資産運用に挑戦したくても、何から始めたらよいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
「どんな商品に投資するのか」「どのくらい資産運用にお金を回すのか」など、決めるべきことはたくさんあります。
資産運用についての知識があまりなくて不安という人は、ぜひ信頼できる相談先を探してみましょう。
この記事では、資産運用に関するおすすめの相談先や、相談先を選ぶ際のポイントを解説するので、ぜひ参考にしてください。
【監修】株式会社RKコンサルティング
河合 克浩
一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のマネー相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。
資産運用に挑戦したくても、何から始めたらよいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
「どんな商品に投資するのか」「どのくらい資産運用にお金を回すのか」など、決めるべきことはたくさんあります。
資産運用についての知識があまりなくて不安という人は、ぜひ信頼できる相談先を探してみましょう。
この記事では、資産運用に関するおすすめの相談先や、相談先を選ぶ際のポイントを解説するので、ぜひ参考にしてください。
資産運用において、誰に相談するかという点は非常に重要です。
特に、投資や運用商品についての知識がそれほどない場合、専門家に意見を求めることで運用成果も挙げやすくなるかもしれません。
自分に合った相談先を見つけられれば、長期にわたって資産運用のパートナーとしてアドバイスしてもらえるでしょう。
反対に、相談先が適切でないと資産運用の方法が限定されてしまったり、不要な手数料などのコスト負担が増えたりします。
資産運用の初心者にも丁寧に説明してくれて、なるべく中立な立場で提案してくれる相談先を探すことが大切です。
資産運用について相談する場合、あらかじめ準備しておいた方がよいことがあります。
すべてを準備する必要はないものの、大まかなイメージだけでも把握しておくと、相談先で聞きたいことが明確になるでしょう。
相談先で突然いろいろと質問されて焦ってしまった、ということがないよう、以下のことを準備してください。
まずは、相談先の候補をいくつか挙げてみましょう。
相談先を1つに絞ってしまうと、どうしても得られる情報や提案が偏ってしまいます。
相談先によって得意とする金融商品の分野が異なるため、なるべく複数の選択肢を準備しておくべきです。
相談先の候補を決める場合は、銀行・証券・FP(ファイナンシャルプランナー)・IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)など、異なる種類で分散させるとよいでしょう。
何のために資産運用を始めるのか、資産運用してどうしたいのか、といったゴールを明らかにしておくことも大切です。
資産運用の目的を決めておくことで、「いつまでに」「いくら」お金を増やしたいのかが明確になり、資産運用の方法や投資金額・投資期間などを決めやすくなります。
例えば「老後資金を貯める」ことが目的なら、理想とする老後の生活に必要なお金を決めたうえで、運用期間を定めてシミュレーションを行う必要があるでしょう。
「とりあえずお金を増やしたい」といったような漠然とした相談だと、相談を受ける担当者も適切なアドバイスがしづらいです。
現状の資産を把握したうえで、どの程度運用に回すのかという点も決めておきましょう。
まずは自分のお金を、以下の3つに分類します。
1と2のお金を資産運用に回してしまうと、現在や将来の生活に影響が出てしまいます。
そのため、資産運用に回すのは、3の「当面使う予定がないお金」にするのが鉄則です。
あらかじめ資産を把握しておくことで、無理のない範囲で資産運用ができるでしょう。
また、現在の資産を改めて整理することで、無駄な支出の見直しにつながる可能性もあります。
資産運用について相談できるサービスはたくさんあります。
相談先によって特徴が異なるため、違いをしっかりと理解したうえで、自分に合った相談先を見つけることが重要です。
ここでは、相談先を大きく6つに分け、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
普段利用している銀行の窓口でも資産運用について相談が可能ですが、実は相談先としてはあまり適していません。
銀行では、投資信託や外貨預金、保険といった金融商品を取り扱っており、これらの商品についての提案を受けられます。
しかし、銀行の取扱商品は、証券会社と比べると圧倒的に種類が少なく、個別株などは取り扱っていません。
また、銀行で取り扱っている投資商品は、販売手数料や運用手数料が高額に設定されていることも多いため、運用パフォーマンスによってはコストの方が上回ってしまう可能性もあります。
さらに、銀行の業務は資産運用だけでなく、預金や住宅ローン、為替など多岐にわたるため、担当者によっては資産運用について十分な知識を有していない場合もあります。
資産運用という観点からするとデメリットが大きく、初心者が相談する相手としては、銀行はあまり適切とはいえないでしょう。
証券会社は、資産運用のプロがいるところなので、初心者が相談する場所としても適しています。
株や債券、投資信託などあらゆる金融商品を取り扱っており、豊富な選択肢の中から自分に合ったものを相談しながら選べます。
ただし、店舗型の証券会社の場合、ネット証券に比べて手数料が割高となることもあるため注意が必要です。
担当者に相談しながら資産運用を進めるか、ネット証券で手数料負担を減らして資産運用を行うか、自分に合った方を選んでください。
「IFA」は、「Independent Financial Advisor」の頭文字をとった言葉で、日本語では「独立系ファイナンシャルアドバイザー」や「資産アドバイザー」とも呼ばれます。
特定の金融機関に属さず、中立的な立場で資産運用に関するアドバイスを行います。
企業の方針やノルマに左右されないため、顧客視点での提案を期待できるのが特徴です。
金融機関の場合は転勤・転職などによって担当者が変わってしまうことがありますが、IFAの場合はずっと同じ担当者に相談できるのもメリットです。
日本ではまだIFAの知名度はそれほど高くないものの、米国では資産運用の有力な相談窓口として知られています。
FPはファイナンシャルプランナーの略で、お金や資産運用に関する幅広い相談が可能です。
個人に合わせた適切なライフプランを設計してくれたり、住宅ローンや保険についてなど資産運用以外の相談にも対応してくれたりします。
ただし、FPは医師と同じように人によって専門分野が異なります。
資産運用に詳しい人に相談するのがよいでしょう。
また、FPの中には特定の商品を販売することで仲介手数料を得ているFPも存在します。
意に沿わない商品を勧められないように、事前にプロフィールや評判などをチェックすることをおすすめします。
資産運用の相談先としては、投資助言会社という選択肢もあります。
投資助言会社は、投資判断に関する助言を主な業務とする会社です。
投資助言会社では、投資に関するアドバイスのみを行います。
金融商品は取り扱っていないため、株や投資信託の購入は自分で行う必要があります。
相談先として検討する際は、金融商品取引法に基づく登録を受けているかどうか必ず確認してください。
未登録業者の場合、違法に事業を営んでいる業者ということになるため、注意が必要です。
投資助言会社のサービス内容は会社によって大きく異なります。
現状では、富裕層向けのサービスを実施している業者が多く、小口の相談には対応していない場合もあるので、この点も確認しておきましょう。
資金に余裕がある場合は、不動産で運用する方法もあります。
不動産会社では、自分が住む家だけでなく、運用を目的とした不動産購入の相談に乗ってもらうことも可能です。
マンションやアパートを購入して貸し出せば定期的に家賃収入を得られるため、老後に年金代わりの収入を得る手段として有効です。
特に、安定した給与収入がある人は住宅ローンを組みやすいため、手元資金がそれほどなくても不動産投資を始めやすいでしょう。
また、毎年の所得が多い人も、不動産投資による節税効果が見込めるため、おすすめの投資方法です。
不動産会社によって不動産の運用方法やスタンスが異なるので、自分に合った会社を選ぶことが大切です。
資産運用の相談をするメリットは、大きく分けて3つあります。
資産運用について考えるにあたって、現状の資産の分析は必須です。
上記の点をはじめ、資産運用を始める前に知っておくべきことはたくさんあります。
資産運用について相談することで、これらの項目を総合的に分析し、どれだけ資産運用に回せるかの目安を示してもらえます。
同世代で似た環境の人たちと比べて自分の資産がどのような状況にあるか把握できれば、資産運用の目標も立てやすくなるでしょう。
人生には結婚や出産、住宅購入などさまざまなライフイベントがあります。
人によって理想とする人生設計は異なりますが、いずれにせよイベントごとにまとまったお金が必要となるでしょう。
資産運用の相談の過程では、現状の資産の把握に加えて、個人の人生設計に合わせた現実的なライフプランも提案してくれます。
どの程度の金額がいつ頃必要になるかを計算してくれるため、将来に向けての資金繰りもしやすくなるでしょう。
理想とするライフプランが明確になれば、資産運用へ対するモチベーションアップにもつながるかもしれません。
将来について漠然とした希望しか持っていない場合は、これを機にしっかりと考えてみることをおすすめします。
これから資産運用を始める人の場合、知識や経験が少ないため、どのように資産運用を進めていいか迷ってしまうことがあるかもしれません。
株や債券など金融商品の名前は知っていても、リスクの違いや詳しい商品の特徴などはよくわからないというケースもあります。
資産運用の専門家に相談することで、自分が知らなかった金融商品や投資方法も提示してもらえるため、知識を身につけながら資産運用の選択肢を広げられます。
そうすることで、収入の状況に応じて投資スタイルを変更したり、お金の使い道に合わせて運用商品を選んだりするなど、環境の変化にも柔軟に対応できるようになります。
相談先を選ぶ際は、中立的な立場で長く寄り添ってくれるところを選びましょう。
銀行や証券会社などは、担当者に販売ノルマが課されていたり、会社によって取扱商品が異なったりして、必ずしも自分に合った商品を提案してもらえるとは限りません。
また、転勤や配置換えなどによって担当者が数年ごとに変わるケースも多く、長期的に信頼関係を築くのが難しいというデメリットもあります。
資産運用は長期間にわたって継続することが大前提です。後悔することのないよう、自分に合うかどうかは始める前にしっかりと確認することをおすすめします。
「資産運用の相談」と聞くと店舗や窓口などで面と向かって相談するイメージを持つ人も多いかもしれません。
しかし、資産運用の相談はネットでも可能です。
ここでは、ネットで相談できるおすすめの相談先を紹介します。
マネーFIXは、お金に関するあらゆる悩みを相談できるサービスです。
対応している相談内容は、以下の通り多岐にわたります。
オンラインでお金の悩みを相談できるため、直接会うのが不安という人や、忙しくてなかなか時間が取れないという人でも気軽に相談できます。
相談の回数に関わらず、何度でも無料で相談ができるのも嬉しいポイントです。
専門知識を有するファイナンシャルプランナーに相談できるため、資産運用に関する知識がなくても安心です。
マネードクターは、「お金のかかりつけ医」として、家計の問題点の分析や、将来に向けた資産運用方法の提案など、お金に関する幅広い悩みを相談できるサービスです。
マネードクターの相談員は、全員がFP資格を有しているため、確かな知識と経験に基づくアドバイスが期待できます。
最短翌日の相談にも対応でき、忙しい人でも柔軟にスケジュールを組みやすい点もメリットです。
相談場所は毎回自由に変更できるため、初回はオンラインで、2回目は自宅近くのカフェ、といった使い分けも可能です。
お客様満足度も93.3%と高く、信頼して利用できるサービスです。
お金の健康診断では、3分程度で完了する簡単な質問に答えるだけで、家計についての診断が可能です。
自分と似た年代・環境の人たちとの比較も表示されるため、家計について考える際の参考になるはずです。
プロからの提案をもとに、個別で質問・相談を行うこともできます。
また、定期的にオンラインでマネーレッスンも開催されており、興味のあるイベントに無料で参加可能です。
マネーレッスンで基礎知識を身につけ、お金の診断を受けて現状を把握した後、プロに個別相談を申し込む、という使い方もできるでしょう。
匿名・無料で利用できるので、気になった人は始めてみてはいかがでしょうか。
資産運用にあたって、信頼できる相談先を見つけることは重要です。
自分に合った相談先を見つけられれば、ライフプランに合わせて長期的に資産運用をサポートしてもらえる可能性があります。
何から始めたらよいかわからないという人は、ぜひこの記事で紹介した相談先をチェックしてみてはいかがでしょうか。
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