春の入学シーズンを前に、子どもにスマホを持たせようと考える家庭も多いでしょう。
中高生だけでなく、小学生からスマホを持たせる家庭も増加傾向があります。
子どもにスマホを持たせれば、その分新たに通信費が発生し、家計の負担が増えます。
この記事では、子どものスマホの契約先と、通信費の節約方法について解説します。
子どものスマホはどのキャリアがお得?通信費を節約するには格安SIMやサブブランドの検討も
マネーFix 編集部
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学割に求めるのは基本料金の割引
株式会社IoTコンサルティングが、10〜60代以上の男女480名を対象に「スマホ学割に関する調査」を実施しました。
出典:株式会社IoTコンサルティング「スマホ学割に関する調査」(以下同)
子どもにスマホを持たせる理由については、「日常連絡手段のため」(416名)が最も多く、「防犯のため」(291名)と続きました。
スマホ学割で最優先したい特典については、「プランの基本料金割引」(434名)が最も多く、2番目の「機種代金割引」(31名)と大きく差が開いています。
初期費用であるスマホ本体の割引よりも、毎月かかるコストを安くしたいという思いが大きいと予想されます。
学割以外にキャリアに求めることについては、「基本料金の安さ」(396名)が最も多く、「家族割引」(323名)と続きました。
新しくスマホを持つ子どもだけでなく、その家族の基本料金も安くしてほしいというニーズが伺えます。
子どものスマホ契約は大手3社が6割以上
子どものスマホを契約するキャリアについては、「ドコモ」(32.7%)が最も多く、次いで「au」(17.5%)でした。
全体の約63%が「大手キャリア3社(ドコモ・au・ソフトバンク)」と回答しています。
そのキャリアを選んだ理由については、「家族でまとめているから」(358名)と回答した人が最も多くなりました。
では、家族でまとめるとどれくらい安くなるのでしょうか?
ドコモの場合、ファミリー割引の条件を満たした回線が2回線なら550円(税込)、3回線以上だと1,100円(税込)が基本料金から割引されます。
ただし、割引されるのは基本料金4,150円〜の「eximo」プランのみです。
その他のプランはファミリー割引が適用されず、月額料金は安くなりません。
通信費を節約する方法は?
同調査結果から、学割や家族割などを利用して、基本料金の安さを求める人が多いことがわかりました。
基本料金を安くする方法の1つとして、格安SIMや大手キャリアのサブブランドの利用が挙げられます。
格安SIMやサブブランドの多くは、基本料金が大手キャリアと比べて低く、料金プランもシンプルです。
例えば、楽天モバイルのプランは「Rakuten最強プラン」1つだけ。
料金はデータ利用量に応じて3段階で変わります。
家族割もあり、適用されれば家族全員の基本料金が月100円安くなります。
高速データ無制限を適用した場合の料金は、家族割が適用されれば月2,880円です。
ほかの大手キャリアで月額料金を安くするには、自宅のネット回線をスマホと同じ会社にしたり、ポイントプログラムを活用したりと、割引条件をクリアしなければいけません。
また、学割の多くは期間限定のため、割引期間終了後に別の安いプランを探す必要が出てきます。
子どものスマホの契約先は、割引が切れたあとの手間や、家族全員の通信費を考慮して検討するとよいでしょう。
大手キャリアだけでなく、格安SIMやサブブランドも候補に入れて通信費を見直せば、大幅な節約が期待できるかもしれません。
- 株式会社IoTコンサルティング「スマホ学割に関する調査」https://economical.co.jp/smartphone/docomo-au-softbank-gakuwari-hikaku/