車のローン審査で気を付けたい年収以外の注意点は、以下の3つです。
- 申し込み先によって審査の難易度が変わる
- 複数社にローンの申し込みをしない
- 車体価格以外にも費用がかかる
申し込み先によって審査の難易度が変わる
車のローン審査は、申し込み先によって審査の難易度が異なります。代表的なローンの申し込み先は、以下の通りです。
なお、マイカーローンのおすすめランキングについて興味がある人は、『マイカーローンのおすすめランキングTOP12!金利や選ぶポイントを解説』も参考にしてください。
銀行系ローン
銀行系ローンは、金利が年1.5~4.0%前後に設定されているケースが多いです。年4.0~8.0%前後に設定しているディーラーローンに比べて返済負担を抑えられます。
また、銀行系ローンは借入と同時に車の所有権を持てるので、ローンの返済中でも自由に車を売却することが可能です。車を担保として貸付を行うディーラーローンのような融資では、車の所有権は、返済が終わるまでディーラーや信販会社にあります。
ただし、銀行系ローンの審査は一般的に厳しい傾向があります。さらに販売店での購入手続きに加えて、さまざまな書類の準備が必要になるので、審査時間も1週間程度かかる場合があります。
ディーラーローン
ディーラーローンとは、ディーラーが提携している信販会社やクレジット会社などが提供するカーローンです。
車を担保として借入するので、銀行系ローンよりも審査に通りやすいのが特徴です。ただし、ローンを完済するまで車の所有権は、ディーラーや信販会社が持ちます。
返済中は車の売却や譲渡ができないだけではなく、事故で廃車となれば一括返済を求められる可能性があります。返済が滞れば、車を引き上げられるリスクがある点に注意が必要です。
自社ローン
自社ローンとは、販売店が独自に提供しているカーローンのことです。
信販会社を通さずに、販売店が独自の基準に基づいて審査が行われるので、銀行系ローンやディーラーローンよりも審査に通りやすい傾向があります。
自社ローンを提供する一般的な販売店では、貸金業務取扱主任の資格を持った従業員が在籍していないので、ローンの販売に金利を適用できません。
ただし、車両価格の10~20%前後の金額が金利相当分として上乗せされます。
「金利0%」とうたっていても、実際には銀行やディーラーのローンよりも返済負担が大きくなる点に注意しましょう。
複数社にローンの申し込みをしない
同時に複数社へ車のローンの申し込みをすると、審査に落ちる原因になります。ローンの申し込み状況は信用情報で共有され、審査の際に申し込み件数を確認されるからです。
複数のローンへ申し込みをしていることは、審査の担当者に「経済的な余裕がない」という印象を与え、審査結果に悪影響を及ぼしかねません。
ローンの申し込み履歴は、信用情報に最大6ヵ月登録されます。車のローンに限らず、6ヵ月以内にローン審査に落ちている場合は、申し込み日から最大6ヵ月空けてから車の購入を検討しましょう。
車体価格以外にも費用がかかる
車の購入には、車体価格以外の費用も発生します。車の購入予算を考える際には、車体価格以外に発生する費用の把握が重要です。
車の購入時に車体価格以外に発生する費用は、以下の通りです。
- オプションを追加した場合の料金
- 自動車税や自動車重量税などの税金
- 自賠責保険や任意保険の保険料
販売店が表示している価格よりも、実際には数十万円ほど高くなる場合があります。車体価格以外に発生する費用を考慮して、身の丈に合った車を選びましょう。