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50代の平均貯蓄額は1199万円。1割は3000万円超も、3割は貯蓄ゼロ

執筆者:マネーFix 編集部

マネーFix 編集部

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50代になると、老後の生活の資金について不安を感じる人も増えてくることでしょう。

中には、「ほかの50代はどのくらい貯蓄をしているのだろう」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。

金融広報中央委員会の調査によると、50代の約3割は「1000万円以上」の貯蓄がある一方、約3割は「貯蓄ゼロ」ということがわかりました。

また、10人に1人以上は3000万円以上の貯蓄ができているようです。

この記事では、50代の貯蓄の実態について紹介します。

50代の貯蓄額の平均値と中央値

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」によると、50代の貯蓄額の平均値と中央値は以下の通りです。

  • 平均値:1199万円
  • 中央値:260万円

(金融資産を保有していない世帯を含む)

50代の貯蓄額の平均値は1000万円を超えているものの、中央値は平均値を大幅に下回っています。

貯蓄できている人とできていない人が二極化していることが伺えます。

世帯人数別の貯蓄額

次に、世帯人数別の貯蓄額を見てみましょう。

2人以上世帯と単身世帯の平均値と中央値は以下の通りです。

2人以上世帯

  • 平均値:1253万円
  • 中央値:350万円

単身世帯

  • 平均値:1048万円
  • 中央値:53万円

単身世帯における貯蓄額の格差が大きく、平均値が中央値の約20倍となっています。

貯蓄額別の割合

次に貯蓄額別の割合を見ていきましょう。

貯蓄額別の割合は下表の通りです。

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」をもとに作成

約3割が「貯蓄ゼロ」

貯蓄額の割合については、「1000万円以上」(30.1%)が最も多く、「金融資産非保有」(28.4%)、「100万円未満」(9.9%)と続きました。

1000万円以上貯蓄できている人が約3割いる一方、「貯蓄ゼロ」の人も約3割いることがわかります。

また、貯蓄額が300万円未満の割合が約半数にのぼっており、思うように資産形成ができていない実態が伺えます。

10人に1人以上は3000万円以上貯蓄できている

貯蓄額が1000万円以上の中でも、3000万円以上貯蓄ができている人の割合は10.5%でした。

10人に1人以上は3000万円以上の貯蓄ができているようです。

仮に、新卒(23歳)から貯蓄を始めて、59歳までの36年間で3000万円以上の貯蓄をするには、年間約83.4万円以上、月約7万円以上、貯蓄に回している計算になります。

50代から貯蓄や資産運用を始めても老後のための資産形成ができる

貯蓄がゼロ、または老後に向けて十分に貯蓄ができていないという人は、これまで紹介した貯蓄に関するデータを参考に、目標金額を設定してみるとよいでしょう。

例えば手取り年収600万円の場合、毎月10万円(手取りの約20%)貯蓄できると、8年4ヵ月で1000万円の貯蓄が可能です。

また、NISAを利用し、月10万円を利回り3%でつみたて投資すれば、10年間で約1397万円になり、平均値以上の資産形成も可能です。

仮に50歳で貯蓄がゼロであっても、計画を立てて、貯蓄や資産運用へ取り組めば、老後のための資産形成をすることは十分できます。

詳しくはこちらの記事「NISAは50歳から始めても遅くない。老後資金が貯められるかシミュレーション」も参考にしてください。

出典
  • 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」

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