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「趣味にかけるお金」3万円未満が7割。趣味に使ってよいお金の目安は収入の5%

執筆者:川辺 拓也

【記事執筆】FP川辺 拓也

3,000人を超える顧客からの相談実績をもとに、社会保障制度や家計に必要な金融知識を分かりやすく提供。2級ファイナンシャルプランニング技能士。金融全般から、お金に関する政策まで幅広く専門領域があり、複数の金融メディアに多数寄稿。

消費者庁が発表している「2022年版消費者白書」によると、アイドルやアニメの推し活は、5000億円を超える市場規模があると推定されています。

有名人や特定のキャラクターの応援にお金を使いたいと考える人が、若い世代を中心にひろがっています。

この記事では、「趣味への投資」の実態や、趣味にかける費用の目安について解説します。

趣味に使うお金「3万円未満」が7割

みずほ銀行が、20~50代の720名を対象に「投資に関する調査」を実施しました。

出典:みずほ銀行「投資に関する調査」(以下同)

最も投資している趣味については、「推し活」(27.2%)が最も多く、「旅行」(17.8%)、「食事」(15.0%)と続きました(「その他」を除く)。

また、趣味への月平均投資額については、「1万円~3万円未満」(34.4%)が最も多く、「1万円未満」(33.3%)と続きました。

趣味に使うお金については、「3万円未満」が約7割という結果でした。

推し活を行ううえで「お金の不安がある」と回答した割合は79.2%でした。

理由については、「将来の収入減少の可能性」(52.5%)が最も多く、「月々の貯蓄不足」(46.3%)、「将来の必要な資金が不明確」(45.0%)と続きました。

物価高によって生活費が家計を圧迫しており、経済的な不安を感じている人がいると考えられます。

現在の推し活資金の捻出方法については、67.3%が「節約」と回答しています。

今後検討している捻出方法についても、52.5%が「節約」と回答しました。

とはいえ、節約が上手くいかない場合も想定して、使えるお金の上限額を決めておくことは重要です。

しかし、上限額を決めている割合は27.7%で、3割に満たない結果でした。

では、推し活など趣味に使うお金は、収入の何割程度にしておくのがよいのでしょうか。

趣味に使うお金の目安は収入の5%

総務省が2023年12月に発表した「家計調査」によると、世帯年収別の「教養娯楽費」は下表の通りです。

出典:総務省統計局「家計調査」をもとに作成

年収450万円未満では収入の6~11%、年収450万円以上では収入の4~6%が教養娯楽費に回っていました。

趣味に使うお金の目安は、収入の5%程度ということがわかります。

とはいえ、資産の状況によって、世帯ごとに使える金額は異なります。

無理のない範囲で、お金を使うようにしましょう。

なお、こちらの記事では、推し活のためのお金を貯める「推し貯金」のやり方について解説しています。

出典
  • みずほ銀行「投資に関する調査」
  • 総務省統計局「家計調査」

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