総務省統計局が調査した「消費者物価指数」によると、2024年7月の総合指数は前年同月比で、2.8%上昇しています。
追い打ちをかけるように、10月にはさまざまな分野で値上げが予定されています。
この記事では、2024年10月に値上げが予定されているものについて解説します。
10月の値上げがヤバい!食品だけじゃない。保険、郵便まで、一気に支出増へ
【記事執筆】FP川辺 拓也
3,000人を超える顧客からの相談実績をもとに、社会保障制度や家計に必要な金融知識を分かりやすく提供。2級ファイナンシャルプランニング技能士。金融全般から、お金に関する政策まで幅広く専門領域があり、複数の金融メディアに多数寄稿。
郵便料金の値上げ
10月から、郵便料金が値上げされます。
物流コストの上昇や利用者が減少して事業収支が悪化しているため、30年ぶりに値上げが決定されました。
例えば、定形郵便は9月まで25グラム以内84円、50グラム以内94円ですが、10月からは50グラム以内の料金が一律110円に値上げされます。
そのほか、レターパックや郵便はがきなども値上げされます。
- レターパックライト:370円→430円に値上げ
- 郵便はがき:63円→85円に値上げ
詳しくは、こちらの記事「【10月から】郵便料金が30年ぶりの値上げ。50g以内の定型郵便は一律110円に」を参考にしてください。
火災保険料の値上げ
火災保険も、10月から値上げされます。
自然災害の増加や、修理費の高騰を受けて、保険料の引き上げが決定しました。
保険料は、全国平均で10%前後引き上げる見通しです。
- 東京海上日動:全国平均で9%引き上げ
- 損保ジャパン:全国平均で10%程度
- 三井住友海上:全国平均で10%程度
- あいおいニッセイ:全国平均で10%程度
また、台風や大雨の被害を補償する水災の保険料率が、地域によって5つの区分に細分化されます。
10月以降に火災保険を新規契約するケースや、契約を更改する場合が対象となります。
詳しくは、こちらの記事「2024年10月に火災保険が大幅値上がり。値上がり前の金額で補償を継続する方法がある」を参考にしてください。
食品は値上げラッシュ
食品は、9月から10月にかけて値上げラッシュになる見通しです。
帝国データバンクの「食品主要195社価格改定動向調査」によると、9月には1,339品目、10月には2,491品目の値上げが予定されています。
1,000品目を超える値上げは、4月以来、半年ぶりとなります。
10月は酒類や飲料の値上げが多く、1,358品目の値上げが予定されています。
また、6月から8月にかけて主食用コメの値段が高騰しています。
天候不良によるコメの収穫量が低下したことや、インバウンド需要の増加が価格高騰した要因です。
さまざまなものが値上げされれば、家計管理の重要性が増してきます。
物価高に負けず、適切に家計管理を行うには、ファイナンシャルプランナー(FP)への相談も1つの方法です。
10月には火災保険料の値上げも予定されているため、家計や保険について見直しをしてみてはいかがでしょうか。
なお、FPに相談する場合は、マネーキャリアなど無料で相談が受けられるサービスがおすすめです。
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