1年で100万円を貯めるにはさまざまな手段が考えられます。「100万円は実現可能な金額なのか?」「ボーナスなしでも1年で100万貯める?」「何から始めてよいかわからない」と悩む人もいるでしょう。
1年間で100万円を貯めるのは十分可能ですが、容易なことではありません。
- 100万円の貯金をしている人の割合
- 1年で100万円を貯める方法
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マネーFix 編集部
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1年で100万円を貯めるにはさまざまな手段が考えられます。「100万円は実現可能な金額なのか?」「ボーナスなしでも1年で100万貯める?」「何から始めてよいかわからない」と悩む人もいるでしょう。
1年間で100万円を貯めるのは十分可能ですが、容易なことではありません。
100万円以上の貯蓄がある人はどれくらいいるのでしょうか?厚生労働省のデータを引用しながら紹介します。
100万円以上の貯蓄がある人の割合について、2人以上世帯、単身世帯に分けて紹介します。
年代別に見ると2人以上世帯、単身世帯いずれのケースにおいても、年代が上がるほど100万円以上の貯蓄を保有している世帯の割合が大きくなる傾向があることがわかります。
年代 | 100万円未満 (金融資産非保有含) |
100万円以上~ | 無回答 |
---|---|---|---|
20代 | 55.6% | 41.6% | 2.9% |
30代 | 37.3% | 59.9% | 2.6% |
40代 | 37.2% | 58.8% | 3.8% |
50代 | 33.7% | 61.8% | 4.6% |
60代 | 26.9% | 70.2% | 2.9% |
70代 | 24.6% | 72.8% | 2.7% |
年代 | 100万円未満 (金融資産非保有含) |
100万円以上~ | 無回答 |
---|---|---|---|
20代 | 64.7% | 33.7% | 1.8% |
30代 | 50.9% | 46.3% | 2.8% |
40代 | 50.6% | 45.8% | 3.7% |
50代 | 51.1% | 45.7% | 3.3% |
60代 | 36.5% | 61.0% | 2.5% |
70代 | 33.5% | 65.1% | 1.2% |
収入別でも、2人以上世帯、単身世帯共通して収入が高いほど100万円以上の貯蓄を保有している割合が大きいことがわかります。なお、単身世帯の1200万円以上は極端な数値になっていますが、これは母数が少ないためと考えられます。
収入 | 100万円未満 (金融資産非保有含) |
100万円以上~ | 無回答 |
---|---|---|---|
300万円未満 | 49.6% | 46.2% | 4.2% |
300万~500万円未満 | 33.9% | 63.6% | 2.5% |
500万~750万円未満 | 26.1% | 71.3% | 2.7% |
750万~1000万円未満 | 18.8% | 77.6% | 3.6% |
1000万~1200万円未満 | 17.5% | 80.5% | 2.0% |
1200万円以上 | 15.9% | 81.2% | 2.9% |
収入 | 100万円未満 (金融資産非保有含) |
100万円以上~ | 無回答 |
---|---|---|---|
300万円未満 | 53.6% | 44.3% | 2.1% |
300万~500万円未満 | 88.9% | 59.5% | 1.8% |
500万~750万円未満 | 21.5% | 75.0% | 3.5% |
750万~1000万円未満 | 15.4% | 84.7% | 0.0% |
1000万~1200万円未満 | 16.7% | 83.4% | 0.0% |
1200万円以上 | 40.0% | 53.3% | 6.7% |
次に、平均的な預貯金額を見ていきましょう。
2人以上世帯、単身世帯共通で、概ね年代が上がるほど、また収入が高いほど金融資産保有額、預貯金額も多くなる傾向があります。
年代 | 金融資産保有額 | 預貯金 |
---|---|---|
20代 | 214万円 | 121万円 |
30代 | 526万円 | 246万円 |
40代 | 825万円 | 356万円 |
50代 | 1253万円 | 508万円 |
60代 | 1819万円 | 834万円 |
70代 | 1905万円 | 814万円 |
年代 | 金融資産保有額 | 預貯金 |
---|---|---|
20代 | 176万円 | 87万円 |
30代 | 494万円 | 218万円 |
40代 | 657万円 | 250万円 |
50代 | 1048万円 | 374万円 |
60代 | 1388万円 | 691万円 |
70代 | 1433万円 | 570万円 |
収入 | 金融資産保有額 | 預貯金 |
---|---|---|
300万円未満 | 598万円 | 300万円 |
300万~500万円未満 | 1052万円 | 503万円 |
500万~750万円未満 | 1226万円 | 562万円 |
750万~1000万円未満 | 1787万円 | 657万円 |
1000万~1200万円未満 | 2556万円 | 982万円 |
1200万円以上 | 3575万円 | 1376万円 |
収入 | 金融資産保有額 | 預貯金 |
---|---|---|
300万円未満 | 682万円 | 313万円 |
300万~500万円未満 | 796万円 | 364万円 |
500万~750万円未満 | 1988万円 | 641万円 |
750万~1000万円未満 | 3054万円 | 1119万円 |
1000万~1200万円未満 | 4428万円 | 1453万円 |
1200万円以上 | 3984万円 | 1865万円 |
貯蓄ゼロの世帯の割合は、2人世帯、単身世帯共通で年代が上がるほど、あるいは年収が高くなるほど低くなる傾向があります。
年代 | 2人以上世帯 | 単身世帯 |
---|---|---|
20代 | 35.7% | 42.1% |
30代 | 23.9% | 32.4% |
40代 | 26.1% | 35.8% |
50代 | 24.4% | 39.6% |
60代 | 20.8% | 28.5% |
70代 | 18.7% | 28.3% |
収入 | 2人以上世帯 | 単身世帯 |
---|---|---|
300万円未満 | 36.1% | 38.3% |
300万~500万円未満 | 23.0% | 25.2% |
500万~750万円未満 | 17.9% | 15.0% |
750万~1000万円未満 | 13.1% | 12.8% |
1000万~1200万円未満 | 12.2% | 16.7% |
1200万円以上 | 13.0% | 33.3% |
1年間で100万円を貯めるには、どうしたらよいのでしょうか?
ボーナスなしの場合、毎月の収入から約8.4万円の貯蓄を捻出する必要があります。
厚生労働省「毎月の勤労統計調査令和5年2月分結果速報等」によると、夏と冬のボーナスの平均はいずれも約39万円です。ボーナスをすべて貯蓄に回す場合、残り22万円を毎月の収入から捻出すればよいことになります。月に直すと貯蓄に回すべき金額は約1.9万円です。
ボーナスなしで1年100万円を貯めるのは少し難しく感じるかもしれませんが、ボーナスを貯蓄に回せば十分可能といえるでしょう。
また、ボーナス全部ではなく一部を貯蓄に回して、毎月の貯蓄額をもう少し増やす方法も考えられます。上手にボーナスを活用して、貯蓄額年間100万円を目指しましょう。
1年で100万円を貯めるためのコツは、以下の通りです。
毎月の収入をすべて普通預金の口座に入れておくと、すぐに引き出せるので、ついお金を使ってしまう可能性があります。
生活費はいつでも引き出しができる普通預金口座、5年後に車を購入するための貯蓄は定期預金の口座、老後資金は証券口座など、目的にあわせて口座を使い分け、お金をすぐに引き出せない仕組みを作っておくとよいでしょう。
しかし給与振り込み口座から、各口座にお金を移すと、その都度手数料がかかることがあるため注意が必要です。月に一定回数まで手数料が無料で利用できる金融期間などもあるため、上手に活用しましょう。
先取り貯金とは、毎月の収入からあらかじめ決まった金額を貯金に回し、残った金額でやりくりをする貯蓄方法です。
一般的には、収入から生活費や娯楽、趣味などの費用を引いて残った金額を貯蓄に回しますが、先取り貯金の方が貯蓄は貯まりやすいといわれています。
先取り貯蓄は、財形貯蓄や積立預金などを活用して給与から自動的に天引きさせるようにするとさらに効果的です。例えば1年で100万円を貯めたいのであれば、ボーナスを夏と冬で20万円ずつ貯蓄して、残りの60万円は毎月5万円ずつ財形貯蓄を活用して貯める方法があります。
先取り貯金を成功させるには、以下のポイントを押さえることが重要です。
先取り貯金専用の口座を開設することで、貯蓄と生活費を明確に分けることができ、使いすぎるのを防ぐことができます。
先取り貯金におすすめの銀行口座については、以下の記事で詳しく解説しています。
◆先取り貯金を成功に導くやり方!おすすめの銀行口座も紹介
年間100万円の貯蓄を成功させるためのコツは、以下の通りです。
1年で100万円貯めるためには、毎月コツコツと貯蓄を積み上げていかなければなりません。貯蓄をする過程で挫折しないよう、「100万円で海外旅行に行く」「1年後の開業資金にする」など、お金を貯める目的を明確にすることが大切です。
また目標額に近づいていく過程をグラフなどで視覚的に確認できるようにしていけば、貯蓄のモチベーションアップにもつながります。
家計簿をつけておくと、何に、いくら使ったかが一目でわかります。定期的に過去の家計簿を確認して、支出を抑える方法はないか、無駄な買い物はなかったかなど振り返りをすることで、家計の改善にもつながるでしょう。
「すべての支出を記録しないと気が済まない」など、完璧主義に陥ってしまうと、長続きしない傾向があります。挫折しないよう、まずは収支を確認して、自身の支出の傾向を把握するよう心がけましょう。
近年では、操作が簡単で使いやすい家計簿アプリなども増えているのでおすすめです。
固定費とは家賃やスマートフォンの通信料、生命保険料など毎月の支払い額が定額、あるいはほぼ定額の支出のことです。
こうした固定費の見直しは、契約変更をするなど手間がかかります。しかし一度見直せば、あとは何もしなくても見直し効果が継続します。
一方、食費や趣味など毎月の支払額が異なる支出のことを変動費といいます。少しでも安くするために、特売を実施している小売店を探し回るなど、労力の割に見直しの効果は大きくありません。
支出の見直しは固定費を優先的に進めるとよいでしょう。
ある程度のお金が貯まってきたら、資産運用を始めるのもおすすめです。代表的な資産運用方法としては次のようなものが挙げられます。
資産運用は預貯金よりも大きくお金を増やせる可能性がありますが、元本割れするリスクがあります。また投資の利益が出ても、利益に対して約20%の税金がかかります。NISAやiDeCoなど運用益に税金がかからない制度を活用して、効率的にお金を増やすことも検討してみましょう。
1年で100万円貯めるのは大変な努力が必要です。しかし、せっかく貯めた100万円をそのままにしておくのはもったいないですよね。
100万円の運用方法はさまざまですが、まずは自分のリスク許容度に合った方法を選ぶことが重要です。
それぞれの特徴を理解して、自分に合った運用方法を選びましょう。
具体的な運用方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
◆100万あったらどう増やす?初心者におすすめの運用方法
1年間で100万円を貯めることは十分可能ですが、容易ではありません。挫折せずにコツコツと地道に積み立てていくためには、貯蓄の目標を明確にすることが大切です。
そのうえで、目的にあわせて口座を分ける、先取り貯蓄を活用するなどコツを抑えてお金を貯めることで、より確実に100万円を貯められるようになるでしょう。
1年間で100万円が貯まったら、投資信託や株式投資など資産運用に挑戦してみるのもおすすめです。
下記の記事を参考にして、100万円をさらに増やしてください!
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