2024年5月から再生可能エネルギー発電促進賦課金が引き上げとなり、政府による電気料金補助も5月使用分で終了となりました。
政府は8月から10月にかけて、電気料金の補助を実施することを発表していますが、電気代を節約したいものです。
エアコンの効率を上げ電気代の節約に有効なのは、扇風機とサーキュレーターですが、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、扇風機とサーキュレーターの違いや、場面による使い分けについて解説します。
サーキュレーターと扇風機の違いは?どっちが涼しい?使用場面別に比較
マネーFix 編集部
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サーキュレーターは扇風機代わりになる?
扇風機は、風を直接体に当てることで体感温度を下げ、暑さを和らげてくれます。
広範囲に風を送れますが、風が届く距離はそれほど遠くありません。
一方、サーキュレーターは、部屋の空気を循環させ、部屋全体の温度を均一にするために使用されます。
強力な風を直線的に送り出し、風を遠くまで届けられるのが特徴です。
それぞれ代用できないことはありませんが、直接体に当てるなら扇風機、空気を循環させるならサーキュレーターを使うと効果的です。
サーキュレーターと扇風機の電気代は?
実は、サーキュレーターと扇風機の消費電力に大きな差はありません。
どちらも消費電力は20〜30W程度のものが多く、1時間あたりの電気代は約0.62~0.93円程度です(31円/kWhで算出)。
1日に8時間使用した場合の電気代は約4.96~7.44円、1ヵ月(30日)では約148.8~223.2円となります。
省エネモデルを選べば、さらに電気代を抑えられるでしょう。
シーン別!どっちを使う?
サーキュレーターと扇風機は、使用するシーンに応じて適切に選ぶことで、より効果的に活用できます。
以下のシーンごとに、どちらを使う方が効果的か解説します。
- エアコンとの併用時
- 就寝時
- 洗濯物の部屋干し
エアコンとの併用時は「サーキュレーター」
エアコンと併用する場合は、サーキュレーターがおすすめです。
サーキュレーターはエアコンの風を部屋全体に循環させられるため、温度のムラを防いでエアコンの冷暖房効率を高める効果が期待できます。
サーキュレーターを併用することで、エアコンの設定温度を1~2℃上げても、同じ体感温度を保つことができます。
環境省によると、エアコンの設定温度を1℃上げると約13%の節電になるため、節電効果が期待できるでしょう。
一方、扇風機の風は部屋全体に循環しないため、サーキュレーターほどの効果は見込めません。
就寝時は「扇風機」
就寝時には、体に風を当てて涼しさを感じられる扇風機がおすすめです。
タイマー機能や首振り機能を利用することで、長時間同じ箇所に風が当たるのを防ぐことも可能です。
静音性に優れたモデルを選べば、音による睡眠の妨げも少なくなります。
より涼しさを感じたい場合は、扇風機の前に水を入れて凍らせたペットボトルを置くことで、冷たい空気を送ることができます。
空気中の水分が、凍ったペットボトルの表面に結露となることで、除湿効果もあります。
サーキュレーターだと、風が強すぎる、寒すぎると感じる可能性があります。
サーキュレータを使用する場合は、風が体に当たらないように風向きを調整するとよいでしょう。
洗濯物の部屋干しは「サーキュレーター」
洗濯物の部屋干しには、サーキュレーターが効果的です。
サーキュレーターの風を洗濯物に当てることで、乾燥時間を大幅に短縮できます。
また、部屋全体の空気を動かして湿気がこもるのを防ぎ、カビの発生リスクも低減します。
特に梅雨の時期や雨の日が続くときは、サーキュレーターを使用すれば、部屋干しのストレスを軽減できるでしょう。
サーキュレーターの効果的な設置位置
エアコンと併用してサーキュレーターを使う際は、設置場所や風を送る向きが重要です。
冷房時は、エアコンの下に、エアコンに背を向けるようにサーキュレーターを配置し、平行か少し上向きに風を送ると効果的です。
こうすることで、エアコンから出る冷たい風を、サーキュレーターが取り込み、部屋中に循環させてくれます。
暖房時は、エアコンと対極の位置にサーキュレーターを配置し、上向きに風を送ると効果的です。
これにより、上にたまりがちな暖かい空気を部屋全体に循環させ、温度のムラを解消できます。
扇風機とサーキュレーターは、使用シーンや設置場所に応じて使い分けることで、より快適に夏を過ごせるでしょう。
電気代の節約にもなるので、上手に活用して、夏の暑さを乗り切りましょう。