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日経平均株価が過去最大の急落。 NISAを始めた人はどう対処すべき?

執筆者:川辺 拓也

【記事執筆】FP川辺 拓也

3,000人を超える顧客からの相談実績をもとに、社会保障制度や家計に必要な金融知識を分かりやすく提供。2級ファイナンシャルプランニング技能士。金融全般から、お金に関する政策まで幅広く専門領域があり、複数の金融メディアに多数寄稿。

8月5日、日経平均株価は前週末から12.4%安の3万1458円42銭となりました。

株価の下げ幅が4,400円を超え、過去最大の下げ幅となりました。

翌6日には株価が急反発し、3,400円を超える上昇をし、売買が一時中断するなどの混乱を起こしました。

この記事では、株価が下落した要因や今後の見通しについて解説します。

また、NISAを始めばかりの人に向けて、こういった局面に対してどのような行動を取るべきかアドバイスをします。

株価が下落した要因

今回、株価が下落した主な要因は以下の2点です。

  • アメリカ株価の下落
  • 円高の進行

最も影響を受けた要因は、アメリカ株価の下落です。

アメリカが発表した経済指標が市場の予想より悪く、アメリカの景気が後退するのではないかという懸念が広がりました。

これによりアメリカの株価が下落したため、日本の株価にも影響したと考えられています。

次に、円高の影響です。

7月31日に日銀の植田総裁が利上げの可能性について言及しました。

一方、翌8月1日には、アメリカの連邦準備制度理事会パウエル議長が、利下げの可能性について言及しました。

日米中央銀行トップの発言によって、急速に円高が進み、5日の円相場は一時1ドル141円台になりました。

円高が一気に進んで輸出企業にとってマイナスの影響が生じたため、株価が下がる要因になったと考えられています。

今後の株価はどうなる?

今後の株価については、しばらく不安定な状況が続く可能性があります。

その理由は、以下の2点です。

  • アメリカの景気動向が不安定
  • アメリカ大統領選挙の影響

アメリカの景気動向が不安定な状態が続けば、今後も株価が下落する可能性があります。

さらに、アメリカ大統領選前は投資家が慎重になり株価が不安定になる傾向にあります。

そのため、今後も株価が不安定になる可能性が高いでしょう。

NISAを始めた人へアドバイス

今回の株式市場で急落や急騰を受けて、NISAでの投資に不安になっている人もいるでしょう。

まずは、落ち着いて市場の動向を静観してください。

投資の世界では「天井三日、底百日」という格言があります。

株価が急騰した際は、ピークは短期間で終わり、株価が下がった際は、回復するまで長期間かかるという意味です。

この格言からは、投資においては短期的な市場の動きに反応しないことの重要性を学ぶことができます。

株価が一時的に大きく下がったとしても、長期的な視点で投資を続ければ、徐々に回復する可能性が高いです。

そのため、一時的に株価が大きく下落したからといって、あわてて資産を手放さないようにすることが重要です。

株価が下落している局面であれば、株を安く購入することができるチャンスともいえます。

株価の騰落に左右されず、一定の金額の投資を継続するとよいでしょう。

投資について不安がある場合は、ファイナンシャル・プランナー(FP)などの専門家に相談するとよいでしょう。

詳しくは、こちらの記事も参考にしてください。

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