近年、さまざまなサービスでサブスクリプション(以下、サブスク)の利用が普及しています。
車の利用方法も多様化しており、購入して所有する以外にも、カーシェアリングやサブスクリプションという選択肢があります。
この記事では、普通車と軽自動車の具体的なシミュレーションを通じて、サブスクと購入した場合の費用を比較します。
車のサブスク vs 購入、どちらが安いかシミュレーション
マネーFix 編集部
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サブスクと購入費用をシミュレーション
車のサブスクとは、毎月定額料金を支払うことで、車を一定期間利用できるサービスです。
購入やリースとは異なり、車両代金、税金、メンテナンス費用などが含まれているため、初期費用を抑えつつ、予算管理しやすいのが特徴です。
車を購入する場合とサブスクを利用する場合の費用を比較してみました。
普通車(ヤリス)のケース
まず、普通車の例として、トヨタ「ヤリス」の費用を見てみましょう。
【条件:車種ヤリスX 1.0L 2WD/年齢35歳以上/利用期間7年】
出典:KINTO「料金比較シミュレーション」をもとに作成
ヤリスに7年間乗る場合、現金一括払いで購入した方がサブスクよりも総額で約19万円安くなることがわかりました。
一方、カーローンで購入したケースの支払総額を見ると、7年経過時点ではサブスクの方が安くなっています。
しかし、ローン完済後も車を所有し続けることができるため、長期的には購入した方が費用を抑えられるでしょう。
軽自動車(N-BOX)のケース
次に、軽自動車の例としてホンダのN-BOXの費用を見てみましょう。
【条件:車種N-BOX〈FF〉/利用期間7年】
出典:HONDA「楽まるごとプラン(楽まる)お支払い例」をもとに作成
N-BOXに7年間乗る場合、現金一括払いで購入した方がサブスクよりも総額約14万円安くなることがわかりました。
同条件でサブスクの利用期間を5年とした場合の差額は約8万円、3年間の差額は約9,000円です。
普通車も軽自動車も、期間が長くなるほどサブスクと購入の支払総額の差は広がる傾向にあります。
サブスク・購入に向いている人は?
車を手に入れる方法として、サブスクと購入のどちらが自分に合っているのでしょうか。
それぞれの特徴と、向いている人について解説します。
サブスクが向いている人
車のサブスクが向いているのは、以下のような人です。
- 初期費用を抑えたい人
- 毎月の支払額を一定にしたい人
- 新しい車に乗りたい人
車を購入する場合、車両代金や登録費用などの初期費用が必要です。
一方、サブスクなら、月額料金と事務手数料程度で契約できます。
また、サブスクの料金にはメンテナンス費用や車検費用が含まれていることが多く、毎月の支払額は一定です。
予算管理がしやすく、車検や自動車税の支払い時期だけ出費が増えたりするのを避けたい人に向いています。
数年ごとに新しい車に乗り換えたい人にもサブスクが合っています。
多くのサブスクの契約期間は3〜7年です。
契約期間が終了したタイミングで、新しい車に乗り換えられるのもサブスクの特徴の1つです。
なお、車のサブスクとカーリースの違いについては、こちらの記事を参考にしてください。
購入が向いている人
車を購入する方が向いているのは、以下のような人です。
- 支払総額を抑えたい人
- 1台の車に長く乗りたい人
- 走行距離が多い人
購入した場合、初期費用やローンの支払いが必要ですが、長期的にはサブスクよりも支払総額を抑えられます。
ローンで購入しても、完済後も車を所有し続けられ、長く乗るほどサブスクとのコスト差は大きくなります。
また、サブスク料金は一定の走行距離を超えると超過料金が発生するため、頻繁に長距離を運転する人は購入した方が割安になるでしょう。
自分に合った方法を選ぶためには、現在の車の価値を知ることも大切です。
いまの車がいくらで売れるかによって、次の車にかけられる費用も変わります。
そこで、「ズバット車買取」などの、車買取サービスを利用して複数業者を比較することをおすすめします。
買取相場の目安がわかるだけでなく、高く買い取ってくれる業者を見つけられるため、次の車の購入資金を増やせるでしょう。
サブスクと購入、どちらを選ぶか迷っている方は、ぜひ一度査定してみてください。
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