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意外と知らない?自分の年金額の調べ方。50歳未満は「ねんきん定期便」では老後の受給額がわからない

執筆者:マネーFix 編集部

マネーFix 編集部

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令和5年の年金額は昨年に比べて、67歳以下の人は2.2%、68歳以上の人は1.9%引き上がっています。

報道などから、平均的な年金額を目にすることはありますが、年金の受給額は人によって異なります。

「自分がいくら年金をもらえるのか把握していない」「どうやって調べるのかわからない」という人もいるのではないでしょうか。

この記事では、自分の年金額の調べ方について解説します。

令和5年度の年金額

令和5年4月からの年金額は以下の通りです。

国民年金(老齢基礎年金[満額])

  • 67歳以下:6万6250円
  • 68歳以上:6万6050円

厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む年金額)

  • 22万4482円

※平均標準報酬43.9万円で40年間就業した場合に受け取る年金の給付水準

もらえる年金額は、現役時代の年収や納付した年金保険料により変わるため人によって異なります。

厚生労働省の「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金と厚生年金の平均受給月額は以下の通りでした。

  • 国民年金:約5万6000円
  • 厚生年金:約14万6000円

老後の生活を考えるにあたって、自分がどの程度年金をもらえるのか把握しておくことは重要です。

ここでは、自分の年金額の調べ方について解説します。

自分の年金額の調べ方

年金額の調べ方は大きく分けて以下の2種類があります。

  • ねんきん定期便で調べる
  • ねんきんネットで調べる

「ねんきん定期便」は、これまでに納付した年金保険料に基づいて将来の年金見込額(年間)が記載されています。

「ねんきんネット」は、給与や国民年金保険料の支払い方式などの情報を設定して、将来の年金受給額(月額)をシミュレーションできます。

ねんきん定期便で調べる

「ねんきん定期便」は、国民年金や厚生年金の加入者宛てに毎年誕生月に郵送されるはがきです。

35歳、45歳、59歳の人には年金加入記録が記載された封書、それ以外の人には以下の内容が記載されたはがきが送られます。

  • 直近1年間の国民年金や厚生年金の加入状況
  • 累計年金保険料の支払額
  • 年金支給見込額


記載内容は、「50歳未満」か「50歳以上」かで異なります。

50歳未満の場合


出典:日本年金機構「令和5年度「ねんきん定期便」50歳未満定期便(表)」

「最近の月別状況です」の部分で、直近1年間の国民年金や厚生年金の加入状況を確認できます。

出典:日本年金機構「令和5年度「ねんきん定期便」50歳未満定期便(裏)」

「これまでの加入実績に応じた年金額」の部分で、年金の受給見込額を確認できます。

50歳未満の人の場合、同じ条件で年金保険料の納付を続けた場合に、65歳以降受け取れる年金額については確認することができません。

50歳以上の場合


出典:日本年金機構「令和5年度「ねんきん定期便」50歳以上定期便(裏)」をもとに修正

50~59歳の場合、いまと同じ納付状況が60歳まで継続したときにもらえる年金見込額を確認することができます。

60~64歳の場合、それまでの加入実績から試算した見込額が記載されます。

ねんきんネットで調べる

50歳未満の人で、将来自分が受け取る年金額をシミュレーションしたい場合、ねんきんネットを利用しましょう。

ねんきんネットは、利用者が自分の年金情報を確認できるオンラインサービスです。

ねんきんネットでできることは主に以下の通りです。

  • 年金記録の確認
  • 将来の年金見込額のシミュレーション
  • 電子版「ねんきん定期便」の内容確認
  • 「年金振込通知書」や「年金支払通知書」の確認 ほか


ねんきんネットの「かんたん試算」では、現在と同じ条件で年金保険料の納付を続けた場合に、65歳以降に受け取れる年金額(月額)を計算することができます。

また、「詳細な条件で試算」では、「今後の収入の変化」や「受給開始年齢」など条件を細かく設定したうえで、将来の年金支給額を試算することができます。

なお、老後資金については、こちらの記事「老後資金はいくら必要?貯蓄方法やポイント」も参考にしてください。

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