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資産運用にはポートフォリオが重要。リスク別の組み合わせ例をFPが解説

執筆者:川辺 拓也

【記事執筆】FP川辺 拓也

3,000人を超える顧客からの相談実績をもとに、社会保障制度や家計に必要な金融知識を分かりやすく提供。2級ファイナンシャルプランニング技能士。金融全般から、お金に関する政策まで幅広く専門領域があり、複数の金融メディアに多数寄稿。

効果的な資産運用をするには、ポートフォリオの作成が重要になります。

ポートフォリオとは、金融資産の配分や組み合わせのことです。

この記事では、資産運用においてポートフォリオを組む際の注意点や、リスク別の組み合わせ例について解説します。

自分でポートフォリオを組むのは難しい?

株式会社バイアンドホールドは、資産運用を行っている30~50代の3,000人を対象に「資産運用とポートフォリオに関するアンケート調査」を実施しました。

出典:株式会社バイアンドホールド「資産運用とポートフォリオに関するアンケート調査」(以下同)

資産運用の際にポートフォリオを組むことを意識している割合は、45%となっています。

どのようにポートフォリオを組んでいるかについては、「自分で組んでいる」(65%)が最も多く、「ネットや本の情報を参考にしながら自分で組んでいる」(34%)、「金融機関や投資のプロの意見を参考にしながら自分で組んでいる」(17%)と続きました。

ポートフォリを組んでいる人は、基本的には「自分で組んでいる」傾向が伺えます。

一方、ポートフォリを組むことを意識していない理由については、「自分でポートフォリを組むのは難しい」(32%)が最も多く、「特に理由はない」(24%)、「ポートフォリオの趣旨がよくわからない」(19%)と続きました。

ポートフォリオを組むうえで重要なこと

ポートフォリオを考える場合は「予算」と「目標」を明確に設定しましょう。

  • 予算:資産運用を行うための必要な資金
  • 目標:将来いくら貯めるかの目標

また、ポートフォリオを考える際は「リスク許容度」の把握も必要になります。

リスク許容度:リターンがどれくらいマイナスになっても許容できるかの度合い

リスク許容度が把握できていないと、実際に組み込む資産の配分が決められません。

「予算」「目標」「リスク許容度」は、ポートフォリオを適切に組むうえで重要です。

リスク別の組み合わせ例

ポートフォリオの組み合わせとして、リスク別に3つのパターンを紹介します。

  • ローリスク・ローリターン
  • ミドルリスク・ミドルリターン
  • ハイリスク・ハイリターン

ローリスク・ローリターン

ローリスク・ローリターンのポートフォリオは、年利1~3%を目指す組み合わせになります。

定期預金や保険、国債・債券を中心に組み合わせましょう。

組み合わせ例

  • 現金:35%
  • 定期預金:30%
  • 保険:20%
  • 国内債券:10%
  • 投資信託:10%

ミドルリスク・ミドルリターン

ミドルリスク・ミドルリターンのポートフォリオでは、年利3~5%の利回りを目指します。

国内株式や投資信託を中心に組み合わせます。

組み合わせ例

  • 国内株式:20%
  • 投資信託:20%
  • 外国債券:10%
  • 不動産:50%

ハイリスク・ハイリターン

ハイリスク・ハイリターンのポートフォリオは、年利5%以上の利回りを目指します。

外国株式や国内株式を中心に組み合わせます。

組み合わせ例

  • 外国株式:50%
  • 国内株式:25%
  • FX:10%
  • 不動産投資:10%
  • 暗号資産:5%

これらの組み合わせ例は、あくまでも一例です。

実際にはそれぞれのリスク許容度や資産状況、目標金額によって異なります。

初めて投資をする人は、どのように組み合わせればよいかわからない人もいるでしょう。

自分でポートフォリを作る自身がない人は、ファイナンシャルプランナー(FP)などの専門家に相談することをおすすめします。

資産運用のおすすめ相談先については、こちらの記事「資産運用の相談先でおすすめはどこ?」も参考にしてください。

出典
  • 株式会社バイアンドホールド「資産運用とポートフォリオに関するアンケート調査」

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