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車を持たない方が賢い?車なしの生活のメリット・デメリットを徹底解説!

執筆者:マネーFix 編集部

マネーFix 編集部

マネーFix 編集部は、FP有資格者や「ビジネス書」や「学習参考書」などさまざまなジャンルの編集経験者で構成されています。わかりやすく確かな情報を発信し「人生におけるお金の決断」の判断基準となる、信頼できるメディアを目指します。

インフレが進む中、家計の負担の1つになっているのが車の維持費です。ガソリン代も高止まりしており、車にかかるお金は切実な課題です。

車を持たない生活にすれば、固定費が節約でき、家計に余裕が生まれます。考え方によっては、車を手放すのも賢い方法といえます。「車を手放したらいくらぐらい浮くの?」「車がない生活は不便ではない?」という疑問を持つ人もいるでしょう。

この記事では、車を持たないことで得られるメリットについて解説します。車の維持費に悩みを抱えている人は、車を持たない生活について考えてみてはいかがでしょうか。

この記事でわかること
  • 車を持たない生活のメリット
  • 車を持たないことでお金がいくら貯まるか
  • 車がなくても困らない人の特徴

車を持たない生活のメリット

車を持たない生活のメリットは、以下の通りです。

  • 車の購入代金や維持費がかからない
  • 交通事故のリスクを低減できる
  • 車のメンテナンスの手間がなくなる
  • 渋滞や駐車場を探すことのストレスから解放される
  • 移動時間を有効活用できる
  • 日常的に運動する習慣が身につく

車の購入代金や維持費がかからない

車を持たないことによる大きなメリットは、車の購入代金や維持費が一切かからないことです。

新車を購入する場合、車種やグレードにもよりますが、数百万円の資金が必要になります。中古車であっても、数百万円の費用がかかるケースは少なくありません。

さらに、維持費には以下のような費用が含まれます。

  • 自動車税
  • 自動車保険料
  • 車検費用
  • ガソリン代
  • 駐車場代
  • メンテナンス費用(オイル交換、タイヤ交換など)

これらの費用は、年間で数十万円になることもあります。乗る頻度が多い、駐車場代が高いなどの場合は、100万円を超える場合もあるでしょう。

車を持たないことで、これらの費用をすべて節約できるため、家計への負担を大幅に軽減することが可能です。

交通事故のリスクを低減できる

車を持たない生活を送ることで、交通事故に巻き込まれるリスクを大幅に低減することができます。

交通事故に遭うと、怪我や入院、治療費などの費用負担だけでなく、精神的な負担も負うことになります。また、後遺症が残ってしまう可能性もあります。車を持たないことで、これらのリスクを回避できる点はメリットといえるでしょう。

車のメンテナンスの手間がなくなる

車を所有している場合、定期的なメンテナンスが不可欠です。オイル交換、タイヤ交換、車検など、さまざまなメンテナンスが必要となり、時間と手間がかかります。

車を持たない生活では、これらのメンテナンスの手間や費用から解放されます。

渋滞や駐車場を探すことのストレスから解放される

特に都市部では、通勤時間帯や週末のレジャーシーズンには、渋滞に巻き込まれることが頻繁にあります。渋滞に巻き込まれると、目的地への到着が遅れるだけでなく、精神的なストレスにもなります。

また、駐車場を探すのにも、時間と労力を要します。繁華街などでは満車になっていることも多く、駐車場を探すのに苦労するケースもあるでしょう。

車を持たない生活では、これらのストレスから解放されます。公共交通機関を利用すれば、渋滞の影響を受けずに目的地までスムーズに移動できます。

移動時間を有効活用できる

車に乗っている間は、運転に集中する必要があり、ほかのことはできません。

一方、電車やバスなどの公共交通機関を利用すれば、移動中に読書をしたり、スマートフォンで仕事や勉強をしたり、あるいは単にリラックスしたりと、さまざまなことができます。

移動時間を有効活用することで、より充実した1日を送ることが可能になるでしょう。

日常的に運動する習慣が身につく

車に乗る機会が減ることで、必然的に歩く機会が増えます。最寄りの駅まで歩いたり、自転車に乗ったりするなど、日常的に軽い運動をする機会が増えるでしょう。

その結果、健康維持や体力向上に繋がり、心身ともに健康的な生活を送ることができるようになります。

マイカーのある生活のメリット

ここまで、車を手放すメリットについて説明してきましたが、もちろんマイカーにはさまざまなメリットもあります。車を手放すことを検討する際には、マイカーがある生活のメリットも考慮することが大切です。

  • いつでも車を利用できる
  • プライベート空間を確保できる
  • 大きな荷物を運びやすい
  • 運転することを楽しめる

いつでも車を利用できる

急な用事や、緊急事態が発生した場合、車があればすぐに移動することができます。レンタカーやカーシェアでは、予約枠が埋まっていて利用できないケースもあるので、この点はメリットといえるでしょう。

また、公共交通機関では、発着時刻が決まっていたり、乗り換えが必要になったりするため、時間がかかる場合があります。

自分の車があれば、自分のペースで自由に移動できるため、緊急時にも対応しやすくなります。

プライベート空間を確保できる

車内は、自分だけのプライベート空間として利用できます。移動中に音楽を聴いたり、電話をかけたり、リラックスしたりと、自分の好きなように過ごすことができます。

特に、人混みが苦手な人や、静かな環境で過ごしたい人にとっては、車内は貴重なプライベート空間となるでしょう。

大きな荷物を運びやすい

車があれば、大きな荷物も簡単に運ぶことができます。旅行や引っ越し、買い物の際などに、大きな荷物を運ぶ必要がある場合は、車があると便利です。

公共交通機関では、荷物のサイズや重量に制限が設けられていることがあります。車であれば、そのような制限も受けることなく、自由に荷物を運ぶことができます。

運転することを楽しめる

車に乗ることが好きで、運転することが趣味という人もいるでしょう。車に乗ることで、気分転換になったり、ストレス解消になったりします。

車好きの人にとっては、車を手放すことは、大きなストレスに繋がる可能性もあるので注意が必要です。

車を持たないことでお金が貯まる理由

車を持たない生活にすると、車にかかる費用が節約できるため、お金が貯まる家計に近づきます。

車にかかる費用には、主に以下のものが挙げられます。

車にかかる費用 平均月額費用
車の購入費用 3万円(※1)
任意保険料 5,300円(※2)
税金・自賠責保険 3,900円(※3)
ガソリン代 7,000円(※4)
車検・メンテナンス費用 4,000円
駐車場代 1万円
合計 6万200円
(※1)一般社団法人日本自動車工業会「2023年度乗用車市場動向調査」を元に平均購入価格264万円、平均保有期間7年で計算
(※2)損害保険料率算出機構「自動車保険の概況2023年度」を元に自家用乗用車の保険料を台数で割って計算
(※3)普通車(総排気量1.5L、重量1.5t)で自動車税・重量税・自賠責を計算
(※4)燃費性能20km/L、ガソリン174円/Lで計算

車の種類や地域によって異なりますが、節約できる金額は平均月6万円です。年間72万円、20年間だと1440万円にもなる金額です。

なお、MoneyFixでは車の費用に関してアンケート調査を実施しました。維持費の傾向など、詳しい調査結果は【独自調査】車の購入は一括払い?ローン?駐車場代・ガソリン代・保険料など維持費はいくら?で解説しているので参考にしてください。

浮いた維持費を積立投資するといくらになる?

車を持たないことで節約できたお金を積立投資に回すと、将来の資産形成に役立てることができます。

例えば、年間72万円の維持費が節約できたとすると、10年で720万円、20年で1440万円ものお金が貯まります。このお金を、投資信託や個別株などの積立投資に回すことで、複利効果によってさらに大きな資産を築くことが期待できます。

下表は、年間50万円を積立投資した場合のシミュレーションです(年利5%で計算)。

期間 積立金額 運用益 合計
10年 720万円 212万円 932万円
20年 1440万円 1466万円 2466万円
出典:金融庁「つみたてシミュレーター

20年間積立投資をすると、2466万円もの資産を築くことができることがわかります。

もちろん、投資にはリスクが伴うことを理解しておく必要があります。しかし、車を持たないことで節約できるお金を有効活用することで、将来の生活をより豊かにできるでしょう。

車がなくても困らない人の特徴

車がなくても困らない人の特徴について紹介します。これらに当てはまるようなら、車を手放しても困らずに済む可能性があります。

  • 公共交通手段が充実している
  • 生活圏内は自転車や徒歩で移動できる
  • 子どもの送迎や親の介護に車が不要

公共交通手段が充実している

車を持たなくても生活できるかどうかは、住んでいる地域における公共交通機関の充実度が大きく影響します。

電車やバスなどの公共交通機関が頻繁に運行しており、主要な場所へのアクセスが容易であれば、車のない生活も現実的でしょう。特に、大都市圏や主要都市近郊などでは、公共交通機関が充実しているため、車なしで生活する人が多く見られます。

生活圏内は自転車や徒歩で移動できる

生活圏が狭く、主要なスポットへ自転車や徒歩で移動できる距離なら、車のない生活は比較的容易です。

スーパーやコンビニ、病院、学校など、日常生活に必要な施設が徒歩圏内にある場合は、車がなくても不便さを感じることは少ないでしょう。

子どもの送迎や親の介護に車が不要

子育て中や、高齢の親の介護をしている場合、習い事への送迎、病院への通院などに車が必須だと考える人もいるかもしれません。しかし、習い事の場所が公共交通機関でアクセスできる距離であれば、車がなくても送迎は可能です。

また、高齢の親の介護についても、デイサービスや介護タクシーなどを利用することで、車を所有しなくても対応できるケースがあります。

使用頻度が少ないならカーシェア・レンタカーもあり

車の使用頻度が少ないのなら、カーシェア(カーシェアリング)やレンタカーを利用するという方法もあります。ここでは、カーシェアとレンタカーについてメリットを解説します。

カーシェアのメリットと向いている人

カーシェアとは、必要なときに必要なだけ車を借りて利用するサービスです。

カーシェアのメリットは、以下の通りです。

  • 車の購入費用がかからない
  • 保険料やガソリン代がかからない
  • 24時間いつでも使える
  • 10~15分単位で利用できる
  • 車のメンテナンスをしなくてよい
  • スマホ1つで借りられる

空車さえあれば24時間いつでも使えて、わずかな時間でも気軽に借りられるのがカーシェアの魅力です。子どもの送迎や、買い物など、ちょっとした用事に活用できるのは便利でしょう。

レンタカーのメリットと向いている人

レンタカーは、旅行や帰省など、一定期間だけ車を借りる際に便利なサービスです。

レンタカーのメリットは、以下の通りです。

  • 都市部以外にもある(カーシェアは都市部にしかない)
  • 乗り捨てができる(カーシェアはできない)
  • 対面、電話で車を手配してもらえる(カーシェアはネットのみ)
  • 長期で利用しやすい

カーシェアも長期間借りることは可能ですが、2日以上となると、空いている車を探すのが結構大変です。その点、レンタカーであれば、お店が車を手配してくれるので、長期間の利用も容易でしょう。

車を持たない生活に関するよくある質問

  • 車を持たずに生活すると、本当に不便ではないですか?

    住んでいる地域やライフスタイルによって異なりますが、公共交通機関やシェアリングサービスなどが充実している地域であれば、それほど不便さを感じることはないでしょう。

    一方で、地方都市や郊外など、公共交通機関が少ない地域では、移動に時間がかかったり、選択肢が限られたりする可能性があります。田舎に住んでいて車が必須という人もいるでしょう。

  • 緊急時や、大きな荷物を運ぶ必要がある場合はどうすればいいですか?

    緊急時には、タクシーやバス、電車などの公共交通機関を利用したり、家族や友人に頼ったりしましょう。大きな荷物を運ぶ場合は、レンタカーや運送サービスを利用する方法もあります。

  • 車を持たないことで、仕事に支障が出たりしないでしょうか?

    仕事の内容や勤務地によって異なります。営業職など、顧客先を頻繁に訪問する仕事では、車があると便利です。しかし、オフィスワークや、公共交通機関でアクセスできる範囲で仕事ができる場合は、車がなくても問題ないでしょう。

まとめ

車を持たない生活は、家計の負担を軽減する一方で、移動手段の制限や緊急時の対応といった課題もあります。

車を持たない生活が向いているかどうかは、個々の状況によって大きく異なります。住んでいる地域、ライフスタイル、仕事内容、家族構成など、さまざまな要素を考慮して判断する必要があります。

車を所有せずに、必要なときだけカーシェアやレンタカーを利用する方法もあります。この記事を参考に、車を手放した方が賢いかどうか検討してみてください。

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