資産運用と一口にいっても、さまざまな種類や方法があります。ボーナスを活用した資産運用で、初心者でも取り組みやすい方法としては、例えば財形貯蓄、従業員持株会、NISA、iDeCo、個人向け国債などが挙げられます。
ボーナスを資産運用するなら、特に以下の2点を意識してみましょう。
- NISAやiDeCoで税制優遇を受ける
- 初心者は投資信託で分散投資する
NISAやiDeCoで税制優遇を受ける
NISA(少額投資非課税制度)とiDeCo(個人型確定拠出年金制度)は、どちらも国が資産運用を促進するために用意した税制優遇制度です。
- NISA:投資で得た利益に税金がかからなくなる制度
- iDeCo:将来の年金を用意するための制度
NISAを利用すると、通常は投資利益に対して20.315%かかる税金が非課税になるメリットがあります。2024年1月から大幅に拡充され、「新NISA」とも呼ばれています。
iDeCoは、NISAよりもさらに強力な税制優遇が認められている制度ですが、原則として60歳まで引き出せないという制限があります。
いつでも自由にお金を引き出せることを重視するならNISA、高い節税効果や老後資金確保を目指すならiDeCoの利用を検討してみましょう。2つの制度を併用することも可能です。
初心者は投資信託で分散投資する
資産運用には、株式、不動産、金、FX、貯蓄型保険など、さまざまな種類があります。その中でも特に投資初心者に向いているのが投資信託です。
投資信託とは、投資家から集めたお金を、運用のプロ(ファンドマネージャー)が株式や債券などさまざまな資産に分散して投資する金融商品です。自分で各国の経済動向や各企業の財務などを分析したり、最適な配分を考えて資産を振り分けたりしなくても、プロにお任せで投資できる点が魅力です。
資産運用にはリスクがつきものです。しかし、投資する国や資産、タイミングなどを1つに限定せず分散させる分散投資を行うことで、そのリスクを軽減させることができます。投資信託に定期的に投資して積み立てていく方法は、初心者でも分散投資を実践しやすいです。
投資信託には、NISAを利用して投資することができます。投資初心者の場合は、NISA口座を開設し、投資信託に投資をするのがおすすめです。