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マイカーローンの金利相場は?金利が決まる仕組みや金利を抑える方法を紹介

執筆者:マネーFix 編集部

【監修】株式会社RKコンサルティング河合 克浩

一般企業、外資系金融機関を経て、現在はファイナンシャルプランナー(FP)として年間150件超のお金の相談に対応。難しく感じる経済やお金の話をわかりやすく説明することに定評がある。夢を実現するため相談者に寄り添い、人生が豊かになるサポートを心がけている。

車を購入する際に、マイカーローンの利用を検討している人も多いでしょう。「マイカーローンの金利はどうやって決まる?」「マイカーローンの金利相場はどれくらい?」「金利が低い借入先はどこ?」という疑問を抱いている人はいませんか?

マイカーローンの金利相場は、借入先によって異なります。金利によって返済負担が変わるため、なるべく低金利でローンを組むことが大切です。

この記事では、借入先ごとのマイカーローンの金利相場や金利を抑えるコツを紹介します。

この記事でわかること
  • マイカーローンの金利相場
  • 金利の違いによる返済シミュレーション
  • 金利を抑えるコツ
(※)この記事は2024年6月時点の情報をもとに作成しています

マイカーローンの金利相場

マイカーローンには、大きく分けて以下の3種類があります。

  • 銀行マイカーローン
  • 信販系マイカーローン
  • ディーラーローン

それぞれの金利相場について、詳しく見ていきましょう。

銀行マイカーローン

銀行マイカーローンとは、銀行や信用金庫などの金融機関が提供している自動車ローンのことです。

銀行マイカーローンの金利相場は1~5%で、金融機関ごとの金利は以下の通りです。

銀行名 ローン名 金利(年率)
固定 変動
三井住友銀行 マイカーローン 4.475%
横浜銀行 マイカーローン 0.9~2.4%
福岡銀行 ニューオートローンDX 1.5~3.3%
名古屋銀行 マイカーローン 2.0~2.3%
滋賀銀行 自動車購入ローン 1.475~5.175%
京都銀行 京銀マイカーローン 1.475~1.675%
北日本銀行 ASUMO 1.8~3.7%
北海道銀行 マイカーローン 3.000~4.300% 2.425~3.725%
中国銀行 マイカーローン 1.39~4.00%

銀行マイカーローンを利用する場合は、自動車関連の資金を金融機関から借入して自動車販売店へ支払い、金利に応じた毎月の返済額を金融機関に返済していきます。

希望条件に合った銀行マイカーローンを探すのは手間がかかります。そんなときは、年齢や年収などの基本情報を入力するだけで、複数の銀行から条件に合うローンを提案してもらえるクラウドローンがおすすめです。

信販系マイカーローン

信販系マイカーローンとは、オリコやジャックス、アプラスなどの信販会社が提供する自動車ローンのことです。

オリコやジャックスの金利は公式サイトで公開されておらず、ローンを取り扱っている自動車販売店によって異なります。アプラスの金利は公式サイトで公開されており、0.90~7.90%となっています。

信販系マイカーローンの金利は幅広く、10%程度の金利が適用される可能性もあるため、ローンを組む前に販売店に問い合わせて上限金利を確認するようにしましょう。

ディーラーローン

ディーラーローンとは、カーディーラーが提携している信販会社から借入する自動車ローンのことです。

ディーラーローンの金利相場は2~6%で、ディーラーごとの金利は以下の通りです。

ディーラー名
(信販会社名)
ローン名 金利
(年率)
トヨタ
(トヨタファイナンス)
販売店によって異なる
日産
(日産フィナンシャルサービス)
ニッサンオートクレジット
残価設定型クレジット
6%前後
実質4.9%
ホンダ
(ホンダファイナンス)
Honda四輪新車クレジット
残価設定型クレジット
3.9%
3.9%
スズキ
(スズキファイナンス)
かえるプラン 2.9~3.9%
マツダ
(マツダクレジット)
マツダスカイプラン 2.99%

ディーラーローンの金利は、銀行マイカーローンよりも高い傾向があります。一方で、車を購入する際にその場で申し込めて、審査結果が即日通知されるケースが多いため、車の購入手続きをすばやく進められるメリットがあります。

また、銀行マイカーローンで審査に落ちてもディーラーローンでは審査に通る場合もあります。

自社ローン

自社ローンとは、購入代金を販売店に建て替えてもらい、分割で支払っていくローン方式です。販売店は貸金業ではないため、金利は0%で審査が通りやすいという特徴があります。

ただし、絶対に審査に通るというわけではありません。さらに、手数料や保証料が本体価格に上乗せされるため、場合によっては返済が大きな負担となってしまう可能性があります。

残価設定型ローン

残価設定型ローンは、月々の返済額を抑えられる方法として人気です。キャンペーンを利用すれば低金利でローンを組むことができ、さらにコストを抑えられるでしょう。各メーカーによって金利が異なるので、車にこだわりがなければ金利の低さでメーカーを選ぶのもひとつの方法です。

ただし、車の返却や乗り換えをする際、原状回復を求められます。車の状態によっては差額の清算が必要になるので、注意してください。

消費者金融のローン

消費者金融のローンは、ほかのローンに比べて金利が高く設定されています。借入額が大きくなるほど金利は低くなりますが、初めて利用する際は多額の借入れが難しいのが現状です。

申込みをしてから借入れまでのスピードは速く、最短で即日に審査結果が出るところもあります。少額だけ借りたいという人に向いている方法です。

カードローンを利用する際には、金利や借り入れ可能額、返済方法など、様々なポイントを比較することが大切です。カードローンのおすすめランキングを参考にしてください。

マイカーローンの金利は2種類

マイカーローンの金利には、大きく分けて固定金利と変動金利の2種類があります。それぞれメリットとデメリットがあるため、特徴を理解して選択することが大切です。

固定金利

固定金利とは、借入開始から完済するまで金利が一定の金利タイプです。

固定金利を選択していると、景気によって市場金利が上昇しても適用金利が変わらないため、金利上昇のリスクを回避できます。また、金利が一定で毎月の返済額が変わらないので、返済計画を立てやすいのも特徴です。

ただし、一般的に変動金利よりも高金利です。また、市場金利が下がっても、返済額が下がることはないので注意しましょう。

変動金利

変動金利とは、市場金利の変動にあわせて適用金利が一定期間ごとに見直される金利タイプです。適用金利が見直されるタイミングで市場金利が下がっていると、金利が下がって返済額が減ります。

ただし、市場金利の上昇によって返済額が増えるリスクがあります。また、返済期間中に返済額が変動するため、返済計画を立てにくいデメリットもあるので注意しましょう。

金利には幅がある!金利が決まる仕組みとは

マイカーローンの金利は、幅を持たせているケースが多く、同じ金融機関のローンを利用しても申込者によって適用金利が異なる場合があります。

金利が決まる仕組みは金融機関によって異なり、借入金額や返済能力、これまでの返済実績などに応じて決められます。中には、住宅ローンの利用や口座開設の有無によって適用金利を変える金融機関もあります。

金利はさまざまな要素を加味して決められ、必ずしも最低金利が適用されるとは限らないため、上限金利を確認しておくことが大切です。

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金利の違いによる返済シミュレーション

想定以上に返済額が大きくならないためにも、金利の違いによって返済額がどのように変わるのかをシミュレーションしてみましょう。

シミュレーションの条件
  • 借入金額(車体金額):400万円
  • 返済期間:6年
  • ボーナス払いなし
  • 元利均等返済
金利 月々の返済額 返済総額 利息の総額
3% 約6万 約438万円 約38万円
4% 約6万3000円 約451万円 約51万円
5% 約6万4000円 約464万円 約64万円
6% 約6万6000円 約477万円 約77万円
7% 約6万8000円 約491万円 約91万円

シミュレーション結果から、金利が1%上がるだけで返済総額が約13万円ずつ増えていることがわかります。このように、わずかな金利の差で返済額が大きく変動することがわかります。

マイカーローンの金利を抑えるコツ

マイカーローンの金利を抑えるコツは、以下の6つです。

  • ディーラーローンの場合は金利交渉してみる
  • 借り換えによって金利を下げる
  • 頭金を増やす
  • 金利は上限もチェックする
  • 別に保証料や手数料がかからないかチェックする
  • なるべく多く比較検討する

ディーラーローンの場合は金利交渉してみる

ディーラーローンを利用する場合は、金利を交渉できる可能性があります。

ディーラーは、提携している信販会社のローンを複数取り扱っており、信販会社が設定している金利に数%を上乗せした分の利息で利益を得ています。そのため、ある程度はディーラーの裁量で金利を変えることができます。

ディーラーに金利交渉する際は、「銀行のローンと迷っている」と相談するように交渉してみましょう。

借り換えによって金利を下げる

車を購入する際に選んだマイカーローンよりも金利が低いローンに借り換えることで、毎月の返済額や返済総額を減らせる可能性があります。

例えば、借入額250万円、返済期間3年のマイカーローンを借り換える場合、適用金利が5%から3%に下がると、毎月の返済額は約2,200円、返済総額は約8万円減ります。

返済の負担が大きいと感じている場合や、低金利なローンを見つけた場合は、借り換えを検討してみましょう。

頭金を増やす

マイカーローンを組む際に、ある程度まとまった金額の頭金を用意することで、返済能力が評価され、適用金利が優遇される場合があります。

必ずしも金利優遇されるとは限らないものの、頭金を増やすと借入金額を下げられるため、返済の負担を軽減に効果的です。車を購入するまでに頭金を貯める余裕がある人や、貯蓄に余裕がある人は頭金を増やしましょう。

金利は上限もチェックする

金利が低ければ総返済額も抑えられますが、ローン会社が提示する最低金利が必ずしも適用されるわけではありません。金利がいくらになるかは、審査により決まります。購入側は金利を指定できないため、低金利に惹かれて選んだのに、思ったより高くなってしまったということも起こり得ます。

ローン会社を選ぶ際は最低金利に注目しがちですが、重要なのは上限金利です。最低金利がほかより低くても、上限金利がほかより高いローン会社もあります。思っていたより高くついたという事態にならないよう、金利が最大どのくらいになるのかしっかりチェックしてください。

別に保証料や手数料がかからないかチェックする

ローン会社によっては、保証料や手数料を別途徴収する場合があります。低金利でローンが組めてもほかの費用がかかってしまうと、負担が大きくなる可能性があるため注意が必要です。

保証料や手数料はローン会社によって異なりますが、重要なのは借入金額に上乗せされるかどうかです。車の購入費用以外の費用が加算されたことになり、金利が思ったより高くついてしまいかねません。

なるべく多く比較検討する

マイカーローンを選ぶ際は、なるべく複数のローン会社から見積を取ることが重要です。複数検討することで、金利の違いを明確にできます。なんとなく金利が低そうだからといって選んでしまうと、ほかのローンの方が安かったという結果になりかねません。

また、複数の見積を取ることで、各ローン会社のメリットやデメリットも見えてきます。なるべく多くのローン会社から見積を取って、しっかり吟味してください。

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クラウドローン

クラウドローンとは、複数の金融機関からプランの提案を受けることができるサービスです。基本情報や希望条件を登録することで、条件に合った提案を受け取れます。

クラウドローンを利用することで、比較検討の時間を大幅に削減でき、自分に合ったローンを利用できる可能性が高くなります。ローン選びで迷ったら、クラウドローンで借入可能額を無料診断するのがおすすめです。

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マイカーローンの比較ポイントは金利だけではない

返済の負担を軽減するためには、低金利のマイカーローンを選ぶことが大切です。しかし、低金利だからという理由だけでローンを選択すると、審査に落ちたり、希望金額を借りられなかったりする可能性があります。

そのような状況を避けるためにも、金利だけでなく以下の3点にも注目しておきましょう。

  • 借入条件
  • 返済方法
  • 付帯サービス

借入条件

マイカーローンの借入条件は、借入先によって異なります。収入や勤続年数、借入可能額などの条件が異なるため、金利だけに注目してローンを選ぶと、審査に落ちたり、希望の金額を借りられなかったりするので注意が必要です。

例えば、就職や転職をしたばかりで勤続年数が短い人や、収入が低い人は、借入条件を満たせずに借りられない場合があります。

利用するローンを選ぶときは、「自分が借入条件を満たしているか」を確認するようにしましょう。

返済方法

マイカーローンの返済方法は借入先によって異なり、以下の2種類があります。

  • 元利均等返済:元金と利息を合計した一定額を毎月返済する
  • 元金均等返済:元金の返済額が毎月一定で、残高に応じた利息とあわせて返済する

元利均等返済方式は毎月の返済額が一定となるため、返済計画を立てやすくなるものの、返済総額は元金均等返済方式よりも高くなります。一方、元金均等返済方式は、返済を進めるうちに返済額が減っていきますが、最初の返済額は元利均等返済方式よりも高くなります。

マイカーローンの返済は、ボーナス払いと併用できるケースが多いです。返済期間を短縮するためには、ボーナス月に増額して返済するのがおすすめです。

付帯サービス

マイカーローンによっては、以下のような付帯サービスが付いている場合があります。

  • ロードサービス:事故や故障した際に迅速なサポートが受けられるサービス
  • 傷害保険:万一のときにローン残高に応じて保険金が支払われ、ローンが返済される保険

ロードサービスが付帯されたマイカーローンを利用すると、事故や故障が起きたときのレッカーサービスや、故障時の緊急修理サービスを無料で受けられます。

また傷害保険付きのマイカーローンでは、ローンを借りている人が自動車事故で死亡したり、傷害を負ったりした際に、ローン残高に応じて保険金が支払われ、ローン返済に充当されます。

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返済以外に必要な費用

無事にローンが利用できたとしても、車は返済費用以外にさまざまな費用がかかります。ローンを申し込む前に、各種費用も含めて計算し、しっかりとした返済計画を立てることが大切です。返済以外にかかる費用としては、主に以下3つが挙げられます。

  • 購入時の諸費用
  • 税金
  • 維持費

それぞれの費用について、詳しく見ていきましょう。

購入時の諸費用

車の購入時にかかる諸費用は、以下の通りです。

  • 自賠責保険料
  • 車庫証明取得代行費用
  • 登録代行費用
  • 納車費用

自賠責保険は、車の所有者に加入が義務付けられている損害保険で、交通事故を起こした際の補償に充てられます。車に乗り続けている間は、払い続けなければならない固定費です。

車庫証明取得代行費用とは、車をどこに保管するのか決めて発行する証明書です。ディーラーに依頼する方法もありますが、自分で手続きをして費用を抑えることもできます。

登録代行費用は、車の所有者を登録するためにかかる費用です。印紙代や代行手数料がかかります。

納車費用は、車を自宅まで届けてもらった場合にかかる費用です。自分で取りに行けば費用はかかりません。

税金

車を所有する際にかかる税金は、以下の通りです。

  • 自動車重量税
  • 自動車税環境性能割
  • 自動車リサイクル料
  • 自動車税・軽自動車税
  • 消費税

自動車重量税は、車両の重さに対してかかる税金のことです。購入時だけでなく、車検の際にも支払いが求められます。

自動車税環境性能割は、自動車の燃費性能に対して課せられる税金です。車によってかかる税金が異なります。

自動車リサイクル料は、車を処分する際にかかる費用の前払いぶんです。価格はメーカーによって異なります。

自動車税・軽自動車税は、車の所有者が毎年必ず支払わなければならない税金です。車種によって価格が異なります。

消費税は車の購入費用にかかる税金であり、高額な車であるほど税金も高額になります。

維持費

車の維持にかかる費用は、以下の通りです。

  • 車検費用
  • 修理費用
  • 消耗品の交換費用

車検は新車購入から3年後、それ以降は2年ごとに受ける定期点検です。車種や車の状態によりかかる車検費用は異なります。

修理費用は、車が故障したり不具合が生じたりした場合にかかる費用です。どのくらいの費用がかかるかわかりにくいため、普段から余裕をもって費用を準備しておく必要があります。

消耗品の交換費用は、タイヤやエンジンオイルといった消耗品の交換の際に必要な費用です。どのタイミングで交換するかは、車の所有者の判断によります。

マイカーローンを選んだら返済期間も検討しよう

利用するマイカーローンを選んだあとは、返済期間を決める必要があります。返済期間によって返済総額や月々の返済額が変わります。返済期間の平均年数は5~6年といわれています。

一般的に返済期間を長くすると月々の返済額は下がりますが、利息の増加によって返済総額が増えてしまうので注意が必要です。

返済期間を決める際は、月々の返済額だけでなく、ガソリン代や車検代など、車関連の支出全体を考慮することが大切です。また、車の買い替え時期や転職予定、子どもの大学進学などのライフプランも含めて検討するようにしましょう。

返済期間の決め方やポイントは、以下の記事も参考にしてください。

まとめ

マイカーローンの金利相場は、借入先によって異なります。銀行系が1~5%、信販系が0.9~10%、ディーラーローンが2~6%です。

返済負担は金利によって変わるため、なるべく低金利で借りることが大切です。

ただし、金利だけを見てローンを選ぶと審査に落ちてしまったり、希望金額を借りられなかったりします。借入条件や返済方法、付帯サービスも比較して検討しましょう。

マイカーローンは、金利や条件などによって、返済が大変になることも。そこで、おすすめのマイカーローンをランキング形式で紹介し、金利や選ぶポイントについても詳しく解説します。自分に合ったマイカーローンを選ぶために、ぜひ参考にしてください。

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