定期預金金利が100倍に。10年預けたらどうなるかシミュレーションしてみた

執筆者:マネーFix 編集部

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日銀が今年7月に金融政策の変更を発表したことにより、長期金利の上昇が続いています。

長期金利の上昇によって、定期預金の金利にも変化が起きています。

この記事では、定期預金金利の傾向と、定期預金に預けた場合どの程度利益が出るのかについて解説します。

定期預金金利の傾向

10月31日に、日銀が1.0%を超える長期金利の上昇を認める方針を決定しました。

その結果、11月1日の長期金利は2013年5月以来水準となる0.970%まで上昇しました。

長期金利の上昇にともなって、定期預金金利も上昇傾向にあります。

メガバンクと地方銀行の定期預金金利の傾向は、以下の通りです。

メガバンク

日銀の政策変更を受けて、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行は、定期預金金利を引き上げました。

10年物の定期預金金利を、0.002%から0.2%へ100倍に引き上げています。

これは2012年以来、約11年ぶりの金利水準に戻したことになります。

また、りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、みなと銀行の4行も、5年物の定期預金の金利を0.07%引き上げました。

これまでの35倍の金利で、16年ぶりの水準です。

このようにメガバンクの定期預金金利は上昇傾向にあります。

地方銀行

日本経済新聞社の調査によると、全国の地方銀行の4割以上が定期預金金利を引き上げています。

メガバンクが定期預金金利の引き上げを行ったことを受けて、地方銀行も顧客獲得のために定期預金金利を引き上げる傾向があります。

例えば、百十四銀行は、5~10年の定期預金の金利を50~100倍に引き上げています。

「スーパー定期」「大口定期預金」「財形預金」などが対象で、5~9年は0.1%、10年は0.2%としました。

香川銀行は、預入期間が5年の「スーパー定期」「スーパー定期300」「大口定期」について、0.002%から0.1%に引き上げました。

七十七銀行は、5年の定期預金金利を、これまでの35倍にあたる0.07%に引き上げました。

金利100倍になると利息はいくら増えるのか

定期預金は、投資と違って元本が保証されるため、確実に貯蓄することができます。

しかし、これまでは低金利の影響を受けて、定期預金にお金を預けても資産はほとんど増えない状況でした。

金利上昇が相次ぐ定期預金ですが、お金を預けることでどれほど利息が出るのかシミュレーションしてみましょう。

100万円を10年間定期預金に預けた場合について、定期預金金利上昇前(0.002%)と上昇後(0.2%)で比較しました。

【定期預金金利上昇前(0.002%)】
・満期時の定期預金金額:100万160円
・税引き前利息:200円
・税引き後利息:160円

【定期預金金利上昇後(0.2%)】
・満期時の定期預金金額:101万5951円
・税引き前利息:2万16円
・税引き後利息:1万5951円

金利が100倍になったことで、受け取れる利息が1万5791円増えました。

今後の動向は?

日銀は、消費者物価が安定的に2%程度上昇していくことを目標にしています。

2%の物価上昇が安定的になると、日銀はマイナス金利政策を撤廃する可能性があります。

マイナス金利政策が撤廃されれば、今後も定期預金金利が上昇していく可能性があります。

定期預金は、株や投資信託とは異なり元本が保証されています。

これまでの低金利だと、資産を増やすことができず、定期預金にお金を預けるメリットがありませんでした。

しかし、今後定期預金の金利が上がれば、安心して資産を増やすための、魅力的な商品の1つとなるでしょう。

NISAと定期預金を併用するなどして、うまく資産形成をしていくことがおすすめです。

なお、こちらの記事「【初心者向け】資産運用とは|種類や知っておきたいポイントをわかりやすく解説」では、さまざまな資産運用の方法について解説しています。

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