厚生労働省は、7月に「国民生活基礎調査」の結果を公表しました。
国民の生活意識が、過去の調査と比べてどのように変わったか調査しています。
この記事では、物価高による国民の生活意識や、今後の食品値上げの見通しについて解説します。
国民の生活意識は「苦しい」が増加
2023年の生活意識調査によると、全体の59.6%が「苦しい」と回答しています。
出典:厚生労働省「国民生活基礎調査」(以下同)
また、子どものいる世帯は、「苦しい」と回答した割合が最も多く、全体の65.0%にのぼりました。
2022年と比べると、高齢者世帯、児童のいる世帯いずれも苦しいと回答した割合が増加しています。
- 全世帯:8.3ポイント増加
- 高齢者世帯:10.7ポイント増加
- 児童のいる世帯:10.3ポイント増加
生活が苦しい理由は、相次ぐ物価高です。
食品や光熱費、エネルギー価格が高騰したことで、生活が苦しいと感じる世帯が増加したようです。
今後も物価高が続けば、生活が苦しいと感じる世帯は増加するでしょう。
秋の食品値上げラッシュ
帝国データバンクが調査した「食品主要195社価格改定動向調査」によると、食品の値上げは3年連続で1万品目を超える見通しです。
出典:帝国データバンク「食品主要195社価格改定動向調査」
7月の食品値上げは、品目と少なめでしたが、今後、秋に向けて1,000品目を超える食品の値上げが予定されています。
無駄な支出をおさえる方法
秋以降の値上げに備えて、無駄な支出をおさえる習慣をつけておきたいものです。
無駄な支出をおさえる主な方法は、以下の3つです。
- できるだけまとめ買いする
- 買い物リストを作成する
- コンビニでの買い物は避ける
まず、まとめ買いが効果的です。
買い物に行く頻度が増えると、不要なものを購入してしまいがちです。
1週間で買い物に行く回数や、予算を決めて買い物をしましょう。
つぎに、買い物リストの作成が効果的です。
あらかじめ買うものをリスト化しておけば、不要な買い物をする心配はありません。
最後に、コンビニでの買い物を避けるのも有効な方法です。
コンビニは、スーパーに比べて値段が高いので、食費がかさみやすくなります。
今後、食品の値上げで家計が圧迫される世帯が増える可能性が高いと考えられます。
無駄な支出が発生しないように、計画的に家計を管理しましょう。