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【郵便サービス値上げ】はがきは63円から85円に。封書は84円から110円に。2024年秋から

執筆者:川辺 拓也

【記事執筆】FP川辺 拓也

3,000人を超える顧客からの相談実績をもとに、社会保障制度や家計に必要な金融知識を分かりやすく提供。2級ファイナンシャルプランニング技能士。金融全般から、お金に関する政策まで幅広く専門領域があり、複数の金融メディアに多数寄稿。

2023年10月1日から、ゆうパックをはじめとする郵便サービス料金が改定されました。

2024年には、はがきや封書の値上げが実施される見通しです。

いわゆる「封書料金」の値上げは、1994年以来となります。

いくら値上げされて、いつから実施される見通しなのでしょうか。

この記事では、郵便はがきや封書の値上げについて解説します。

郵便はがきと封書が値上げへ

総務省は、郵便はがきや封書の値上げの検討を始めました。

はがきについては、現行の63円から85円へ、22円値上げする予定です。

定形郵便物については、重さ50グラム以下の定型封書を110円にする想定です。

現行の料金は、重さ25グラム以下は84円、50グラム以下は94円ですが、110円に統一する見通しです。

その他の郵便物も、およそ3割を目安に料金の値上げをする方向で調整しています。

ただし、郵便物の中でレターパックや速達等の一部郵便物は、値上げ率を低く抑える見通しです。

なお、現行の郵便料金は、下図を参考にしてください。
 
出典:総務省「郵便法施行規則の一部を改正する省令案及び民間事業者による信書の送達に関する法律施行規則の一部を改正する省令案」

はがきや封書の値上げを実施する背景には、郵便サービス利用者の減少があります。

郵便物数は、2001年度の262億通をピークに減少し、2022年度は144億通とピーク時の45%にとどまりました。

今後、はがきや封書の料金に関する法改正が2024年6月に行われ、値上げの実施は2024年秋ごろを予定しています。

ゆうパックの包装用品も値上げ予定

2024年2月から、ゆうパックで使用できる一部の包装用品も値上げされます。

値上げとなる資材は10品目で、値上げ幅は50~250円です。

包装資材ごとの値上げ額は下表を確認してください。

出典:日本郵便株式会社「一部ゆうパック包装用品の販売料金の改定」をもとに作成

値上げの背景には、原材料やエネルギー価格の高騰、サービス利用者の減少などが挙げられています。

郵便局では、ゆうパックの利用料金を10月に値上げしています。

今回の改正にあたって、総務省は、12月19日から2024年1月22日までパブリックコメントを募集しています。

郵便事業の安定的な継続のためには「早期の郵便料金の見直しが必要」としている中で、値上げに対してどのような反応が寄せられるのか、注目が集まります。

なお、10月に実施された値上げについては、こちらの記事「10月から郵便局が値上げ。簡易書留の値上げに伴い、320円切手は手数料無料で交換可能」を参考にしてください。

出典
  • 総務省「郵便法施行規則の一部を改正する省令案及び民間事業者による信書の送達に関する法律施行規則の一部を改正する省令案」
  • 日本郵便株式会社「一部ゆうパック包装用品の販売料金の改定」

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