2024年1月から新しいNISAが始まります。
新しいNISAの開始に合わせて、投資を始めてみようと考えている人もいるのではないでしょうか。
2024年1月からNISAを利用するには、2023年中に制度の内容を理解し、準備を進めておくことをおすすめします。
この記事では現行NISAと新しいNISAの違いや、2023年中にやっておくべきことについて解説します。
新しいNISA開始まで4ヵ月。2023年中にやっておくべきことは?


マネーFix 編集部
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新しいNISAの魅力と変更点
ウェルスナビ株式会社は、投資初心者・未経験者2,060名を対象に「新しいNISAに関する意識調査」を実施しました。
出典:ウェルスナビ株式会社「新しいNISAに関する意識調査」
新しいNISAの魅力については、「非課税保有期間が無期限になる」(65.2%)が最も多く、「年間投資枠が拡大する」(44.5%)、「非課税保有限度額が、全体で1,800万円になる」(37.0%)と続きました。
非課税保有期間、年間投資枠、非課税保有限度額についての、現行NISAと新しいNISAの違いは下表の通りです。
非課税保有期間の無期限化
新しいNISAでは、非課税保有期間が無期限になります
非課税保有期間とは、分配金と譲渡益を非課税で受け取れる期間です。
年間投資枠の拡大
現行制度では、「一般NISA」と「つみたてNISA」の併用ができなかったため、年間の投資上限は一般NISAの120万円でした。
新しいNISAでは、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」併用が可能になり、年間投資枠が合計360万円になります。
非課税保有限度額の拡大
非課税保有限度額も大幅に増加します。
新しいNISAでは、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」で合計1800万円まで保有することができます。
このほかにも変更点があるので、確認しておくようにしましょう。
新しいNISAの変更点は、こちらの記事「知っておきたい新NISA制度のメリット」を参考にしてください。
新しいNISA開始までにやっておくべきこと
新しいNISA開始までにやっておくべきことは、以下の通りです。
- 新しいNISAについて理解する
- 利用する金融機関を決める
- NISA口座を開設する
- 投資額や銘柄を決めておく
新しいNISAについて理解する
制度を利用するにあたっては、制度の内容を正確に理解しておく必要があります。
概要はこの記事でも解説しましたが、詳細については金融庁のWebサイト等で確認し、しっかり理解しておくようにしましょう。
利用する金融機関を決める
NISA制度を利用できる口座数は1人あたり1口座のみです。
複数の金融機関を利用することができないので、利用する金融機関を決めておきましょう。
なお、現行制度のNISAを利用している場合は、自動的に新しいNISA口座が開設されます。
金融機関の変更も可能です。
金融機関の切り替えには時間がかかるので、変更する場合は、2023年中に手続きを済ませておきましょう。
NISA口座を開設する
NISA口座を開設していない人は、NISA口座を開設しておきましょう。
先述の通り、すでに口座を持っている場合、自動的に新しいNISA口座に切り替わります。
2024年からNISAをはじめようと思っている人でも、2023年中に口座を開設しておくことをおすすめします。
投資額や銘柄を決めておく
ある程度の投資額や、どの銘柄に投資するかを検討しておくとよいでしょう。
金融機関によって、取り扱っている銘柄が異なるので、情報を収集し、投資したい銘柄を取り扱っている金融機関を選択するのもよいでしょう。
2024年1月からスタートするのであれば、2023年中に投資先を決めておくのが得策です。
- ウェルスナビ株式会社「新しいNISAに関する意識調査」