近年、自家用車の世帯当たり保有台数が減少しています。
一方、カーシェアリング(以下、カーシェア)の車両台数やステーション数は増加しており、街中で見かける機会も多くなりました。
車を購入するのとカーシェアを利用するのでは、どちらがお得なのか気になる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、具体的なケースを想定し、普通車と軽自動車それぞれでシミュレーションします。
【徹底比較】車の購入とカーシェアはどちらがお得?
マネーFix 編集部
マネーFix 編集部は、FP有資格者や「ビジネス書」や「学習参考書」などさまざまなジャンルの編集経験者で構成されています。わかりやすく確かな情報を発信し「人生におけるお金の決断」の判断基準となる、信頼できるメディアを目指します。
カーシェアと購入費用をシミュレーション
車を購入する場合とカーシェアを利用する場合、どちらがお得なのかを具体的にシミュレーションしてみました。
普通車(シエンタ)のケース
まずはトヨタ「シエンタ」を例に、カーシェアと購入の費用を比較します。
車の平均保有期間が7年であることから、同じ車に7年間乗り続けると仮定して、シミュレーションしました。
車の利用条件は以下の通りとします。
【利用条件】
- 近距離での買い物:週3回(1回あたり2時間、6km利用)
- 家族でドライブ:週1回(1回あたり7時間、60km利用)
出典:タイムズカー「料金シミュレーション」をもとに作成(以下同)
普通車(シエンタ)のシミュレーションでは、購入した方がカーシェアよりも安くなりました。
7年間の支払総額の差は約94万円、月に換算すると約1万2000円です。
今回試算したカーシェアには、利用できる車種に「ベーシック」「ミドル」「プレミアム」の3つのクラスがあり、それぞれ料金体系が異なります。
今回例としたシエンタはミドルクラスに相当するため、ミドルクラスの料金と比較しています。
もし、ベーシッククラスの普通車を利用すれば、カーシェアの方が安くなる可能性があります。
軽自動車(N-BOX)のケース
次に、軽自動車であるホンダ「N-BOX」を例に、普通車と同じ条件で比較しました。
こちらは同カーシェアのベーシッククラスの料金との比較です。
軽自動車(N-BOX)のシミュレーションでは、カーシェアの方が安くなりましたが、差額にそれほど大きな差は見られません。
今回は7年でシミュレーションしましたが、長期的に見ると購入した方がさらに安くなり、費用の差は広がるでしょう。
カーシェア・購入に向いている人は?
カーシェアを利用するケースと購入するケース、それぞれに向いている人の特徴を見てみましょう。
カーシェアが向いている人
カーシェアは、以下のような人におすすめです。
- 車の使用頻度が月に数回程度、短時間の人
- 初期費用を抑えたい人
- 都市部に住んでいる人
カーシェアは、月に数回程度の利用であれば購入するよりも経済的です。
また、カーシェアなら利用料金のみで、初期費用を大幅に抑えられます。
さらに、都市部なら近くにステーションがあるため、利用しやすい環境です。
車を購入する方が向いている人
車の購入が向いている人の特徴は以下の通りです。
- 毎日のように車を使う人
- 長距離運転をする機会が多い人
- 長期的にコストを抑えたい人
カーシェアは利用時間や距離に応じて料金が決まるため、長距離運転や頻繁に利用する場合はコストが高くなります。
また、車の購入には初期費用が必要ですが、長期的な支払額を考えるとカーシェアよりも安くなることが多いです。
そのため、1台の車に長く乗る予定がある場合は、購入する方が総合的なコストを抑えられます。
車の購入やカーシェアを検討する際は、いま乗っている車の処分も考慮しなければいけません。
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