老後の生活や日々の趣味をはじめ、豊かなライフプランを設計するためには、お金が必要です。
しかし、お金を貯めようと思っても、なかなか貯められず悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
この記事では、お金が貯まらない理由についての調査結果を紹介し、どうすればお金を貯められるようになるかケースごとに解説します。
お金が貯まらない理由TOP3は「収入が少ない」「支出が多い」「計画性がない」。ケースごとの対策をFPが解説
【記事執筆】FP川辺 拓也
3,000人を超える顧客からの相談実績をもとに、社会保障制度や家計に必要な金融知識を分かりやすく提供。2級ファイナンシャルプランニング技能士。金融全般から、お金に関する政策まで幅広く専門領域があり、複数の金融メディアに多数寄稿。
お金が貯まらない理由
株式会社ビズヒッツが500人を対象に「お金が貯まらない理由に関する意識調査」を実施しました。
出典:株式会社ビズヒッツ「お金が貯まらない理由に関する意識調査」
お金が貯まらない理由は、「収入が少ない」(134人)が最も多く、「必要な支出が多い」(86人)、「計画性がない」(83人)と続きました。
「収入が少ない」「収入が不安定」以外は、支出に関する項目でした。
ここからは、トップ3の理由に対する解決策を紹介します。
お金が貯まらない人への解決策
お金を貯めるための大前提として、収入と支出のバランスを把握しましょう。
「何に」「いくら」使っているのかが明確になっていないと、どのような出費に気を付けるべきか曖昧になります。
お金の使い方がわかれば、どのような対策を取るべきか明確になります。
「収入が少ない」人がお金を貯められる方法
収入が少ない人がお金を貯めるには、以下の2つの方法が考えられます。
- ちょっとした買い物を控える
- 収入を増やす
支出を抑えるには、家計を把握したうえで、ランチ代を節約したり、衝動買いを控えたりしましょう。
ちょっとした買い物を控えるには「つもり貯金」がおすすめです。
例えば、毎日ペットボトルのお茶を1本購入している場合、買ったつもりになって、その分を貯蓄に回せば月約5,000円貯めることができます。
また、後述する「サブスク」「通信費」「保険料」などを見直す方法も取り入れてみてください。
「収入を増やす」方法としては、副業をして本業とは別に収入を得るか、転職を検討しましょう。
「必要な支出が多い」人がお金を貯められる方法
必要な支出が多いと感じている人は、その支出が本当に必要かどうかを考えましょう。
例えば、「サブスク」「通信費」「保険料」などは見直してみると、本当に必要ではない場合もあります。
見直しのポイント
- サブスク:同じようなサービスを複数契約していないか
- 通信費:スマホの使用量に対して適切なプランか。余計なオプションはついていないか
- 保険料:同じような保障が重複していないか
有料動画配信サービスや、スマホの有料アプリを解約するのが最も手軽な方法です。
また、通信費や保険料は、会社によっても料金プランが異なるので、比較して乗り換えも検討しましょう。
「計画性がない」人がお金を貯められる方法
計画性がない人は、「先取り貯金」のような、強制的に貯蓄ができる仕組みを作るとよいでしょう。
収入から必要な金額を先に差し引いて、余った分を生活費に充てる方法です。
「先取り貯金」以外には、「貯蓄型の保険」もおすすめです。
毎月の保険料として強制的に引き落とされるので、計画性がない人でも確実にお金を貯めることができます。
もし、計画的にお金を貯めたいと思っていても、行動に移せていない人は口座を分けて管理してみるのも試してみてください。
計画性がない人は、お金をいくらまで使うのかが、明確にできていない可能性があります。
そのため、目的別にお金を管理することで、使うお金の「見える化」が有効です。
具体的には、「生活費に回す口座」「貯蓄をするための口座」「趣味や旅行などに使う口座」などに分けて管理するとよいでしょう。
上記で挙げた方法のどれが適しているかは、人によって異なります。
1つのやり方だけを取り入れるのではなく、複数の方法を組み合わせてお金を貯めていくと効果的でしょう。
とはいえ、自分にとって最適な方法がどれかわからない人もいるでしょう。
そのような場合は、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談してみることをおすすめします。
こちらの記事「ファイナンシャルプランナーに家計相談|あなたの家計を改善するための方法」も参考にしてください。
- 株式会社ビズヒッツ「お金が貯まらない理由に関する意識調査」