帝国データバンクの「食品主要195社 価格改定動向調査」によると、7月の値上げ品目は3,566品目にのぼり、そのうち4割が「パン」となっています。
6月30日の時点で、値上げ品目数が2022年の累計数を超えており、生活や家計への圧迫もしばらく続くといえるでしょう。
こうした状況を受け、ビジネスパーソンの節約志向はどのように変化しているのでしょうか。
この記事では、ビジネスパーソンのランチ代の実態やランチ代の節約方法について解説します。
サラリーマンのランチ代、平均は1日400円。物価高で「食べない」選択をする人も
【記事執筆】FP川辺 拓也
3,000人を超える顧客からの相談実績をもとに、社会保障制度や家計に必要な金融知識を分かりやすく提供。2級ファイナンシャルプランニング技能士。金融全般から、お金に関する政策まで幅広く専門領域があり、複数の金融メディアに多数寄稿。
ビジネスパーソンのランチ代実態
株式会社エデンレッドジャパンは、一般社員300名に対して「ビジネスパーソンのランチ実態調査2023」(2023年5月)を実施しました。
出典:株式会社エデンレッドジャパン調べ「ビジネスパーソンのランチ実態調査2023」(以下同)
物価高や値上げによるランチ代の変化については、全体の38.3%が「ランチ代が減った」「やや減った」と回答しています。
ランチ代の平均は1日400円で、昨年と比べて36円減少していることがわかります。
また、「勤務日にランチを食べないことがある」と回答した割合は全体の25.3%でした。
「勤務日にランチを食べないことがある」人のうち、週4回以上食べない人の割合は27.6%で、2022年の調査結果に比べて19.9ポイント増加しました。
次に、ランチ代を節約する方法を確認していきましょう。
ランチ代の節約方法
ランチ代の節約方法は、次の4つです。
- 夕食の一部を残して弁当として持参
- 主食だけ持参しておかずだけ購入
- コンビニには行かずスーパーを利用
- 朝食をしっかり食べてランチを食べない
弁当は外食費がかからないため、節約法として高い効果が期待できます。
ただし、毎日弁当を作るのは手間がかかるので、慣れるまでは大変かもしれません。
まずはごはんやパンなど主食だけを持参して、おかずだけ購入するのもおすすめです。
おかずの購入は、できればコンビニではなくスーパーを利用すると良いでしょう。
コンビニと比べて、スーパーの方が安く買える可能性が高いからです。
思い切ってランチを食べない日を作り、読書や勉強などの時間に充てても良いかもしれません。
ただし、空腹で集中できないと、午後からのパフォーマンスにも影響するので、無理は禁物です。
節約をしたいけど、どうやってランチ代を節約するか検討している人は、これらの方法を試してみてください。
食費の節約は、すぐに始められるため、効果を実感しやすいというメリットがあります。
そのほかの食費の節約方法については、こちらの記事「失敗しない食費の節約術」も参考にしてみてください。
- 株式会社エデンレッドジャパン調べ「ビジネスパーソンのランチ実態調査2023」