7月31日、日銀が金融政策決定会合で政策金利の引き上げを発表しました。
この発表を受けて大手銀行では、10年固定型の住宅ローン金利を8月から引き上げる傾向にあります。
この記事では、8月の大手銀行の住宅ローン金利と、地方銀行の住宅ローン金利の動向について解説します。
8月の住宅ローン金利動向。ついに変動金利も引き上げへ。負担増は来年から?
マネーFix 編集部
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大手銀行の8月の住宅ローン金利
大手行の8月の住宅ローン金利(10年固定:最優遇金利)は、以下の通りです。
- 三菱UFJ銀行:1.27%(前月比+0.02%)
- りそな銀行:1.79%(前月比+0.04%)
- みずほ銀行:1.45%(前月比±0%)
- 三井住友銀行:1.85%(前月比+0.1%)
- 三井住友信託銀行:1.415%(前月比+0.02%)
地方銀行の8月の住宅ローン金利
地方銀行では、8月の住宅ローン金利の引き上げについて判断が分かれています。
以下は、地方銀行の住宅ローン金利(10年固定)の一例です。
- 福岡銀行:1.75%(前月比+0.05%)
- 宮崎銀行:1.7%(前月比+0.1%)
- 山口銀行:1.85%(前月比+0.1%)
- 佐賀銀行:1.75%(前月比-0.3%)
- 西日本シティ銀行:1.75%(前月比±0%)
- 大分銀行:1.9%(前月比±0%)
固定金利と変動金利の動向
次に、今後の固定金利と変動金利の動向について解説します。
固定金利の動向
固定金利は日銀の長期金利(10年国債利回り)の影響を受けます。
今年の3月にマイナス金利政策を解除した影響を受けて、4月以降の住宅ローン固定金利はほとんどの金融機関で引き上げられています。
日銀は7月31日の金融政策決定会合で、政策金利の引き上げと国債買い入れ額の減額を決めました。
国債買い入れ額の減額は、長期金利の上昇につながります。
そのため、今後も住宅ローンの固定金利は上昇していく可能性があります。
変動金利の動向
マイナス金利が解除されて以降、住宅ローンの変動金利には影響がありませんでした。
変動金利の基準金利は「短期プライムレート」に連動しており、短期プライムレートが上昇していないため据え置き状態が続いていました。
しかし、7月31日、日銀は短期金利の誘導目標を「0.25%程度」と発表しました。
この追加利上げを受け、大手銀行では、9月から短期プライムレートの引き上げを発表しています。
- 三菱UFJ銀行:1.625%
- りそな銀行:1.875%
- みずほ銀行:1.625%
- 三井住友銀行:1.625%
- 三井住友信託銀行:1.625%
9月に短期プライムレートが引き上げられた場合、10月から適用金利が見直され、1月分のローン支払いから負担額が増加する可能性があります。
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