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趣味にお金を使いすぎ?20代はどのようにお金のやりくりをしている?

執筆者:マネーFix 編集部

マネーFix 編集部

マネーFix 編集部は、FP有資格者や「ビジネス書」や「学習参考書」などさまざまなジャンルの編集経験者で構成されています。わかりやすく確かな情報を発信し「人生におけるお金の決断」の判断基準となる、信頼できるメディアを目指します。

20代は体力があり、自由に使えるお金も多いため、趣味を楽しむ最適な時期の1つといえます。「趣味」といっても、人によって種類やそれにかける出費はさまざまです。

「趣味にお金を使いすぎていないか」「趣味にかけるお金はなるべく減らさずに貯蓄したい」という人もいるのではないでしょうか。

趣味を楽しみつつ貯蓄をするためには、出費に優先度をつけることが重要です。

この記事では、20代が趣味と貯蓄を両立する方法の解説や、インタビューを紹介します。

この記事でわかること
    • 趣味にかけるお金の目安
    • 趣味と貯蓄を両立する方法

趣味にかけるお金の目安はどれくらい?

食費や家賃、保険医療費など、出費の種類はさまざまです。趣味にかけるお金はどれくらいが適切なのでしょうか。

総務省統計局が発表している「家計調査」によると、2022年の1世帯当たりの1ヵ月の支出の割合は以下の通りです。

項目 支出割合
食料 26.04%
住居 8.32%
光熱・水道 8.35%
家具・家事用品 3.98%
被服及び履物 3.13%
保険医療 4.94%
交通・通信 13.68%
教育 2.99%
教育娯楽 9.63%
その他の消費支出 18.93%
出典:総務省統計局「家計調査/家計収支編 総世帯 年報 第1-2表」

趣味・娯楽の費用にあたる「教養娯楽」は9.63%です。一般的に、趣味にかける金額の目安は月収の5~15%といわれています。

博報堂生活総研「生活定点1992-2022」によると、「現在、何にお金をかけていますか?」という質問に対して「趣味」と回答した人の割合は20代が最も高く、43.8%です。では、20代はどのような趣味に、いくら費やしているのでしょうか。

20代の趣味とは?

総務省統計局の「令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果」によると、20代の趣味上位3位は以下の通りです。

1位:CD・スマートフォンなどによる音楽鑑賞(84.4%)
2位:映画館以外での映画鑑賞(テレビ・DVD・パソコンなど)(75.0%)
3位:スマートフォン・家庭用ゲーム機などによるゲーム(74.8%)

出典:総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果」(n=11,735)

10代から80代の全体で見ても、趣味上位3位は20代と同じでした。

20代は趣味にいくら使っている?

「趣味にお金をかけている」という20代は実際に何にいくら使っているのでしょうか。

20代の金銭感覚についての意識調査 2023」によると、趣味や遊びなど、生活費以外に使っている金額の1ヵ月平均は2万564円で、「今年、お金を使ったもの・ことのうち、一度の支払額が最も高額だったもの」の1位は「旅行・レジャー」で13万4260円でした。上位10位は以下の通りです。

順位 お金を使ったもの・こと 平均(円)
1位 旅行・レジャー 13万4260円
2位 241万4789円
3位 3万9333円
4位 エステ・美容(脱毛含む) 30万548円
5位 パソコン 18万125円
6位 ゲーム 2万4993円
7位 携帯電話・スマートフォン 10万9719円
8位 12万5565円
財布 6万4261円
10位 アクセサリー 20万1591円
出典:20代の金銭感覚についての意識調査

ここからは、趣味とそれにかけるお金についてインタビューした内容を紹介します。

ゲーム、ポケモンカード収集、有料セミナーの受講が趣味の社会人1年目

趣味はゲーム、ポケモンカード収集、有料セミナーを受講することです。お金をかけているものは有料セミナーの受講です。

有料セミナーはお金に関する情報を得るために受講しています。実家が内装系の自営業をしていて、仕事に来る人たちの話題はお金に関するものが多かったです。仕事を手伝う際に、話の輪に入るためにお金についての知識をインプットしていました。

社会人になり、学生時代よりセミナー参加の頻度は減ったものの、いまでも時折参加しています。

趣味にお金をかけるために資産運用をしている社会人2年目

趣味は色々あります。読書、ボードゲーム、コンピュータゲーム、アニメ鑑賞などさまざまです。時間やお金を最も割きたい趣味はボードゲームです。

ボードゲームは再販されにくいため、買えるときに買っておく必要があります。中古で売られること自体まれですが、すぐには買わずに相場と比較しています。購入する際のマイルールは、「相場より高いものを買う場合、2,000~3,000円程度までは許容する」というものです。

社会人になって始めた趣味は女装体験、サバイバルゲーム、合コンに参加することです。学生時代に比べて自由に使えるお金が増えたため、いままで自分が体験したことのないことを体験したい!という思いから、色々な世界に飛び込んでいます。

社会人になってやめた趣味は、ソーシャルゲームです。以前は、お金も時間もかなり浪費してしまっていたのですが、社会人になってやりたいことが増えたためやめました。

趣味にかけるお金は、月に6万円以内と決めています。毎月6万円近くまで使うことはなく、趣味の出費が少ない月は2万円以内に収まることもあります。ただし、時には予算の6万円を超える出費になることもあるため、その場合は使わなかった月のお金を使うようにしています。

旅行とライブに行くことが趣味の社会人2年目

趣味は、テニス、野球観戦、映画鑑賞、ライブ、旅行、YouTube、ゲームです。

お金がかかる趣味はテニス、ライブ、旅行です。テニスは道具を新しくするための出費がありますが、出費の頻度は少ないです。一方で、最もお金を使う趣味はライブです。チケット代だけでなく、会場に行くための交通費やグッズ購入の出費があります。ただ闇雲にグッズを購入するのではなく、買い逃すと後悔しそうなものや実用性も兼ね備えたものであれば購入するようにして、浪費を防いでいます。

年間で60~70回ライブに行くことが趣味の社会人3年目

趣味は、お笑いや音楽のライブ、観劇です。

どのジャンルにも推しがいますが、比較的ライトな推し活をしています。社会人になって自由に使えるお金が増えたことで、推しだけでなく少し気になる人がいるというだけでライブのチケットを買うようになり、年間60~70回くらいライブに行くようになりました。チケットや交通費への出費が多く、グッズを買うことはあまりありません。

趣味にいくら使うかという予算は特になく、出費も月によって増減します。多い月は10万円程度になることもありますが、家計簿をつけて出費を把握するようになったのが2023年の夏頃からなので、把握できていないだけでもっと使ってしまっている月もあったかもしれません。

大好きなアイドルや俳優、声優、キャラクターなどをさまざまな形で応援する、「推し活」や「オタク活動」。しかし、応援するには何かとお金が必要になります。

こちらの記事では、推し貯金のやり方やお金の管理におすすめのアプリを紹介します!

趣味と貯蓄を両立するためにみんなは何をしている?

「趣味にお金を使いすぎている自覚があるため節約をしたい」や、「趣味にお金をかけたいが、将来のことを考えるとある程度お金を貯めたり増やしたりしたい」と考える人もいるのではないでしょうか。

一般的に、20代がお金を貯める方法の例は以下が挙げられます。

  • 貯蓄用の口座を開設する
  • 家計簿をつける
  • 収支の見直し
  • 資産運用

では、実際に趣味にお金をかけている20代はどのような対策をしているのでしょうか。「節約」と「預貯金・投資」について、リアルな声を紹介します。

節約
  • 以前は好きなアーティストのライブに行く際にグッズを全種類購入していたが、いまは買うグッズを絞っている(社会人4年目/女性)
  • 固定費を見直したり、食費や服飾費などの出費を削ったりして趣味にかけるお金を捻出している(社会人2年目/男性)
  • 数駅であれば歩いて交通費を浮かせる(社会人3年目/女性)
  • 遠くに移動する場合、新幹線ではなく夜行バスを使う(社会人3年目/女性)

趣味の出費のうち節約できる部分は節約したり、趣味にかけるお金を捻出するために生活費を削ったりしているという声がありました。むやみやたらに節約するのではなく、節約すべき箇所や出費の優先順位をつけることで無理なく効果的な節約をしているようです。

預貯金・投資
  • 普段からお金を使わないので自然とお金が貯まっているが、将来の備えのために預貯金だけでなく財形貯蓄もするようにしている。(社会人2年目/男性)
  • 新卒1年目の夏頃に、現金をそのまま置いておくのはもったいないと感じ、財形貯蓄とつみたてNISAを始めた。預貯金はせず、貯蓄を行って趣味で使うための資金にしている。(社会人2年目/男性)
  • 学生時代から口座を分けての貯金ができないタイプだったため、財形貯蓄を活用し先取りかつすぐに引き出しできないようにしている。貯めたお金の使い道は定めていないが、趣味の出費で不足分を補うことが多い。(社会人3年目/女性)

預貯金や投資の目的はさまざまで、「趣味にお金をかけるため」という人もいれば、「将来の備えのため」という人もいました。そもそも趣味でお金を使いすぎてしまう人は、財形貯蓄のように先取りで貯蓄ができ、すぐに引き出しできないような制度の活用が適していると考えられます。

まとめ

インタビューでは、「趣味にお金をかけたい」という目的から資産運用をしたり、日頃から節約したりしている人がいることがわかりました。ただ漠然と節約するのではなく、優先度をつけて出費を抑えることで無理なく節約することと趣味を楽しむことを両立できるようです。

趣味への出費に限らず、今後の生活に備えて預貯金や資産運用を普段からしておくことも大事です。財形貯蓄やNISAといった制度を有効活用し、資産を増やすことも検討してみましょう。

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