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FPがおすすめする、新社会人の給料の使い方。理想の支出割合は?

執筆者:川辺 拓也

【記事執筆】FP川辺 拓也

3,000人を超える顧客からの相談実績をもとに、社会保障制度や家計に必要な金融知識を分かりやすく提供。2級ファイナンシャルプランニング技能士。金融全般から、お金に関する政策まで幅広く専門領域があり、複数の金融メディアに多数寄稿。

新卒社員は、4月末から5月にかけて初任給がもらえる時期です。

初任給の金額はいくらで、生活費以外ではどのような使い方をしているのでしょうか。

この記事では、新卒社員が初任給をどのように使っているかを紹介します。

また、社会人1年目に受け取る給料のFPおすすめの使い方も解説しているので、あわせて参考にしてください。

初任給はいくら?

帝国データバンクが1,050社を対象に「2024年度賃上げ実績と初任給の実態アンケート」を実施しました。
 
出典:帝国データバンク「2024年度賃上げ実績と初任給の実態アンケート」

2024年度の初任給は、「20~24万円」(57.4%)が最も多く、「15~19万円」(33.3%)と続きました。

9割以上の企業の初任給が、「~24万円」という結果でした。

初任給の使い方

次に、初任給の使い方について見てみましょう。

株式会社ジェイックが、新入社員研修の受講者888名を対象に「初任給の使い方に関するアンケート」を実施しました。

出典:株式会社ジェイック「初任給の使い方に関するアンケート」

生活費以外で初任給をどう使いたいかについては、「親/家族へのプレゼント」(75.8%)が最も多く、「趣味」(49.4%)、「自分へのプレゼント」(40.5%)と続きました。

初任給については「家族や自分へのプレゼント」に使いたいという傾向が見られました。

では、2回目以降の給料は、どのように管理するのが理想的なのでしょうか。

【FPおすすめ】給料の使い方

ここからは、FPがおすすめする、新社会人の給料使い方について解説します。

一人暮らしの場合

一人暮らしの場合、家賃や食費など生活費は自分の給料から賄う必要があります。

そのため、支出の割合を適切に管理しないと、生活ができなくなってしまう可能性があります。

理想的なの支出割合は、以下の通りです。

理想の家賃割合は20%程度ですが、住む場所によっては20%程度に収めるのは難しいかもしれません。

その場合、保険料や通信費などで調整するとよいでしょう。

また、給料が少なく、生活が厳しいうちは貯金額を少なくして調整しましょう。

ただし、月5,000円や1万円など少額でも、貯金の癖はつけておくとよいでしょう。

実家暮らしの場合

実家暮らしの場合、家賃や光熱費などを負担する必要がありません。

実家にお金を入れても、一人暮らしの場合と比べると、生活に必要な費用は少なくて済みます。

ソニー生命保険株式会社の「社会人1年目と2年目の意識調査」(2023年2月)によると、社会人1年目に実家に入れた金額の平均は年間13万6944円でした。

月給20万円の場合、給料のおよそ5%を実家に入れている計算です。

給料の5%を実家に入れる場合、理想的な割合は以下の通りになります。

実家暮らしの場合、将来、一人暮らしを始めたり、結婚して実家を出たりすることを想定し、いまのうちから準備しておくとよいでしょう。

お金に余裕があるならば、無駄遣いをせずに、自己投資をしたり、貯蓄額を増やしたりしておくことをおすすめします。

とはいえ、理想的な支出割合は、その人のライフプランによっても変わってきます。

理想的なお金の使い方が知りたい人は、お金の専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)に相談するのもおすすめです。

若いうちにFP相談をしておくと、将来のお金の不安が軽減されるでしょう。

出典
  • 帝国データバンク「2024年度賃上げ実績と初任給の実態アンケート」
  • 株式会社ジェイック「初任給の使い方」

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