車検費用の平均相場はいくら?費用の内訳や安くする方法

執筆者:マネーFix 編集部

【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩

一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。

車を所有し続けるには、定期的に車検を受けなければなりません。「車検費用の相場はいくら?」「車検費用を安くする方法は?」といった疑問を持つ人もいるでしょう。

車検にかかる費用相場は、軽自動車が5万~10万円、普通自動車が7万~17万円といわれています。

ただし、車の重量や年式、車検の依頼先によって金額が異なります。この記事では、車検にかかる費用相場や価格を抑える方法を紹介します。

この記事でわかること
  • 車検費用の相場
  • 車検費用の内訳
  • 車検費用を抑えるコツ

車検を受けるのは義務

車検とは、自動車が国の安全基準を満たしているかを定期的にチェックするための検査です。車検は道路運送車両法で義務付けられ、新車購入から3年目に初回検査、以後2年ごとに以下の項目を検査します。

  • タイヤの減り具合
  • ブレーキのかかり具合
  • 排気ガス中の炭化水素・一酸化炭素の濃度

車検が切れた車を運転した場合は、1回の違反で免許停止処分となり、6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます。

車検にかかる費用相場

車検にかかる費用相場は、車種によって異なります。それぞれの車検費用の相場は、以下の通りです。

  • 軽自動車:5万~10万円
  • 5ナンバー車:7万~15万円(アクア、ヤリス、ノートなど)
  • 3ナンバー車:8万~17万円(ヴォクシー、ノアなど)

金額に幅があるのは、車の状態や年式、車検の依頼先によっても費用が変動するためです。一般的に、年式の古い車や整備箇所が多い車は、車検費用が高くなる傾向があります。

車検にかかる費用の内訳

車検の際にかかる費用は、以下の通りです。

  • 自動車重量税
  • 自賠責保険料
  • 印紙代
  • 車検基本料

自動車重量税と自賠責保険料、印紙代は、法律で金額が決められている「法定費用」に該当します。

自動車重量税

自動車重量税は、車の重量や用途に応じてかかる税金です。自動車の新規登録や車検のときに納付します。

車検時に支払いが必要となる2年間分の自動車重量税は、下表の通りです。

車両重量 エコカー エコカー対象外 エコカー対象外(13年経過) エコカー対象外(18年経過)
~500kg 5,000円 8,200円 1万1400円 1万2600円
~1,000kg 1万円 1万6400円 2万2800円 2万5200円
~1,500kg 1万5000円 2万4600円 3万4200円 3万7800円
~2,000kg 2万円 3万2800円 4万5600円 5万400円
~2,500kg 2万5000円 4万1000円 5万7000円 6万3000円
~3,000kg 3万円 4万9200円 6万8400円 7万5600円
軽自動車 5,000円 6,600円 8,200円 8,800円

新車登録から13年、18年経過すると、自動車税が増額になります。中古車を購入する際は、年式によっては維持費が高くなる可能性があるので注意が必要です。

エコカーの中でも、燃費性能がより優れた自動車は、自動車重量税が免税となります。次の車検で支払う自動車重量税の金額が気になる人は、国土交通省「次回自動車重量税額照会サービス」で確認しましょう。

自賠責保険料

自賠責保険は、交通事故の被害者救済を目的とした保険で、すべての自動車の保有者に加入が義務付けられています。

自賠責保険料の金額は、損害保険料率算出機構が算出した基準料率をもとに定められているため、どの保険会社と契約しても一律です。ただし、基準料率が適正な水準であるかを毎年審議されるため、加入する年度によって金額が変化することがあります。

令和5年4月1日以降契約の場合は、以下の保険料が適用されます。

  自家用乗用車 軽自動車
12ヵ月 1万1500円 1万1440円
13ヵ月 1万2010円- 1万1950円
24ヵ月 1万7650円 1万7540円
25ヵ月 1万8160円 1万8040円
37ヵ月 2万4190円 2万4010円
出典:損害保険料率算出機構「自動車損害賠償責任保険基準料率

自賠責保険の保険期間は、最短1ヵ月~最長37ヵ月の中で設定できます。一般的なのは、車検を受ける2年間隔の24ヵ月、もしくは25ヵ月です。25ヵ月にする理由は、車検でトラブルが起きた際に、無保険の期間を作らないためです。

印紙代

印紙代とは、車検の検査費用や車検証の発行手数料を支払うために必要な印紙の費用です。

印紙代は車検を指定工場で受けるか、認定工場で受けるかで異なります。詳細は、下表の通りです

  指定工場 認証工場
軽自動車 1,800円 2,200円
普通自動車(5ナンバー) 1,800円 2,200円
普通自動車(3ナンバー) 1,800円 2,300円
出典:国土交通省「車検手続きのデジタル化のお知らせ

車検基本料

車検基本料とは、車検を依頼するディーラーや車検専門店、ガソリンスタンドなどに手数料として支払う料金のことです。車検基本料は、点検費用や整備費用、事務手数料などが含まれ、車検を依頼する場所によって金額が異なります。

ディーラー

ディーラーの車検基本料は、4万~10万円が相場です。ディーラーは、技術力の高い整備士を確保するために人件費がかかったり、純正部品を使ったりする分、費用が高くなりやすい傾向があります。

その反面、質の高い点検や整備を受けられるので、安全性や安心感を重視したい人は、ディーラーに依頼するのがおすすめです。

民間整備工場

民間整備工場の車検基本料は、2万~7万円が相場で、ディーラー車検よりも値段が安い傾向があります。点検や整備をメインにしている工場なので、質の高さも期待できるでしょう。

ただし、工場によって技術力に差があり、必要最低限の点検しかしてもらえない可能性もあります。

車検専門店

車検専門店の基本料金は、1万~4万円が相場です。車検専門店は、費用の安さとスピードが魅力で、とにかく手軽に車検を済ませたい人におすすめです。

ただし、必要最低限の整備しか実施しない店舗もあるので、検査項目や不明点を確認するようにしましょう。

カー用品店

カー用品店の平均的な車検基本料は1万~4万円前後です。カー用品店は全国展開しているところが多く、営業時間も比較的長いので、忙しい人でも相談しやすいメリットがあります。

店舗によって整備の質に差があるため、事前に口コミなどを確認したうえで利用するのがよいでしょう。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドに車検を依頼する場合、基本料は1万~4万円程度に収まる傾向があります。カー用品店と同様に、店舗が多く、営業時間も長いため、気軽に車検を受けやすいのが魅力です。ただし、車検を通すための最低限の整備で終わることも多いです。

中には、車検を受けることで一定期間中のガソリン代を割引するサービスを提供しているガソリンスタンドもあります。車の維持費を抑えたい人は、ガソリンスタンドのキャンペーン情報を確認してみるとよいでしょう。

自動車の点検をガソリンスタンドでしてもらう方法と費用の目安についてはこちらの記事で詳しく解説されています。あわせてご確認ください。
参考:自動車の点検をガソリンスタンドでしてもらう方法・費用の目安 | 最安修理ドットコム

ユーザー車検

ユーザー車検とは、全国にある運営支局、もしくは軽自動車検査協会に持ち込んで自分で車検を行う方法です。点検や整備、車検の手続きをすべて自分で行うため、ディーラーや車検専門店などに支払う車検基本料は発生しません。

そのため、法定費用の負担だけで車検を済ませることができます。ただし、車の整備や点検に慣れていない人には難易度が高いです。

業者別の車検費用・メリット・デメリット
業者 費用の相場 メリット デメリット
自動車ディーラー 法定費用+約4~10万円 ・安心して任せられる
・付帯サービスが充実
・代車の貸し出しがある場合も
・費用が高い
・整備工場が併設されていない店舗もある
カー用品店
ガソリンスタンド
法定費用+約2~6万円 ・費用がかなり安い
・手軽に申し込める
・専門性に欠ける
・作業の質にムラがある
・時間がかかる
車検専門店 法定費用+約3~8万円 ・費用が比較的安い
・車検専門なので作業が早い
・不具合があると追加費用と時間がかかる場合も
整備工場 法定費用+約3~8万円 ・費用が比較的安い
・指定工場であれば早く完了する
・指定工場/認定工場で違いあり
・認定工場だと時間がかかる
ユーザー車検 法定費用のみ ・最も費用が安い ・全て自分で準備しなければならない
・かなりの手間がかかる
・知識が必要
・不備があると再車検が必要
※法定費用は車の種別によって異なる(軽自動車:約3万円、小型自動車:約4.5万円、中型自動車:約5万円、大型自動車:約6万円)

車検費用を抑えるコツ

車検費用を抑えるためのコツは、以下の通りです。

  • 複数社から見積もりを取って比較する
  • ユーザー車検を利用する
  • 不要な整備項目を減らす

複数社から見積もりを取って比較する

車検基本料は、依頼先によって金額が異なるため、複数社の見積もりを取って比較することが大切です。

複数社から見積もりを取ることで、安い業者を見つけられるだけでなく、どのような整備をするのか、どのような部品を交換するのかなど細かい内容も比較できます。また、車検の費用相場を知るきっかけにもなるでしょう。

不要な整備項目を減らす

業者と交渉して不要な整備項目を減らすのも、車検費用を抑えるコツの1つです。中には、車検の合格基準には影響しない部品の交換を勧めたり、洗車などのサービスを追加したりする業者もあります。

見積もりを見たときに、疑問に感じる項目があれば、必要な作業・サービスなのかを確認してみましょう。

ユーザー車検を利用する

ユーザー車検を選べば、ディーラーや整備工場に支払う基本料が不要になるので、車検費用を抑えることにつながります。ただし、自分で点検や整備をしなければならないため、車に関する知識がない人にはおすすめできません。

車検にもローンが使える

車検にもマイカーローンは使えます。金融機関が提供しているローンは金利が低いのが特徴です。1.5%~3.0%程度が目安となります。

車検に使えるローンについては、こちらの記事車検費用はローンや分割払いも可能?車検ローンの種類・金利と利用時のポイントで詳しく解説しています。

車検費用が高くなるのはどんなとき?

車検費用が高いときは、以下のようなケースに該当する可能性が考えられます。

  • 初度登録から時間が経過している場合
  • 整備する箇所や不具合が多い場合

初度登録から時間が経過している場合

初度登録から時間が経過している古い車は、自動車重量税が上がるため、車検費用が高くなる傾向です。

自動車重量税は、初度登録から13年経過、18年経過したタイミングで増額されます。たとえば、1,400kgの普通車の場合、13年経過すると、自動車重量税は2万4600円から3万4200円に上がります。

年式が古い車はメンテナンス費用も高くなる傾向があるため、買い替えを検討するのがおすすめです。

整備する箇所や不具合が多い場合

整備する箇所や不具合が多い場合は、その分作業費や部品代がかかるため、車検費用も高くなります。特に年式が古い車や、走行距離が長い車は、劣化が進んでいる部品も多く、大がかりな整備が必要になる可能性も考えられます。

中には、自社の利益のために不必要な整備を勧めたり水増し請求したりする業者もいるため、複数社の見積もりを比較しながら疑問点がないかを確認することが大切です。

車の定期点検の費用や所要時間などについてはこちらの記事で詳しく解説されています。あわせてご確認ください。
参考:車の定期点検はどこで受けられるか/費用と所要時間・予約の方法など|最安修理ドットコム】

まとめ

車検費用には、自動車重量税や自賠責保険料、印紙代、車検基本料が含まれます。

車検費用を抑えるためには、複数社の見積もりを比較したり、不要な整備項目がないかを確認したりすることが大切です。年式の古い車に乗っている人は、自動車重量税によって費用が高くなっている可能性があるため、買い替えを検討するのも1つの方法です。

キーワードで記事を検索