6月から大手電力会社による値上げが実施され、エアコンの使い所や暑さ対策に頭を悩ませている人もいるのではないでしょうか。
パナソニック株式会社の調査によると、使い方の工夫で最も節電につながりそうな家電として、多くの人がエアコンと回答しています。
この記事では、電気代値上げに関する実態と、エアコンを使わず部屋を涼しくする方法について紹介します。
ペットボトルと扇風機で、除湿と冷却。エアコンを使わなくても涼しくなる方法を紹介


マネーFix 編集部
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電気代の値上げと節電できそうな家電に関する実態
パナソニック株式会社は、全国の20〜60代の男女1,716人を対象に「電気料金値上げによる家計への影響と家電での節電対策」に関する調査を実施しました。
電気料金の値上げがどの程度家計に影響を与えるか
出典:パナソニック株式会社「電気料金値上げによる家計への影響と家電での節電対策」(以下同)
電気料金の値上げが家計に与える影響については、「大きくなりそう」(40.2%)が最も多く、「とても大きくなりそう」(32.2%)、「どちらかというと、大きくなりそう」(18.6%)と続きました。
全体の9割以上が大きくなりそうと回答しており、電気代値上げの影響を懸念している人が多いことが伺えます。
使い方の工夫で最も節電につながりそうな家電は
使い方の工夫で最も節電につながりそうなに家電については、「エアコン」(63.6%)が最も多く、「テレビ」(8.7%)、「冷蔵庫」(8.7%)と続きました。
エアコンの主な節電方法として「設定温度を上げる」、「省エネできるエアコンに買い換える」などが挙げられます。
エアコンや各家電別の節電方法についてはこちらの記事「【電化製品別】電気代の手軽な節約方法」も参考にしてください。
エアコンを使わず部屋を涼しくする方法
エアコンを使う時間が少ないほど節電効果が見込めます。
ここでは、「エアコンを使わず」部屋を涼しくする方法を3つ紹介します。
扇風機の前に凍ったペットボトルを置く
扇風機の前に水を入れて凍らせたペットボトルを置くことで、冷たい空気を部屋に循環させることができます。
また、空気中の水分が、凍ったペットボトルの表面に結露となることで、除湿効果もあります。
冷たい空気の循環と除湿対策の双方が期待できます。
ただし、涼しくなるのは扇風機の風が届く範囲なので、部屋全体の室温を下げることはできません。
遮光カーテンを利用する
遮光カーテンは名前の通り、外からの光を遮断するカーテンです。
光と共に熱も遮断できるので、普通のカーテンより部屋の温度上昇を抑えられます。
また、エアコンで冷えた部屋の状態を保ちやすいので、エアコンの利用機会を減らすことにつながる可能性があります。
ペパーミントの香りで体感温度を下げる
ペパーミントの香りには体感温度を約4度下げる効果があると言われています。
人間の体には、「冷感受容体」という冷たさを感じる機能があります。
これがペパーミントの主成分である「l-メントール」に反応し、体感温度を下げることができます。
エアコンを使わずに涼しくする方法を紹介しました。
一定の効果はありますが、気温によっては、これらの方法だけで部屋を涼しくするのは難しいでしょう。
そのため、ほかの方法と併用して利用することがおすすめです。
あくまでも補助的な方法と考え、決して無理をしないようにしてください。
エアコンの節電方法についてはこちらの記事「夏のエアコン代。節約するには使う前の準備が重要」も参考にしてみてください。
熱中症にはくれぐれも気をつけましょう。
- パナソニック株式会社「電気料金値上げによる家計への影響と家電での節電対策」