2024年に新NISAが始まり、証券口座の新規開設数が増えています。
SBI証券では、2024年1月単月で新規口座開設数が約28万件。
過去最高を記録しました。
インフレが進むいま、新NISA開始をきっかけに、貯蓄から投資へと意識や行動が変わり始めているようです。
この記事では、投資初心者が新NISAに感じていることや、おすすめの投資商品について解説します。
新NISAにより行動を変えた人は65% 投資初心者におすすめ商品は?
マネーFix 編集部
マネーFix 編集部は、FP有資格者や「ビジネス書」や「学習参考書」などさまざまなジャンルの編集経験者で構成されています。わかりやすく確かな情報を発信し「人生におけるお金の決断」の判断基準となる、信頼できるメディアを目指します。
新NISA開始で変えたこととは
ウェルスナビ株式会社が、「新NISAに関する意識調査」を実施しました。
出典:ウェルスナビ株式会社「新NISAに関する意識調査」(以下同)
新NISA開始に伴い変えた行動については、「資産運用やNISAに関して情報収集をした」(42.5%)が最も多く、「積立投資を設定した」(25.1%)、「資産運用をする金額を増やした」(20.8%)と続きました。
全体の約65%が、新NISA開始をきっかけに、行動に変化があったと回答しています。
新NISA制度の難しいと感じる点については、「投資する商品の選び方」(45.2%)が最も多く、「投資する額の決め方」(27.2%)、「NISA制度そのもの」(26.0%)と続きました。
投資初心者の約半数が、投資商品の選び方に悩んでいる状況が伺えます。
投資初心者はどんな商品を選ぶのがよいか
同調査によると、新NISAの使い方については「将来のためにコツコツ運用したい」(67.3%)が最も多く、「自分のライフプランにあった形で運用したい」(50.7%)と続きました。
将来の老後資金や教育資金、住宅取得のためにNISAを活用して資産形成したいと考えている人が多いようです。
では、投資初心者は将来のために、どのような商品を選べばいいのでしょうか。
投資初心者は、リスクが低めで、長期的な資産形成に適した商品が向いています。
市場の変動による損失リスクを抑えるため、安定した成長を見込める商品が理想的です。
また、長期的な視点で資産を増やすためには、分散投資が可能な「投資信託」が適しています。
投資初心者は、「つみたて投資枠」で対象となる投資信託から選ぶのがおすすめです。
つみたて投資枠の対象商品は、金融庁が長期積立と分散投資に適した投資信託のみを厳選しています。
選択肢が絞られているため、選びやすくなっています。
投資経験が少なくても金融庁の基準を満たした商品から選べば、リスクを抑えつつ、効率的に資産形成を進められるでしょう。
投資初心者におすすめの商品
つみたて投資枠対象の商品は281本あり(2024年1月30日時点)、投資対象地域で見ると日本国内や米国、新興国や全世界などがあります。
その中から投資初心者におすすめの商品は、「全世界株式に投資するインデックスファンド」です。
インデックスファンドとは、日経平均などの指数の動きと同じ値動きを目指す投資信託です。
市場全体に分散投資できるため、リスク軽減につながります。
さらに投資先を全世界株式にすれば、国際的な分散投資も可能です。
具体的には以下のような商品が挙げられます。
- 楽天・全世界株式インデックスファンド
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
- SBI・全世界株式インデックスファンド
これらのファンドは国際分散を図ることでリスクを抑えると共に、純資産総額が100億円を超えており、安定性と信頼性も兼ね備えています。
投資初心者は、NISAのつみたて投資枠で全世界株式に投資するインデックスファンドを選び、将来のために資産を育てましょう。
何に投資をすればよいかわからない場合は、専門家に相談するのもおすすめです。
こちらの記事も参考にしてください。
- ウェルスナビ株式会社「新NISAに関する意識調査」