費を減らす節約術!1ヶ月の食費の目安と簡単節約アイデア9選|パマリー

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