年末調整は年に1度の手続きです。
しっかりと確認をして提出したつもりでも、あとから間違いに気づく場合もあるでしょう。
また提出後に扶養親族が変更になったり、年収に変更があったりする可能性もあります。
書類を提出後であっても、勤務先が源泉徴収票を発行する前であれば、訂正できる可能性があります。
この記事では、年末調整の書類の訂正方法について解説します。
年末調整の書類は提出後でも訂正が可能?源泉徴収票の発行前なら訂正できる可能性あり
マネーFix 編集部
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年末調整の書類は提出後でも訂正できる
年末調整に関する書類の記載内容に不備があったり、添付書類に不備があったりした場合、勤務先に書類を提出したあとであっても訂正してもらうことは可能です。
ただし会社側で訂正できるのは、勤務先が源泉徴収票を発行するまで、または給与支払報告書の提出期限である翌年1月末日までです。
会社が年末調整に関する業務を外注している場合、訂正ができない可能性もあります。
もし不備や間違いがあっても対応できるよう、余裕をもって提出するようにしましょう。
不備や間違いに気づいた場合は、すぐに年末調整の担当者に報告するようにしましょう。
書類の訂正方法
年末調整や控除に関する書類の間違いに気づいた場合、勤務先の担当部署に申し出ることで書類を返してもらえます。
また、会社が間違いに気づいて修正を依頼してくる場合もあります。
書類が戻ってきたら、間違っている箇所をよく確認しましょう。
訂正箇所に二重線をし、訂正印を押し、正しい情報を記載します。
訂正したら、速やかに再提出しましょう。
期限内に訂正できなかった場合は確定申告が必要
期限内に訂正ができなかった場合であっても、確定申告で正しい情報を申告すれば問題ありません。
年末調整は、所得税を申告する手続きを会社が代わりに行ってくれるものなので、最終的に自分で確定申告すれば大丈夫です
ただし、年末調整で間違えた書類を提出したまま、確定申告もしていないと、追加徴税などのペナルティを受けたり、控除を正しく受けられなかったりする可能性があります。
年末調整で訂正ができなかった場合は、必ず2月16日から3月15日の期間内に確定申告をするようにしましょう。
年末調整では控除や扶養家族関連で特に間違いが発生しやすいです。
記載内容や各種控除の条件、必要書類をしっかり確認しましょう。
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