理想的な家計管理ルールとして知られている「家計の黄金比率」では、手取りの20%を貯蓄に回すのがよいとされています。
しかしMoneyFixが実施したアンケート調査によると、手取りの20%以上を計画的に貯金できているのは3割未満ということがわかりました。
家計の黄金比率を守って計画的に貯蓄をしたいという人には、「先取り貯金」がおすすめです。
この記事では、家計の黄金比率や先取り貯金について解説します。
家計管理のコツは黄金比率を守ること。貯蓄額の理想は収入の20%
マネーFix 編集部
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理想的な貯蓄をできている人は少ない
MoneyFixでは、LINE公式アカウントの友だちを対象に「貯金に関するアンケート調査」を実施しました。
毎月、手取りの何%程度預貯金をしているかについては、「毎月決まった金額で預貯金していない」(32.5%)が最も多く、「10%未満」(21.6%)、「10%~20%未満」(17.6%)と続きました。
手取りの20%以上貯金できている人は3割未満、また3人に1人以上は、毎月決まった金額を貯金していないことがわかりました。
家計の黄金比率で理想的な家計管理をする
家計を上手く管理するための目安として、「家計の黄金比率」というものがあります。
家計の黄金比率は、手取り収入の50%を生活費、30%を娯楽費、20%を貯蓄に充てるという考え方です。
アメリカの上院議員エリザベス・ウォーレン氏が提唱する比率で、世界共通で知られています。
各費用の具体例は、以下の通りです。
- 生活費:食費、家賃(住宅ローン)、水道光熱費、携帯料金など
- 娯楽費:趣味、レジャーなど
- 貯蓄:預貯金、投資など
例えば、手取り月収30万円の場合、以下の通りです。
- 生活費:15万円
- 娯楽費:9万円
- 貯蓄:6万円
娯楽にも予算分配をし、無理なく貯蓄できるのが、家計の黄金比率のメリットです。
黄金比率を月収別にシミュレーション
黄金比率を使って家計を見直した場合、どのような項目にどれくらいの費用を使うことができるのか、手取り月収別にまとめました。
自身の手取り月収を、黄金比で分配してみると、優先して節約した方がよい項目が見えてくるのではないでしょうか。
毎月どのくらい貯蓄すればよいか悩んでいる人は、家計の黄金比率を目安にしてみるとよいでしょう。
先取り貯金で計画的に貯蓄をする
貯蓄をしたいと思っていても、毎月計画的に貯蓄ができないという人におすすめなのが「先取り貯金」です。
先取り貯金とは、給与が振り込まれるタイミングであらかじめ決めた金額を貯蓄専用の口座に預け入れる方法です。
あらかじめ決めた金額を確実に貯蓄に回せるので、ついお金を使いすぎて、今月は貯蓄ができなかったということがなくなります。
収入の20%を貯蓄に回すことが難しいという人でも、まずは5~10%といった金額を先取り貯金して、無理のない範囲で行ってみるとよいでしょう。
また自動で先取り貯金ができる銀行もあるので、手間をかけたくないという人はぜひ活用してみてください。
先取り貯金については、こちらの記事も参考にしてください。
生活費の計算にはアプリがおすすめ
家計の黄金比率に沿って家計管理をしたいと思っても、生活費を計算するのは手間がかかるものです。
ラクに生活費の計算をし、家計を上手に管理するには、家計管理アプリを利用するとよいでしょう。
家計管理アプリは、銀行口座やクレジットカードと連携させることができるため、面倒な入力や計算をすることなく、手軽に家計を把握することができます。
おすすめの家計管理アプリについては、こちらの記事も参考にしてください。
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