新NISAの開始に伴い、昨年後半からNISA口座の開設が増加しています。
いざ投資を始めようと思っても、さまざまな疑問をかかえている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「MoneyFix LINE公式アカウントの友だち」から寄せられた「投資に関する悩み」に答えます。
第7弾では「投資について、誰に相談するのがよい?」という疑問に回答しました。
第8弾は「月収の何%を投資するのがよい?」です。
NISAをやるなら、給料の何割くらいを投資するのがよいですか?
マネーFix 編集部
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投資の金額は「月収の10%未満」が半数以上
MoneyFixが実施した「投資に関するアンケート」によると、「1ヵ月の収入のうち、どの程度投資に回しているか」については、「5%未満」(27.6%)が最も多く、「5%以上10%未満」(27.5%)、「10%以上30%未満」(26.3%)と続きました。
半数以上の人が、「10%未満」と回答しています。
月収に対する割合を具体的な金額で表すと、下表の通りです。
投資する割合は余剰資金で変わる
投資を始める場合、投資によって日常生活に支障をきたさないようにする必要があります。
そのため、月収から生活費などを差し引いたあとに残る、「余剰資金」の範囲で投資を行うことが賢明です。
日々の生活に負担をかけず、無理なく行うことが重要です。
家計の黄金比率は3:5:2
投資に回す金額を検討する際、「家計の黄金比率」を参考にするのもよいでしょう。
家計を上手く管理するための目安として、「50(生活費):30(娯楽費):20(貯蓄)」が黄金比率といわれています。
各費用の具体例は、以下の通りです。
- 生活費:食費、家賃(住宅ローン)、水道光熱費、携帯料金など
- 娯楽費:趣味、レジャーなど
- 貯蓄:預貯金、投資など
どの程度投資をすればよいかわからない人は、月収の20%程度を目安に、預貯金や投資をしてみるとよいでしょう。
月収ごとに、黄金比率にあてはめると、下表の通りです。
投資割合の日米比較
日本銀行調査統計局が2023年8月に公開した「資金循環の日米欧比較」によると、家計の金融資産構成は、以下の通りです。
出典:日本銀行調査統計局「資金循環の日米欧比較」
日本の「家計の金融資産構成」は「現金・預金」(54.2%)が最も多く、「保険・年金・定期保険証」(26.2%)、「株式等」(11.0%)、「投資信託」(4.4%)と続きました。
一方、アメリカは「株式等」(39.4%)が最も多く、「保険・年金・定型保証」(28.6%)、「現金・預金」(12.6%)、「投資信託」(11.9%)と続きました。
株式や投資信託が占める割合は全体の2割未満で、日本で積極的に投資している人はまだ少数派であることが伺えます。
なお、資産運用の相談先については、こちらの記事も参考にしてください。
- 投資に関するアンケート
- 【調査実施会社】株式会社ウェブクルー
- 【調査期間】2023年12月4日(月)~2023年12月10日(日)
- 【調査方法】MoneyFixのLINE公式アカウントでのアンケート
- 【調査人数】816人
- 日本銀行調査統計局「資金循環の日米欧比較」